ヒアルロン酸注入で鼻はどう変わる?リフトアップ効果や製剤が「ずれる」原因を徹底解説

ヒアルロン酸注入で鼻はどう変わる?リフトアップ効果や製剤が「ずれる」原因を徹底解説

このブログはインスタライブの要約記事です。

【今回の記事で伝えていること・まとめ】 本記事では、皆様からいただいた様々な疑問にお答えしながら、以下のポイントについて詳しく解説しています。

  • 美容医療における「名医」の条件:的確な診断力と、それを実現する確かな技術について。
  • こめかみ・頭皮への注入によるリフトアップ:適切なアプローチによる効果とリスクの考え方。
  • 鼻へのヒアルロン酸注入の真実:鼻先への注入が推奨されない理由と、鼻筋を整えて長く見せるテクニック。
  • ヒアルロン酸が「ずれる」「落ちる」という噂の真相:適切な製剤選びと注入層・技術の重要性。

これらの正しい知識を知っていただくことで、より安全で満足度の高い美容医療を受けていただければと思います。

それでは、本題に入りましょう。

名医の条件とは「診断力」と「技術力」

おはようございます。 名古屋でヒアルロン酸注入を専門的に行っている、ラベールミラクリニックの新井です。 今日もインスタライブでお話しした内容をシェアさせていただきますね。

よく「良いクリニックや名医の条件は何ですか?」と聞かれることがあります。 これについて、色々な条件があるかと思いますが、あえて一言でまとめるとするならば、**「診断力があって、技術がある先生」**ということになります。

術後の経過をしっかり見ることや、常に勉強し続けることは、医師として当たり前のことです。 ですので、絶対的な第一条件としては、やはり正確な診断力と判断力、そして技術力に尽きるのかなと思います。

これを車の整備に例えると分かりやすいかもしれません。 車から変な振動が出たり、調子が悪くなったりした時に、熟練の整備士さんは車を1周走らせただけで、「ここが悪いね」「このパーツをこう変えれば治るよ」と的確に診断してくれます。 そして、その通りに修理をすればバシッと治りますよね。

美容医療もこれと全く同じです。 患者様のお顔の状態を正確に診断し、その診断に基づいて必要な処置を正しく行える知識と経験、技術があること。 これが、皆様に安心して任せていただける医師の条件だと私は考えています。

インスタライブでお答えしたご質問

Q. こめかみから頭皮の部分にヒアルロン酸を注入するとリフトアップしますか?リスクは高いのでしょうか?

A. はい、こめかみやおでこ、頭皮にかけてのエリアに適切にヒアルロン酸を注入することで、リフトアップ効果は期待できます。こめかみやおでこ周辺は、加齢とともにボリュームが減少しやすく、それが支えを失う原因となって皮膚が下へ下へとたるんできます。そのため、正しいエリアの正しい層に適切なヒアルロン酸を補ってあげることで、失われた形を取り戻し、皮膚が元の位置にぐわーっと戻るような変化が得られます。もちろん、たるみの原因は他にもあるため100%全てが解消するわけではありませんが、しっかりとしたリフトアップ効果は得られます。またリスクについてですが、鼻や眉間といった血管リスクが極めて高いハイリスクエリアに比べれば確率は高くありません。しかし、決してリスクがゼロというわけではなく、やみくもに打って良い場所ではありません。解剖学をしっかりと勉強し、丁寧に行うべき部位であることには間違いありません。

Q. 顔の長さに対し鼻が短いのが悩みです。鼻先にヒアルロン酸を入れると解消できるのでしょうか?鼻先のヒアルロン酸はリスクが高いと聞きますので不安です。

A. まず結論から申し上げますと、鼻先にヒアルロン酸を入れることは原則として推奨していませんし、当院でも原則行いません。鼻先の形や細さ、シャープ感というのは、中にある軟骨の形で決まっています。ヒアルロン酸はあくまでジェル状の物質ですので、軟骨という硬い組織をぐにゃっと折り曲げて形を変えるほどの強さはありません。一瞬高くなったりシャープになったりしたように見えても、いずれ軟骨の力に負けて潰され、横に広がったりずれたりしてしまいます。鼻先の形を根本的に変えたいのであれば、やはり手術(オペ)が適応となります。ただし、「鼻が短い」というお悩みに対しては、ヒアルロン酸でアプローチできる場合があります。鼻根部(鼻の付け根、目と目の間あたり)が低く、横から見たときにえぐれるようなカーブになっていると、鼻全体が低く短く見えてしまいます。そうした場合、黒目の真ん中から上端あたりを鼻筋のスタート地点とし、そこから鼻先に向かってストレートなラインができるようにヒアルロン酸で高さを出してあげます。そうすることで、鼻全体がスッキリと整い、長く見えるような視覚的効果を作ることは十分に可能です。

Q. 膜性鼻中隔にヒアルロン酸を注入し、鼻先を高くする施術はどの程度持続しますか?先生のクリニックでも行っていますか?

A. はい、当院でも私がメインでその施術を行っております。大変難しく注意が必要な部位ですので、当院の中でも限られたドクターのみが担当しています。膜性鼻中隔(鼻柱の中のスペース)にヒアルロン酸を土台として入れることで、鼻先をスッと前に出し、高さを出すことができます。持続期間についてですが、硬さのある適切なヒアルロン酸を使用すれば、1〜2年経ってもある程度の高さは残っており、効果を実感していただけると思います。もちろん、時間とともに徐々に吸収されて変化はしていきますが、完全にゼロの状態に戻ってしまうのは、おそらく4〜5年、あるいは6〜7年先になるでしょう。プロテーゼほどの高さは出せませんが、プロテーゼの5〜6割程度の高さを狙うことができ、意外なほど綺麗にストレート感と高さが出ます。直後の状態から数年経って「少し物足りなくなってきたな」と感じたタイミングで、少し足してあげるようなメンテナンスをされる患者様が多いですね。

Q. 鼻翼基部のヒアルロン酸はずれると言われますがいかがでしょうか?

A. これはずれる条件とずれない条件がある、というのが正しい答えになります。結論から言うと、ずれやすい性質のヒアルロン酸を、ずれやすい場所に、ずれやすい量で入れれば、当然ずれてしまいます。これは注入テクニックと製剤選びの問題です。ヒアルロン酸注入と一言で言っても、クリニックによって使っている製剤も違えば、注入する層(レイヤー)や理論も全く異なります。適切な製剤を選び、ずれないような層に、ずれないような量と方法で丁寧に注入すれば、基本的にずれることはありません。AクリニックとBクリニックでは、同じヒアルロン酸注入というメニュー名でも「全く別の治療」と考えていただいた方が良いくらい、技術と製剤による差が大きい部位だと言えます。

Q. ほうれい線のヒアルロン酸が下に落ちてきて顔が四角くなると言う医者がいましたが事実ですか?

A. いいえ、それは事実ではありません。お顔の中には筋肉や線維による壁(リガメントなど)がいくつも存在しています。そのため、ほうれい線に注入したヒアルロン酸が、その壁を越えてズルズルと下アゴのあたりまで落ちてきて、お顔が四角くなってしまうということは、解剖学的に考えてもまず起こり得ません。もちろん、非常に不適切な層に大量に入れたりすれば不自然な膨らみになることはありますが、顔の輪郭を四角く変えてしまうほどの大移動は起きません。SNSなどでは、注意を惹くためにあえて極端な表現や断言をするケースが見受けられますが、正しい知識と技術を持って適切に注入すれば、そのようなトラブルが起きることはありませんのでご安心ください。

Q. 骨膜上ではなく浅い層に入れるヒアルロン酸もずれないのでしょうか?

A. はい、浅い層であっても適切に行えばずれることはありません。良質なヒアルロン酸製剤は、注入された後に周囲の組織にしっかりと絡みつくように馴染んで留まってくれます。そのため、浅い層に入れたからといって、皮膚の下でコロコロと移動してしまうようなことは起きません。日本で承認されているアラガン社やガルデルマ社などの優れた製剤を使用し、適切なテクニックで注入すれば心配はありません。ただし、世の中には組織に馴染みにくく、本当に動いてしまうような製剤が存在するのも事実です。製剤の特性を理解し、深い層と浅い層で適切な量を使い分ける技術があれば、どの層に入れてもずれないように仕上げることが可能です。

Q. 鼻の穴が正面から見えている状態(アップノーズ)はヒアルロン酸で解消できますか?

A. 残念ながら、ヒアルロン酸で鼻の穴の見え方を根本的に変えることは非常に難しいです。鼻が上を向いている状態というのは、元々の軟骨の形や角度によって決まっています。ヒアルロン酸はあくまでボリュームを足すものですので、上を向いている軟骨をグッと下方向に引き下げるような力を発生させることはできません。加齢によって小鼻が横に広がったり、くぼんできたりしたものを、若々しいふっくらとした印象に少し戻すようなリフトアップ効果はヒアルロン酸でも期待できますが、鼻の穴の形や角度そのものを変えたい場合は、手術(オペ)によるアプローチが必要になります。

Q. 鼻翼基部への注入で、ずれにくいレイヤー、種類、量を教えてください。

A. 世界中には数え切れないほどのヒアルロン酸製剤がありますが、日本国内で厚生労働省の承認を得ている製品や、テオシアル、スタイレージ、ベロテロといった世界的にも有名で質の高い製剤は、基本的に組織への馴染みが良く、ずれにくいと考えていただいて大丈夫です。逆に、極端に硬すぎる製剤などは、組織の中で絡まらずにコロコロと動いてしまい、ずれやすくなる傾向があります。ずれにくいレイヤーや量については、患者様お一人おひとりの骨格や組織の状態によって異なるため、一概に「この層に何cc」とは言えません。しかし基本的な考え方としては、1箇所に大量にドカンと入れるのではなく、骨膜上の深い層、中間層、そして浅い層へと、細かく分けてミルフィーユのように組織に絡め取るように置いていくことです。このように層を分けて丁寧に注入することで、ヒアルロン酸がしっかりと組織に固定され、ずれることを防ぐことができます。


以上がインスタライブでお話しした内容のまとめです。 美容医療は日進月歩ですが、だからこそエビデンスに基づいた、医学的に正しく適切な医療を提供することが重要だと考えています。 「どうなりたいか」をぜひカウンセリングでしっかりとお伝えくださいね。 それが、皆様にとって最良の美容医療へとつながる第一歩になります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 また次回のブログやインスタライブでお会いしましょう。

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