たれ目院長ブログ 〜BNLS neoとダブロ〜

ドクターの中でも色々なタイプがいます。新しい情報にいち早く飛びついて試したり取り入れたりするタイプもいれば、ある程度観察して、リスクと効果のバランスをみてから取り入れるタイプ。私はどちらかと言えば後者の方でしょうか。

新しい治療や機械が出ても、まずはその仕組みをじっくりと見て聞いて、それが本当に理論的にかつ医学的に妥当化どうかを判断します。それが良さそうだとしてもまだ採用しません。メーカーや製薬会社の説明は時々、過大評価であったりするので、例え理論が合っていたとしてもそれが実際に効果を感じられるのか、本当にリスクは少ないのか、そういったことをまたみていきます。

その上でこれは良さそうだと思われたら、いったん試験採用して自分の身体やスタッフでテスト治療し、感触が良ければ治療として取り入れます。過去にテスト治療で思ったよりも良くない、となって採用が見送られた治療もあります。

ダブロ

当院ではヒアルロン酸を使ってリフトアップ、輪郭治療を専門的に行っていますが、ヒアルロン酸注入はボリュームを戻す、または作り出すことによって顔をきれいに整えます。年齢とともボリュームが減って痩せていくことがたるみの根本的な原因であり、若い人であっても元々骨格的にボリュームロスがあって輪郭が崩れている場合があるため、ヒアルロン酸で治療できる範囲は非常に広くなります。

しかし、ボリュームを作り出す治療である以上、どこかでヒアルロン酸注入治療の限界がきます。それは皆さんが想像する以上に先の方ですが(ヒアルロン酸注入治療の奥行きが実はかなり深いため)、それを超えるとかえってバランスが崩れる、と言うラインが存在します。その限界ラインは患者様毎に異なっており、そのラインを正確に見極めるのも医師の仕事になります。

ただし、「ヒアルロン酸注入治療の限界」=「美容治療の限界」ではありません。ボリュームロスを補う治療の次はいらないボリュームを減らす治療というのが効果的になってきます。ヒアルロン酸はあくまで必要なボリュームを戻す治療であり、不必要なボリュームを無くすことはできません。不必要なボリュームとは法令線やマリオネットラインの上に乗っかってくる脂肪帯などのことです。

上記の図のように、法令線やマリオネットラインは頬のたるみが下に押し寄せることで発生し、局所的にボリュームロス(青射線)があることでより深くなります。

ヒアルロン酸注入でたるみを引き上げてボリュームロスを改善できますが、最終的に上図赤射線のような位置に膨らみが残り、シワを消し切れなかったりブルドックのようなフェイスラインが残ることがあります。この膨らみは浅い部分に存在する皮下脂肪です。

 

この皮下脂肪は元々は顔のもっと上にありました。それが年齢とともに下の方へ移動してきます。下垂と呼ばれるこの脂肪の移動は何年もかけて起きてきます。ヒアルロン酸注入治療の限界を超えて顔を若く、きれいにしたい場合にはこの脂肪の膨らみを減らすことが必要となります。

脂肪の塊を減らす治療は大きく分けて3種類。

・脂肪を焼いて縮める(ダブロなどのHIFU)

・脂肪溶解注射

・手術で除去(脂肪吸引やバッカルファット除去)

他にも治療法はありますが代表的なものとしては上記となるでしょう。そのうち、手術はダウンタイムがあり、施術者によっては皮膚に凹凸が残ったり除去し過ぎるなどのリスクがありますが1回での変化は大きくて満足度も高いです。ただラベールでは手術は行っていません。

HIFUと脂肪溶解注射の中で、色々と検討した結果採用しているダブロとBNLSneoはナチュラルに若返る、きれいになることを目指す当院のコンセプトとも合致しており、ヒアルロン酸注入と組み合わせるボリュームダウンの治療としても非常に相性が良いです。両方ともに効果が高くてリスクが少なく、きれいになるための我慢が少なくて良いことも魅力でした。しかも仕組みが異なるため、両方の治療を受けても問題はなく、治療効果が重なってより小顔になっていきます。

ダブロは当院で採用してから長いので、その安定した効果はダブロファンの期待を裏切らないし初めて受ける患者様にも相変わらず驚きと感動を与えてくれます。切らないリフトアップと銘打っていますが痛みが全くないわけではありません。直後から感じられるリフトアップ効果を出すためには医療治療器として高出力であり、痛みというか熱い感じが多少あります。痛みは人によって異なり、全然無い人もいればそうでない人も。ただ、ある程度の効果にはある程度のエネルギー(痛み)が必要なことは事実です。

BNLSneoは数ある脂肪溶解注射の中でも広く採用されており、溶解スピードとしては中間的ですが痛みや腫れがほとんどないのがメリットです。BNLSがで始めた頃はリスクがほとんどないけど効果もあまり無い、というようなイメージでしたが、脂肪を溶解する効果の高いデオキシコール酸が配合されて改良されたBNLSneoになってからは実際に効果も感じられるほどになっています。

世の中にはデオキシコール酸がもっと高濃度配合されている脂肪溶解注射がありますが、高濃度になると腫れや痛みが増える傾向にあり、せっかく脂肪を減らすためにうったのに返って腫れて大きく見えてしまった、ということもあります。腫れは少しだったり一時的なものが多いですが、私がBNLSneoを気に入っているポイントはデオキシコール酸の配合が少なめで副作用がほとんどないこと。それでいて治療を重ねていくとマイルドに痩せていきます。

BNLSneoの効果ははっきり言ってマイルドだと思いますが、顔の変化にはそれぐらいが良いのではないかと思います。人の顔というのは非常に緻密なバランスで成り立っていますから、急激な変化というのは例え良くするためであっても思わぬ結果となってしまうリスクがあります。二の腕やお腹などの身体の部分痩せに使うには弱いですが、顔のちょっとした脂肪の変化にはBNLSneoのマイルドな変化がちょうど良い気がします。

ボリュームを作り出すヒアルロン酸治療とボリュームを減らすダブロ、脂肪溶解注射は理にかなっていて相性が良く、当院の代表的かつ王道的な治療となっています。ダブロの対抗となる治療器としてはウルセラぐらいのようですが、脂肪溶解注射については他にも腫れが少ないものなど新しく出てきてますので、研究して良いものはどんどん取り入れていきたいと思います。

 

 

 

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