たれ目院長ブログ ~ボトックス10周年シンポジウムに参加しました~

 

シワ取り、表情を改善させる治療に必須であるボツリヌス製剤は数種類ありますが、日本で唯一の厚生労働省承認薬である「ボトックス ビスタ」の発売10周年を記念してシンポジウムが開かれました。シンポジウムでは海外からボトックスに関して第一人者のドクターも招かれて講演を行い、日本にいてもボトックス治療を研究された先生による講演やディスカッションが行われ、豪華な内容であるとともに大変勉強になるものでした。

講演の中でボトックスやその他のボツリヌス製剤の歴史と研究の歩みが紹介されていましたが、他のボツリヌス製剤に比べてボトックスの研究論文が段違いに多く、精製技術の違いからくる薬品精度の高さの違いに改めて感心させられました。最も研究され、効果が安定しているボトックスが、厚生労働省承認取得により製造から流通まで徹底的に管理して送られてくることも、普段から安心と感じておりましたが理解することでより深く感じることができました。

また、ボトックスが日本においては悪いイメージが強いことに対しては、日本のトップドクター方も同様に感じており、その原因を推測しながらなんとか改善したいと考えていることもわかりました。ボトックスの悪いイメージの原因は大きく分けて二つ。一つはボツリヌス毒素という「毒」のイメージが強いこと。答えとしては単に菌の作り出す物質を毒と呼んでいるだけで、飲んだら死んでしまうような毒とはちょっと違います。もちろん使い方を誤ればよくありませんが、正しく使用するとボトックスの良い効果だけを利用し、シワや肩こり、多汗症といった症状を劇的に改善させることができます。ちなみにボトックスはかなり安全な薬で、保険診療でも痙攣の治療などに使われています。顔に注射する量の数百倍の量を一度に注射すると強い副作用が出ますが、通常はそんなことしないので大丈夫です。ただ、狙った筋肉を外してしまうと表情に影響が出るため注意が必要で、その注意というのは施術するドクターに技量に関することです。

悪いイメージの二つめというのは正にそのドクターの技量に関することで、ボトックス治療を嫌う方の多くがボトックスの失敗例というのを見るか体験しています。ボトックスは大変有用で安全な薬なのですが、治療すべきポイントから外れてしまうと表情が固くなってしまったり瞼が重いことによる頭痛が発生してしまいます。ボトックスの作用は永久ではなく必ず消失するため、そのような症状が一生続くことはないため多くは2~3カ月で改善されますが、一度そのような体験をされたり身近で見たりすると、もうボトックスは怖い薬、やめておこうとなってしまいがち。

シンポジウムに参加されるドクターは意識の高いドクターがほとんどなので、勉強して技術を磨くことを普段からしており、そのようなボトックスの失敗は少ないと思われますが、日本全体で見るとまだまだ技量の低い施術者による失敗例があるのも事実。有名人やタレントのやり過ぎである顔も、本当はナチュラルなところでドクターが止めるべきかもしれません。シンポジウムでは、ドクターの技術を向上させるにはやはり勉強と経験を積むしかなく、日頃から勉強会に参加して意見を交換して技術を磨くこと、そしてインストラクターとなるべきドクターは積極的に勉強会を開いて全体のレベル向上に貢献すること。そのような草の根的な活動がこれからも重要であると思いますし、これまでもイメージ改善につながっているのだと思いました。

ちなみにシンポジウムの司会はこの方が務めてくださって、楽しく参加することができました。

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