この方は20代から左頬にある色素沈着が悩みで、思い切って治療してみようということで当院でのモニター治療に参加していただきました。色素沈着は10円玉サイズはある大きなもので、その中に一部濃い色素沈着が混じっている状態でした。ただ、診察してみると色素沈着としては単純なもので、YAGレーザーの効くシミであり、いくつかの治療方法のうちでそのYAGレーザー治療を選ばれました。
治療前にYAGレーザー治療の経過や注意点をよく説明します。特にシミの範囲が大きくて濃さにばらつきがあること、シミ治療を受けるのが初めてであることを考慮して、
①1回の治療では全部消し切れず、2~3回のレーザー照射が必要となる可能性があること。
②レーザー照射後に1週間はかさぶたとなるが、かならず起こる現象なので見た目でびっくりしたり不安に思わないこと。
③レーザー治療後の炎症性色素沈着を抑える治療と残存色素を消していく治療も重ねて行うこと。
上記3点について丁寧に十分な説明をします。医療は他では得られない劇的な変化をもたらしますが、それ相応の副作用やリスクもあります。機械の部品を交換するのと違って、必ず同じ結果が得られるとは限りません。患者様にもそのことを理解していただき、少しでもリスクを減らして良い結果がえられるように協力していただくことが重要になります。
この患者様は治療により予想される効果、リスクをよく理解していただき、副作用の一つである炎症性色素沈着を減らすために、レーザー治療に加えてビタミンCとトランサミンの内服、定期的なヒアルロン酸ビタミンC導入治療をしっかりと続けていただきました。その結果、1回の治療でシミはほぼ消失し、満足されたため治療終了となりました!
1か月目の状態では濃いシミの部分にまだ色素がみられますが、まだ色素が消退していく途中なので焦らずに治療を続けるようによく説明しました。濃いシミに関しては2回目のレーザー治療が必要になるかと予想していましたが、内服と導入の効果もあってか1回のレーザーで濃い部分も消すことができました。レーザー治療とも相性もあったと思います。
また、レーザー治療後に行ったビタミンCとトランサミン内服、導入治療は、炎症性色素沈着を減らすためだけでなく肌全体の保湿力を改善し、シミやくすみを薄くする治療でもあるため、治療前と3か月後では肌全体がきれいになっているのがわかります。レーザー治療した部分以外の肌が、赤みやざらつきが減ってトーンが白くなり、ハリが出て小じわが減っているのがはっきりと見えます。
シミというのは放っておいても消えずに増える一方です。隠そうとしてコンシーラーや化粧を厚くするとその刺激により余計に濃くなってしまいます。しかし、シミといってもそれがレーザーで治療できるシミなのかそうではないのか、それにはちゃんとドクターが診察して診断することが大事ですね。
ラベールミラクリニックではこの方のように治療部位の写真を提供していただくことで特別価格で治療を受けられるモニター患者様を募集しています。症状により治療方法が異なります。まずは受診、相談してください。
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ラベールミラクリニック
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