「ヒアルロン酸無くなった?」 ⁡

最近、久々に会った方から「痩せた?」と言われました。挨拶代わりにあまり考えずに言っているようにも感じましたが、実際は全然全く痩せていないので、「おーい」ってなりました。自分的にはあまり食べてない気もするのですが、一般的にはまぁまぁ食べているから痩せないのでしょう。
勝手に私の脂肪無くならないかな?なんて毎日思っております。

私の脂肪は自然には無くならないですが、ヒアルロン酸は時間経過で吸収されてなくなります。
ここでよく聞かれる質問があります。

「ヒアルロン酸ってどれくらい持ちますか?」

これは意外と答えるのが難しい質問です。
なぜなら個人差、入れる量、入れた場所、感じ方などの違いがあるからです。
なので私の場合は、治療後一年半、無治療であったモデル患者さんの症例写真を見せて、その経過でイメージをしてもらっています。患者さんによって感じ方は違うとは思いますが、その経過を見て、思った以上に保たれている(残っている)と感じる人が多いのではないかと思います。

ヒアルロン酸ってそんなすぐにはなくなりません。

ただ、実際の診療の場では、「すぐに元に戻ってしまった」と感じる患者さんもいます。
考えられるパターンは主に4つあります。

① 見慣れた
② 腫れてるのが結果だと思った
③ 圧が低いスペースにヒアルロン酸が移動した
④同じ場所に入れすぎてヒアルロン酸が下垂移動してしまった

1番多いのは①見慣れた、です。毎日鏡を見ていると、治療後の顔に見慣れて治療前の顔を忘れてしまってそう感じている場合があります。治療前の写真を撮っておくと、わかりやすいです。
次に多いのは、②腫れているのが結果だと思った、です。施術後、オペ後ほどではないですが、大なり小なりお顔は腫れます。腫れることにより、皮膚にテンションがかかり治療の効果以上にハリが出たりたるみが改善していたりします。しかし、数日で腫れが治ると、あれ?戻った?と感じることがあります。私は事前に患者さんにそのことをお伝えしております。

③、④も考えられます。
③の圧が低いスペースにヒアルロン酸が移動した、は例えば、
顎がもともと小さい人は顎先のスペースが狭いです。そこに固い製剤を多く入れてしまうと、施術直後は良くても、時間が経つにつれて圧の低い、スペースが広い場所にヒアルロン酸が移動してしまって、無くなったように見える場合があります。なのでそうなりそうだなと思う患者さんでは、一回の施術では顎先に多く入れずに少しずつ回を重ねてスペースを作っていく必要があります。

④の同じ場所に入れすぎてヒアルロン酸が下垂移動してしまった、は、
例えば、頬が痩せている人にすごく多い量を一回で入れると、直後は良くても時間が経つにつれ組織と馴染む前に下垂してくる場合があります。なので頬がすごく痩せていても一度に入れる量や場所は見極めなければいけません。

これらの他にも原因はあります。
もし、「ヒアルロン酸入れたばかりなのにすぐに元に戻った感じがする」と感じたならば、まずは施術した先生に診てもらうといいかなと思います。

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