院長ブログ ~一口にシミと言っても…~

新井院長

先日、シミ取り治療で使うYAGレーザーのスタッフ研修を行いました。シミの治療は意外と奥が深いもので、スタッフの中でもまだ理解が足りないこともあるくらいですから一般の患者様でも誤解されている方がまだ多くいらっしゃるのもわかります。

一口でシミと言っても実は状態と原因によって非常に多くの病態に分けられます。細かく言い出すとキリがないので、ここでは大雑把に3種類程に分類して話をします。

①単純なシミ

②肝斑

③ADMや母斑等

単純なシミは年齢や紫外線によるもので色や形がはっきりとしていて、YAGレーザーが有効な場合が多く、その場合はうまくいけば1カ月程度できれいになります。ただし、単純なシミと本人は思っていても実はそうでない場合がよくあります。肝斑やADMでは治療方法が異なりますし、よくまとめてシミと言われてしまうイボや脂漏性角化症、老人性疣贅であればCO2レーザーの治療になってきます。

肝斑は女性ホルモンと紫外線の影響を強く受け、単純なシミと違って一度焼いたら終わりというわけにはいきません。ビタミンCとトランサミンの内服と導入、ハイドロキノンの併用を数カ月しっかりと続ける必要があります。紫外線対策も重要です。肝斑に対して唯一有効と言われているレーザー治療として、YAGレーザーの波長を変えたレーザートーニング治療があります。

ADMや母斑、入れ墨に近いような色素沈着は単純なYAGレーザーでは効果がなく、それぞれに適したレーザーが必要となってきます。保険適応の症状もありますし、治療経過も回数もそれぞれ異なります。

シミの治療は、簡単に消える場合もあればそうでない場合もあり、シミと呼んでいるものが本当はどのようなものなのかを見分けてそれに適した治療が行えるかがカギとなります。また、単純なシミだからと言ってただ焼くだけではだめで、必ず炎症性色素沈着のリスクまでを含めた治療プランを立てなくてはなりません。

シミを隠そうと化粧やコンシーラーを厚く塗ると肌への刺激が強まり、余計に濃くなってしまいます。お悩みのシミは本当は何なのか、治療できるのか、治療できるとしたら消えるまでの経過はどのようになるのか。これはドクターといえども診察させていただかないと判断できず、正しいことが言えません。ラベールミラクリニックは診察、カウンセリングは無料です。お悩みの症状を気軽にご相談ください。

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ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

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