失敗したくない方必見!ボトックスの効きすぎ・左右差の修正方法と正しい知識

失敗したくない方必見!ボトックスの効きすぎ・左右差の修正方法と正しい知識

このブログはインスタライブの要約記事です。

おはようございます。ラベールミラクリニック院長の新井です。 本日のプチライブでは、先日お話しした内容に引き続き「ボトックスの修正」について詳しく解説していきます。

ボトックスはシワ取りなどに非常に有効な治療ですが、「効きすぎてしまった」「左右差が出てしまった」というご相談をいただくことも少なくありません。 今回は、ボトックス治療で失敗しないための正しい知識や、万が一修正が必要になった場合のクリニックでの対応方法について、丁寧にお話ししていきたいと思います。

 

【今回の記事で伝えていることとまとめ】

この記事では、ボトックス治療の特性と、その修正方法について以下のポイントをお伝えしています。

  • ボトックスはヒアルロン酸と異なり、「溶かして無かったことにする」薬がないため、原則として完全な修正はできません。
  • 効きすぎや左右差が出てしまった場合は、ヒアルロン酸などの別の治療を加えたり、反対側の筋肉にボトックスを追加したりすることで、違和感を目立たなくする「ごまかしの修正」を行います。
  • 基本的には半年ほど経てば効果が切れて元に戻るため、「待つこと」が最大の修正方法となります。
  • 極端な量を打たない限り、筋肉が元に戻らなくなるような心配はありませんのでご安心ください。

 

ボトックスとヒアルロン酸の根本的な違い

ボトックスの修正についてお話しする前に、まず大前提として知っておいていただきたいことがあります。 それは、ボトックスとヒアルロン酸は全く別の治療であり、別のお薬だということです。 ここはしっかりと分けて考えてください。

比較項目ボトックスヒアルロン酸
主な作用筋肉の動きを抑える(緩める)ボリュームを補う、引っ張り上げる
効果的なシワ筋肉が動いてできるシワ(目尻、おでこなど)たるみが原因でできるシワ、無表情でも残るシワ
修正の可否原則としてできない(溶かす薬がない)可能(ヒアルロニダーゼで溶かせる)

ボトックスは、シワを直接埋めるお薬ではありません。 神経から筋肉への命令をブロックすることで、筋肉の動きを抑える作用があります。 筋肉の動きが緩むことで、筋肉が動いてできるシワができにくくなる、という仕組みです。

そのため、加齢によってたるみが原因でできているシワに対しては、ボトックスを打ってもあまり効果がありません。 たるみに対しては、ヒアルロン酸で引っ張り上げるような治療が必要になります。

 

ボトックスの修正は「原則できない」理由

ボトックス治療における最大の特徴であり、注意すべきポイントは「効果をなくす(打ち消す)治療がない」ということです。

ヒアルロン酸の場合は、万が一仕上がりに満足できなければ「ヒアルロニダーゼ」というお薬を打つことで、ヒアルロン酸を分解し、打つ前の状態にリセットすることが可能です。 しかし、ボトックスにはそのようなリセットボタンがありません。

 

ですから、ボトックス治療の基本は、最初から強く効かせすぎるのではなく、「少し弱めでいいや」くらいの狙いで打ち、もし足りなければ後から少し足して修正する、という慎重なアプローチが非常に大切になってきます。

 

ボトックスで修正が必要になる3つのケースとその対応

では、実際にボトックスの修正が必要になるのはどのようなケースでしょうか。 大きく分けて3つのパターンがあります。

  1. 全く効かなかった場合

これは一番簡単なケースです。 体質的に効きにくかったり、お薬がうまく留まらずに流れてしまったりして効かなかった場合は、単に「効くまで追加して打つ」だけで解決します。 お薬が足りなかっただけですので、特に大きな問題はありません。

 

  1. 効きすぎてしまった場合

少し厄介なのが、この「効きすぎてしまった場合」です。 例えば、おでこにボトックスを打って強く効きすぎてしまい、目がドーンと重くなってしまったとします。 この状態から、おでこの筋肉を動かそうと思ってもピクリとも動きませんし、ボトックスの効果を消すことはできません。

このような場合、完全な修正はできないため、他の治療を加えて副反応を目立たなくするという対応をとります。 おでこの例で言えば、ヒアルロン酸などを入れて上部をリフトアップし、目を軽くしてあげます。

また、目尻や頬にボトックスが効きすぎて、笑うための筋肉が動かなくなり、頬が持ち上がらずに不自然な笑顔になってしまうことがあります。 この場合も、頬を引っ張り上げるような別の治療を加え、少しでも頬が上がって見えるように修正を加えます。 つまり、効いてしまったボトックスを無くすのではなく、違和感が気にならないように形を整えていくのです。

 

  1. 左右差が出た・変なところに効いた場合

口角ボトックスなどでよくあるケースですが、本来打つべきでない筋肉(下制筋など)に深く入って効いてしまうことがあります。 そうすると、唇がうまく下げられなくなり、口を広げたりうがいをしたりする時に、右は下がるのに左は下がらないといった「歪み(左右差)」が出てしまいます。

 

この場合の修正も、「間違って効いてしまったボトックスを消す」ことはできません。 そのため、反対側の動く筋肉にもあえてボトックスを打ち、両方とも同じように動きを止めることで、左右のバランスを揃えます。 見かけの歪みを出にくくするための、いわば「両方間違わせる」という苦肉の策の修正になります。

 

しばらくは食事の際に唇を噛みやすくなったり、うがいで水が漏れたりといった不便な症状が出ることがありますが、大体1〜2ヶ月で落ち着いてきますので、その間は少し我慢していただくことになります。

 

ボトックスの効果は本当に切れる?待つことの重要性

ここまでお話ししたように、ボトックスの副反応が出た場合、別の治療を加えたり左右のバランスを揃えたりして対応しますが、根本的に効果を消すことはできません。

「じゃあ、ずっとそのままなの?」と不安になるかもしれませんが、そこはご安心ください。 ボトックスの特性上、基本的には半年ほど経てば必ず効果が切れて、元の状態に戻ってきます

神経からの命令がブロックされても、私たちの体は賢くできていて、しばらくすると神経が新しいルート(側枝)を伸ばし、何とかして筋肉に命令を伝えようと頑張り始めます。 そして半年くらい経つと、神経の本体からの命令が再び伝わるようになり、筋肉が元通りに動くようになるのです。

そのため、ボトックスの最大の修正方法は、ある意味**「待つこと」**だと言えます。 効果が切れて元に戻るというのは、この治療の非常に安心感の高い部分です。

 

一時的に打ち消すお薬の真実

ちなみに、インターネットなどで調べると「ボトックスの効果を打ち消すお薬(オビソートなど)がある」という情報を見かけるかもしれません。

確かに、アセチルコリンという伝達物質を増やして無理やり命令を伝えるようにするお薬は存在します。 しかし、これはボトックスの効果そのものを無くしているわけではないため、効果はほんの数時間から数日程度と非常に一時的なものです。 根本的なボトックスの修正には使えないということを、正しく理解しておいてください。

 

極端な量を打った際のリスクと推奨量

基本的には半年で元に戻るボトックスですが、「戻らなくなる条件」というのも理論上はあり得ます。

それは、通常ではあり得ないほどの「極端な量」を打ち、完全に筋肉が動かない状態が長く強固に続いた場合です。 筋肉は使わないと徐々に細く(萎縮)なりますが、完全に萎縮・荒廃して筋繊維の構造が壊れてしまうと、後から鍛えても元に戻らなくなる可能性があります。

ニュースなどで「極端な量を足に打って歩けなくなった」という話題が出ることがありますが、これも完全に萎縮してしまったケースと考えられます。

ただし、一般的な美容医療で使われている量や濃度であれば、そのような心配は全くありません。 安心して治療を受けていただいて大丈夫です。

 

インスタライブでお答えしたご質問

Q.ボトックスの1年の最大量は400単位と聞いたのですが本当ですか?

A.その情報については、少し認識が違うかなと思います。ボトックスの推奨される1回の治療目安は「300単位以内」とされています。そのため、1年で400単位というのは、制限としては少し少ないですね。 例えば、3ヶ月間隔をあけて毎回300単位打つと仮定すれば、単純計算で1年間に1200単位の治療が可能ということになります。もっとも、通常の治療でそこまで使うことはまずありません。眉間や目尻ならそれぞれ10単位前後、あごでも10単位前後です。顔中に打っても大体50〜100単位前後に収まります。ワキやエラなどを全て組み合わせても200〜250単位程度ですので、1回で300単位を超えることの方が難しいくらいです。

 

Q.ふくらはぎに左右で400単位(片側200単位)打たれたのですが大丈夫でしょうか?

A.ふくらはぎに対して片側200単位というのは、筋肉が受け止められる量ではありますが、いきなり打つにはかなり強い量(チャレンジングな量)ですね。よっぽど筋肉が張っていてガツンと小さくしたい場合には可能な量ですが、先ほどの「1回あたり300単位以下がおすすめ」という原則からすると、やや多いと言えます。 ただ、400単位打ったからといってすぐにアウト(危険)ということではありませんので、そこはご安心ください。ただ、筋肉がかなり細くなるため、歩きにくくなったり、サンダルが脱げやすくなったり、階段を登るのが大変になるなどの症状が出やすくなります。安全にいくなら、ふくらはぎは50単位や、弱めの25単位くらいから少しずつ足して調節していくのが、ボトックスの「戻せない」という原則に沿った良い方法かと思います。

 

Q.加齢により鼻の下のたるみが気になります。どのような治療が有効ですか?

A.加齢によって生じたたるみは、基本的には若い頃の構造に戻してあげるアプローチが必要になります。具体的には、リフトアップを行ったり、減ってしまった皮下脂肪の厚みを補ってあげたりする治療ですね。 ボトックスではなく、基本的にはヒアルロン酸治療などの「注入治療」が有効になってきます。ご自身の状態によって適した治療は異なりますので、まずは色々なクリニックでカウンセリングを受けていただき、医師の考え方を聞いてみるのが勉強になるかと思います。

 

Q.眉間や目尻のボトックスの影響で、目と目の間が離れたり、しびれたりすることはありますか?

A.眉間のボトックスを強く打つと、確かに目が広がったような印象を受けることはあります。眉間に自然と力が入る癖がある方は、筋肉(皺眉筋)が眉を内側に寄せて下に下げるため、少し睨んだような表情になりがちです。ここにボトックスを打って力を緩めると、多くの方は表情が明るく開けるのですが、内側に寄っていたものが開くため、「目と目が離れた」ように錯覚する場合があります。物理的に目頭を引っ張っているわけではありません。 また、しびれに関してですが、ボトックスが効いている間は違和感が出ることがあります。私の場合は、誰かにずっと眉間を押さえつけられているような感覚が最初の3ヶ月くらい続きました。そういった動きが抑えられている違和感を、しびれとして感じていらっしゃるのかもしれません。

 

Q.人中短縮やガミースマイルのボトックスで満足感に個人差が大きい気がするのですが、筋肉の分布の個人差ですか?打つ量の問題ですか?

A.それは、おっしゃる通りのすべてが関係していると思います。 人中短縮ボトックスは、口輪筋という唇を引き下げる筋肉の動きを抑え、唇を上にめくって人中を短く見せる治療です。当然、動きを悪くさせる治療ですので、強く打ちすぎると唇の動きに強い違和感が出てしまいます。 患者様ごとの筋肉の量の差や、動かし方の癖の個人差もありますし、打つ量を決めるドクターの知識量、経験、考え方の差も非常に大きく影響する部分です。適切な治療法については、また別の機会に詳しくお話しできればと思います。

 

Q.梅干しボトックスについて、あごに力を入れないと梅干しジワが出ませんが、打つ意味はありますか?

A.はい、打つ意味は大いにあります。 ご自身では「力を入れないと出ない」と思っていても、実は会話中や話を聞いている時など、無意識のうちに結構シワが出ているものです。無意識に梅干しジワが出ている時というのは、下唇が押し出されて「への字口」になり、少し不機嫌そうに食いしばったような表情になってしまいます。 ボトックスでこの動きを抑えておくと、あごのラインがすっきりと降りた状態を保ちやすくなり、自然とニコニコとした優しい印象を周囲に与えることができます。自分では気づかない部分で、人からの見え方を良くする非常に良いポイントの治療になります。

本日の内容は以上になります。少し早口になってしまいましたが、ボトックス治療について理解を深めていただければ嬉しいです。 また次回のライブやブログでお会いしましょう。ありがとうございました。

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