たれ目院長ブログ 〜脂肪溶解注射、丁寧に治療すればけっこう効く!?〜

脂肪溶解注射、経験者や実際に施術するドクターの話を聞くと、効果あったという話から全然効果なかったという意見まで、効果に関する感想は様々です。

じゃ先生はどうなのか?と聞かれたら、効果はあるから採用していると答えます。ラベールでは、医学的にエビデンスがしっかりとある治療、もしくは作用機序がしっかりとしている治療を優先的に採用しています。そこまでではなくても広く使われていて、実際に試験採用してその効果を実際に確認し、副作用やリスクとバランスが取れているものを採用します。かなり慎重派なんです。

脂肪溶解注射は、最初は懐疑的に考えていました。実は。ところが、昔の薬剤と違って腫れや痛み少なくてちゃんと減るよ、という話を色々なドクターから聞き、実際にクリニックで取り寄せてみてテストしてみたら、ちゃんと効果が感じられそうということで検討して採用しました。

ただしこの脂肪溶解注射、ただ注射するだけではあまり効果を実感できず、どうすれば脂肪溶解剤としての効果を効率的に発揮できるかをクリニックでも独自に研究しました。その結果、1回あたりの施術での適量を決め、それを複数回重ねて注射することで効果を感じられやすく、溶解するスピードも調節できることがわかりました。

BNLS、カベリン、チンセラプラス、などなど脂肪溶解注射は色々あります。有名どころで言えばそのあたりでしょうか。他にあるのも試しましたが、その中で当院の考える注入治療の組み合わせとして適していると考えて、BNLSとカベリンを採用しています。

BNLSはカベリンに比べると効果はマイルド。ちなみにBNLS系はノーマルからNEO、ULTIMATEと発展してきて、その度にデオキシコール酸の濃度が上がって効果が少しづつ強くなっています。ラベールでは現在、BNLS  ULTIMATEを使っています。ちなみに強くなったとは言ってもカベリンのデオキシコール酸の濃度に比べたらまだまだ低いため、効果としてもマイルドです。

カベリンはそれに比べたら強めの薬剤です。デオキシコール酸の濃度は0.41%。ネットを開くとカベリンのデオキシコール酸濃度は0.5%という情報が出てきますが、これ実は誤りです。業者を通じてメーカーに問い合わせたところ、脂肪の代謝を促進するLシステインという成分が加えられていて、それがカベリンの特徴の一つでもあるのですが、そのLシステインの濃度が0.9%で、デオキシコール酸の0.41%と足すと主成分が0.5%になるということでした。

それがどこかで誤って伝わり、デオキシコール酸が0.5%ということになってしまったのではないか、という話でした。濃度に関してちょっと違う話を聞いたので問い合わせたところ、そのような回答もしっかりともらえて、ついでに脂肪溶解剤として歴史がありこだわりもあることも聞きました。

さて、このカベリン、丁寧に施術するとけっこう効果あると感じます。BNLS系でも緩やかに減っていた感じですが、同じような量、回数の治療をすると、カベリンだと明らかに脂肪の吸収が早い!

例えば顎下の脂肪に対して4〜5ccの注射をする時、BNLSulitimateだと3回ほどでちょっとスッキリしたかなと感じ、5回ほどするとけっこう小さくなったと感じるのですが、カベリンだと3回目でもけっこう小さくなった、5回もすると誰でもわかるくらいのスッキリ感が出る感じ。

さすがデオキシコール酸がBNLSの4100倍、と思いましたが、その分腫れや痛みが増してるかと思ったら意外とそうでもない。むしろBNLSよりも少ないんじゃないかと思うほど。腫れや痛みは単純にデオキシコール酸の濃度で決まるのじゃなくて、成分の組み合わせだったり浸透圧だったり、他の要素で決まるのかなと思いました。

ラベールでは、脂肪溶解注射を注入治療によるTFT(Total Facial Treatment)、全層治療において、ボリュームを減らすマイナスの治療として非常に重要な位置づけで考えています。そこで上記のように、どのようにしたら効率良く効果を引き出せるかを研究し、実践しています。

そのポイントは1回あたりの適量の見極めと複数回治療。

脂肪溶解注射が効果なかったという人の話を聞くと、多くは1回の施術で終わっているようです。もしかしたらクリニックで、1回で十分と説明されたか、もしくは逆にあまり詳しい説明なくとりあえずで受けられたのかも。

脂肪溶解注射、残念ながら1回の施術では希望通りには減りません。1回で減らせる脂肪量には限りがあることを理解し、減らしたい大きさまで必要な回数の治療を加えることが重要です。5回くらいを1クールとして考えていきますが、脂肪量が多くてそれをかなり減らしたい場合には、5回を超えて10回、15回と重ねていきます。

そんなの大変だよ、という方は脂肪吸引オペという選択肢があることもお伝えしてます。脂肪溶解注射を10回、15回と重ねていくとおそらくどこかで脂肪吸引の費用を超えていきます。しかし手術は嫌だ、事情があってできない、というような場合には脂肪溶解注射、HIFU、冷却痩身を選ぶしかなく、そのうちの脂肪溶解注射を選択される場合は、脂肪が自分の希望する小ささになるまでうち続ける治療であることを理解していただく必要があります。

そんなの大変だよー、と仰る気持ちもわかりますが、脂肪溶解注射とはそのような特徴の治療なのです。ただ、それを理解して丁寧に上手に扱えば、思った以上に効果があるのが今の世代の溶解剤です。運動してもなかなか減らない顔の脂肪を、以前の腫れや痛みが強かった薬剤に比べると格段に負担少なく減らせる手段がある、ということは冷静に考えればすごく良いことだと思えます。

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