顔の中のヒアルロン酸治療で一番痛い場所は唇かなと思います。ヒアルロン酸 注射に慣れている上級者であっても唇に針を刺すと少し涙目になったりもします。当院でも以前は針を使っていましたが痛みが強いため、今は「カニューレ」と いう先端が丸い特殊な針を使うようにして極力痛みがないように施術しています。局所麻酔やブロック麻酔と呼ばれる特殊な麻酔方法も検討し、実際に行ったこ ともありますが、麻酔注射の痛みや麻酔薬により唇が膨らんで形が変わってしまうことを考えると併用するのは難しく、カニューレを使用する方法にたどり着き ました。
カニューレは先端が丸くてそのままでは皮膚に刺さらないので、カニューレを通すため に針で皮膚に少しだけ穴をあけます。その時にどうしてもチクッとしますので、その場所だけをごく少量麻酔することでさらにその痛みも軽減できます。カ ニューレが入っている様子はすごく痛そうに見えるのですが、患者さんはそれほど痛みを感じていません。また、カニューレを丁寧に操作することで皮下出血や 動脈塞栓のリスクも減らすことができ、より安全に処置することができます。
唇のヒアルロン酸注入の方法は様々なバリエーションがあり、海外のドクターの手技を見ているとちょっと驚くような方法で注入しているシーンもあります。針を使って細かく何度も刺す方法はかなり痛みが強いので、しっかりと麻酔した上でないと負担が大きいかなと思います。
ただ、カニューレも万能ではなく、唇のエッジをくっきりさせるようにピンポイントに注入する時は針が向いています。カニューレでは0.5㎜単位で狙った場所に注入したい時にはあまり向いていません。その時だけは針を使って精密に注入していきます。
さて、ヒアルロン酸リフトを2段階に分けて行う予定で、2回目のリフト治療前に先に リップのヒアル注入を希望された患者様の経過チェックがありました。この方は唇がもともと薄い上に年齢で痩せてきたためにだいぶ唇が薄くなっていましたの で、まずは全体的にボリュームを出し、その後形を整えていきます。唇は顔の中心にあり、他人からもよく見られるパーツなので、一度に大きくしてしまうとさ すがに変化が大きくてばれてしまったり本人の違和感も大きくなってしまうためです。
まずは1回目のヒアルリフトの結果です。約50%の仕上げですが、これだけでもだいぶ若く元気な印象となっています。そこからさらに唇をふっくらとさせると、
より元気な様子となり、表情も自然と笑ったような優しい雰囲気となります。治療前と比べてみると、
差は歴然としていますね。それでいて自然で違和感がないのがよくわかります。ヒアル リフトもリップもまだ50%の段階なので、次回の治療で80~90%へと、もっともっと若々しくなるように時間を巻き戻していきます。額のヒアルロン酸と 同様にリップも一気に若返り、雰囲気も良くなる場所ですが、ベースのたるみ治療の後に行うとバランスがよく効果的です。
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ラベールミラクリニック
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