たれ目院長ブログ ~糸を使ったリフトアップについて~

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当院はヒアルロン酸、ボトックス注射を使用したたるみ治療、アンチエイジング治療を専門的に行っていますが、糸を使ったたるみ治療をしないのか、またはして欲しいといった質問、リクエストを時々いただきます。糸のリフトアップ効果の高さは私も認識していて、上手に施術するとごく自然な若返り治療も可能となります。

 

当院で糸の施術を行わない理由の半分はクリニックの広さの問題で、ヒルトンホテルの中にあるヒルトンプラザは利便性がよくて非常に良い場所なんですが、ちょっとスペースが足りなくて今ある治療機を置くだけでも精一杯。そこに糸の施術で使う道具、資材を置いて、滅菌処理するオートクレーブを置くスペースがありません。オートクレーブを置くなら二重オペもやりたいなと思ってしまいます。最初にちょっと欲張ってレーザー治療機やリフトアップのHIFUなどをそろえ過ぎちゃいました。

 

そして、もう半分の理由は、最先端のヒアルロン酸注入治療を行っていると、その治療のカバーできる範囲の広さに感動し、もっと広がる可能性を感じているため。最新の研究ではたるみの根本的な原因は頭蓋骨の萎縮にあり、減ってしまった土台を補うことがその根本的な治療であることがわかってきています。また、頬やこめかみ、口周囲や唇そのものも、年齢を重ねるとどんどん痩せてきて薄くなってきます。その減ったボリュームを補うことも若返りには必要なのですが、それを今安全にかつ違和感なく治療できるのがヒアルロン酸であると思っています。

 

コグと呼ばれるトゲの付いた糸は引っ張る力は強いのですが、土台となる骨の代わりとなったりボリュームを出してふっくらとさせることはできません。ヒアルロン酸は逆にボリュームを出すことは得意でもリフトアップさせることは難しかったのですが、それは2年前までの話で、最新のヒアルロン酸は特殊な注入法によりリフトアップすることが可能となりました。しかもそのリフト力は想像以上に強く、かつ無理に引っ張るわけではないので仕上がりがとてもナチュラルで違和感がないのが特徴。

 

糸にしかできないことが多く、それがないと若返り治療ができないとなれば糸を採用しますが、今は時代が変わりヒアルロン酸注入で糸と同等以上の効果を出すことができ、そしてヒアルロン酸注入できかできないことはさらに進化して幅が広がっていることを考えると、ヒアルロン酸注入をもっともっと突き詰めていき、よりナチュラルに、より負担なく仕上げていきたいと思っています。

 

忘れていはいけません、リスクの話もすると、糸は種類にもよりますが一般的には皮下出血がヒアルロン酸よりも多くて範囲は広くなりがちです。術後に想定外の併発症が起こった時は、溶けない糸は1カ所で引っ張り出すことができますが溶けない糸は途中で切れてしまい、体内に残存するリスクがあります。ヒアルロン酸は皮下出血はないとは言いませんが、丁寧に施術をすると非常に少ない確率ですし、アレルギーの心配も少なく、修正や何か併発症があればヒアルロニダーゼで溶かして無かったことにできます。それがヒアルロン酸の最大のメリットでもあります。ただし、ヒアルロン酸には糸にはない血流障害という併発症があり、動脈の血流が悪くなると皮膚への栄養が無くなって変色や壊死を来すこともあります。ヒアルロン酸の最大の併発症であり、注入治療をする全てのドクターが全力で回避すべき問題です。

 

そのためには常に勉強して少しでもリスクを下げる施術を身につけ、自分の力量を把握して無理な治療をしないこと、そして安全な製剤を使用し、何かあった時のためにヒアルロニダーゼを準備をしてその使い方にも慣れておくこと。ここまでしているクリニックは少ないかもしれませんが、注入治療を行う場合はここまでしてもやり過ぎということはないと思います。

 

 

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ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

052-253-8155

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