ヒアルロン酸ってどれくらいもつの?

本日、クリニックリニューアルオープンしました。
「変わった?」と言われる方も出てくるくらい、雰囲気は変えることなく、患者さんが少しでも過ごしやすいように、スムーズにスタッフも動けるように細かい部分を改装しました。来られた際は変わった点を見つけてくださいw

ここから本題。
「ヒアルロン酸ってどれくらい持つの?」
よく聞かれるので、今回はそのテーマについて書こうかなと。

製剤のメーカーが謳っている効果持続期間というものがあるのですが、大体、9ヶ月から24ヶ月です。
なぜこんなに幅広いのか?それは製剤の特性により異なるからです。
製剤の成分、ゲル硬度、粘度、弾性、架橋度、ヒアルロン酸濃度などの違いによって変わってきます。

現在当院で主に扱っているのはアラガン社のジュビダームシリーズという厚生労働省認可のヒアルロン酸ですが、ボラックスやボリューマなどの硬いもので約24か月、唇や目の下などに使う柔らかいボルベラは約12ヶ月と言われています。

では2年経ったら、元の顔に戻ってしまうのか?というとそうでもありません。実際2年経っても注入部位にヒアルロン酸が残っていることが多いです。
また個人差(年齢、皮膚構造の差、生活習慣、顔の筋肉の動きなど)や、注入する部位や深さ、注入量、注入回数などによっても大きな差が出てきます。

同じ量をどんと1か所に塊として注入する場合と、細かく分けて注入する場合とでは、表面積の違いで塊で注入した場合の方が吸収速度が遅いと考えられます。ただ、私は場所によっては細かく分けて注入した方が綺麗にナチュラルに仕上がると思うときは細かく分けて注入します。

塊として注入すると、吸収性の注入剤といえど異物であることには間違い無いのでヒアルロン酸に被膜が形成され吸収されなくなってしまうことがあると言われています。

また何度か再注入していると、持続期間が長くなっていきます。

まとめると、持続期間というのはあくまで目安です。

よく「高いお金を払ってもすぐなくなるのよね〜🤔」と言われます。
確かにそうかもしれません。
ただ、吸収性だからこそいい面もあります。
非吸収性のフィラーなと注入結果が満足できないものだったとしても修正が困難です。その点ヒアルロン酸はいずれ吸収されるし、ヒアルロン酸を溶かすヒアルロニダーゼもあります。また、何か問題が起きた時に(感染、異物性肉芽腫、製剤の移動など)、非吸収性だと除去することが難しいし、何か問題が起きる可能性も高いです。
そして、徐々に吸収されるということは実際の年齢を重ねるのに合わせて、変化していくので自然です。例えば、現在の顔に合わせて法令線の治療をしたとします。非吸収性フィラーだと法令線部分はそのままで他は年齢とともに老化していくとなるとどんどん違和感のある顔になっていきます。

色んな面を考えて、ヒアルロン酸治療は良い治療だと私は思っています。
気になった方は気軽に相談しにきていただければ、それぞれにあった治療をお話させていただきます。

関連記事

  1. たれ目院長ブログ 〜コロナが落ち着いてきてレクチャーやセミナ…

  2. 院長

    たれ目院長ブログ ~法令線は無いのになぜ老けた印象?患者様に…

  3. たれ目院長ブログ 〜おでこ(額)以外のシワの治療はボトックス…

  4. たれ目院長ブログ 〜ナチュラルで違和感のない注入治療。ヒアル…

  5. 横顔

    たれ目院長ブログ 〜今年は『Eラインビューティー』プロジェク…

  6. たれ目院長ブログ 〜他院の治療を否定するつもりはありませんが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。