たれ目院長ブログ ~今度こそ、小顔ボトックスは長持ち、の仕組み~

エライラスト

前回のブログでは長くなってしまったので、今度こそ小顔ボトックスの仕組みと、なぜ長持ちするのかを。

前回ブログ ~顔をスリムする小顔ボトックスは効果長持ち~

上のブログで、ボトックスというのはただ単にシワを伸ばす薬ではなく、神経の伝達をブロックすることで結果的に筋肉が緩んでシワが伸びたり、汗が止まったりすると書きました。そして小顔ボトックスは、もちろん同じ作用を利用します。ただ、シワを伸ばす時とはちょっとだけ違う仕組みを利用します。

シワを作る筋肉は薄く、広い範囲にあります。それを適量のボトックスで動きを緩めるとシワが伸びてきますが、5~6カ月経つとまた神経伝達の働きが回復して筋肉がしっかりと動き始め、シワを作り始めます。治療を定期的に繰り返すことでシワは薄くなってきます。それに対して小顔ボトックスは、顔を大きく見せるエラ部分の筋肉を休ませることで、筋肉そのものを縮めて小顔にします。

エラとなる筋肉は咬筋という名前の筋肉で、上顎と下顎をくっつける、つまり噛むための筋肉です。フェイスラインは頬からアゴ先にかけて細くなっていくのですが、この咬筋が必要以上に肥大しているとフェイスラインを外に広げて顔を大きく見せてしまいます。そこにボトックスを注射して筋肉の働きを弱めると、動きが弱くなった筋肉が退縮といって段々と縮んできます。腕や足などを骨折してギプスをし、1か月後に外すと筋肉が痩せて細くなっている原理と同じです。

アゴを動かすための筋肉を小さくしても大丈夫なのか?

ちょっと心配になるかもしれませんが、必要以上に肥大している筋肉を、必要な大きさまで小さくしても特に問題はありません。噛むための筋肉は咬筋だけではありませんし、それ以上縮めると支障が出る場合にはこちらからストップします。

だれでも小顔になるの?

ほとんどの人は小顔になります。咬筋は食べる、噛む、しゃべる、と日常生活で大活躍する筋肉であり、生きている限り多くの場合で日々鍛えられて必要以上に肥大しています。それを縮めるとほとんどの人は小顔になります。ただし、頭蓋骨よりも顔を小さくすることはできませんから、骨が出っ張っている人は筋肉を縮めるだけでは残念ながら小顔にはなりません。ただ、そんな方は少なくて、ほとんどの方はエラによって四角い顔になってしまっています。

さて、シワを伸ばす時の筋肉と違って、エラの咬筋はボトックスにより小さくしてしまうので、ボトックスの効果が切れた後にすぐに元通りにはなりません。噛む力が適正になることでその後また肥大してくる確率は下がりますし、硬いものを食べるのを好む人はそれを少し控えてもらうだけで、またエラが張ってくることを避けることができます。治療後に少し気を付けていただくとずっと小顔の状態を保てるので、再治療はしなくてもいいし、再治療するとしてもその間隔をぐっと長くできます。つまり、小顔効果が長持ちするということになります。

一般的には最初に1~2回、しっかりと注射してエラを縮めておき、その後の食生活や癖に少し気を使っていただくだけで十分です。小顔にするだけでなく、歯ぎしりや噛み癖のある人は症状を改善し、歯への負担も減らすことで歯科矯正治療にもつながります。注射後にも硬いものを好んで食べたりトレーニングなどで歯を食いしばることを繰り返すと、さすがにまた肥大してきやすくなるのでご注意ください。逆に、噛む力を必要とする人、例えば口でトレーラーや飛行機を引っ張る等のパフォーマンスをする方は治療前によく相談してください(笑)

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ラベールミラクリニック

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