たれ目院長ブログ ~顔をスリムする小顔ボトックスは効果長持ち~

新井院長

ボトックスによるシワ取りは半年程度でシワが再発するので4カ月程度で再治療するとシワのない状態が保てます。それに対し、小顔ボトックス、いわゆるエラボトックスはもっと長持ちします。

ちょっと専門的な話をすると、ボトックスというのはシワ取りの注射ですが、正確に言うと表情シワを作る筋肉を休ませることで結果的にシワができないようにしています。つまり、

「ボトックス=シワ取り」

ではなく、正確に言うと、

「ボトックス=筋肉を休ませる(動きを弱くする)」

となります。そして、いつもならここまでの説明ですが、今日はもっと専門的に言います。筋肉は動く時に、脳からの命令によって動きます。それは普段意識していなくても、歩くのもしゃべるのも脳がいちいち指示して動かしており、その命令は神経を通して筋肉に伝わります。ボトックスという薬は、筋肉を直接動かないようにするのではなく、脳から続く神経の命令が最後に筋肉に伝わる部分をブロック(妨害)し、その結果として筋肉の動きを弱くしています。つまり、

「ボトックス=筋肉を休ませる(動きを弱くする)」

というのも正しいのですが、もっと正確に細かく言うと、

「ボトックス=筋肉に伝わる神経の信号をブロック(妨害)する」

ということになります。ここまで理解するとボトックスという薬の効果や副作用がかなり理解できます。表情シワは表情筋によって皮膚がよることでできるため、適量のボトックスでシワを作る筋肉を正確に注射して動きを止めることでシワが消えますが、多すぎると筋肉が全く動かなくなり、硬い表情、いわゆる「ボトックス顔」となります。また、シワをつくる原因となる筋肉ではなく別の筋肉に誤って注射すると、今度は自然な表情が作れなくなる副作用が出ます。ただし、それらのボトックス顔は技術的な問題がほとんどであり、丁寧な施術により回避することができます。

また、ボトックスの神経伝達をブロックする効果というのは筋肉だけでなく、汗を出す汗腺にも効果があるため、皮膚に浅く注射することで汗を止めることができます。これが汗止めボトックスで、多汗症やワキガの治療にも使われています。結局、汗を出すのも神経を介して脳が指示しているため、その信号をブロックすることで汗が出なくなる、という仕組みは筋肉の場合と同じなんですね。多汗症の治療効果は非常に高く、いつも汗で手がべとべとで、紙も濡れるため持てないというような重症の人でも、注射後は汗がピタッと止まり、支障なく日常生活が送れます。

以上のような、神経からの信号をブロックする働き、というのは永久に続くわけでなく、神経も頑張って命令を伝えようとするため、徐々にブロックが外れて信号が伝わるようになってきます。その時間の目安が約半年で、注射後4カ月程度から徐々に筋肉が動きだしてシワを少しずつつくり始めます。そのため、シワのない状態を維持するには4カ月毎に注射するのが理想的であり、逆に言えば半年経てば筋肉の動きは戻るため、副作用があったとしても永久に残らない、必ず元に戻るというのもボトックスの安心材料となっています。

さて、本題の小顔ボトックスですが、前置きが長くなり過ぎたので次回にします。基本的にはボトックスによる筋肉を休ませる作用を利用するのですが、それだけではない変化を起こすことで小顔にしていきます。次回に続きを説明します。

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