ヒアルロン酸注射を知らない人が聞いた時にもつイメージは、

・顔が膨らんでパンパンになる

・無くなっちゃうから何度もうたなきゃいけないんでしょ？

・表情がなくなってすごい顔になる

だいたいこんな感じでしょうか。これらのイメージは最先端の治療においてはもう当てはまらない、古い間違ったイメージです。しかし、噂であったりネットで検索するとこういった失敗例というのが出てくるのでどうしてもネガティブな知識が広まってしまいます。

まず、表情が硬くなるのはボトックス治療において量が多過ぎたり注射部位が適切でない場合に起こる現象であり、ヒアルロン酸治療の作用ではありません。ヒアルロン酸とボトックス治療を混同して覚えている方が意外と多くてびっくりしますが、主に表情シワを取るのがボトックスで、たるみを取って顔の輪郭を整えるのがヒアルロン酸です。

そして、「顔が膨らんでパンパンになる」、これもよく言われることですが、はっきり と言います。最新の治療方法では顔はパンパンにはなりません。以前の治療法では、皮膚の表面近くにたくさんのヒアルロン酸を注入していたため顔が膨らんだ 感じになっていましたが、最先端治療ではたるみを引き上げるポイントで皮膚のずっと奥に少量ずつ注入します。この方法ではそもそも顔が膨らむほどの量を必 要とせず、それでいて従来の半分以下の量で、従来の方法ではできなかったリフトアップ治療を可能とします。1カ所に注入する量は0.1～0.2ccと水滴のような量ですので、顔が膨らむことがないのは理解できると思います。

顔のたるみは、皮膚だけの問題ではなく土台となる骨、筋肉、靭帯が委縮することで支 えがなくなり、崩れてくるのが原因です。道路に例えて言うと、歪んだアスファルトを埋めるようにして補修すれば一時はきれいになりますが、その下の土手や 橋げたが崩れてくるともう道路表面の修復だけでは追いつきません。その支えとなる骨、筋肉を補い、靭帯を引き上げる治療を同時に行えるのはヒアルロン酸し かありません。しかも、最新のヒアルロン酸のような高弾力の性質がないと土台には適しておらず、従来のヒアルロン酸では最先端治療に使えないため当院では アラガン社のボリューマを使用しております。ボリューマは高弾力と長期持続性を実現したヒアルロン酸です。

当院のヒアルロン酸治療症例を見ても、注入後は顔が逆に細くなっているのがわかると 思います。これはタイトルにあるような不思議な現象というわけではなくて、たるんで外側に広がった頬を上に引き上げ、内側へ寄せているためであって、ごく 当たり前の治療の結果です。しかし、従来の表面に注入する方法ではこうはならず、より顔が広がって見える場合もあり、顔が膨らむという悪いイメージが定着 してしまいました。

最後に、ヒアルロン酸はなくなってしまうからうちつづけなきゃいけない、ということ に関しては、現在の美容医療では安全性とリスクを考えて吸収素材を使うのが主流となっています。かつてシリコンなどの非吸収素材を使っていた時代がありま したが、一度トラブルが起こると長期間続いてしまい、取り出すのにも手術が必要だったりと苦労することから、ほとんど使われなくなりました。また、人は必 ず年を取り、顔も身体も変化しますが、治療した部位だけが変化しないと違和感が大きくなってしまいます。ヒアルロン酸は注射することで若返り、代謝されると言っても前よりも悪くなることはありません。むしろ治療したことによって老化のスピードを緩め、時間とともに違和感なく変化していきます。続けて治療するかは人それぞれの希望であり、癌治療とちがってやり続けなければならない、というものではありません。

私は、このヒアルロン酸治療、ボトックス治療は顔を作り変える美容整形ではなく、 減ってしまった骨を補い、機能の衰えた靭帯、筋肉の働きをサポートする立派な治療と考えています。アンチエイジング治療として誰にでも勧められるものであ り、その効果にも満足できるものと思っています。今後もこの治療を広めていき、コンプレックスとなっている部分を取り除くことができたら嬉しいなと思いま す。

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ラベールミラクリニック

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