注入治療の未来と解剖学の新常識!インスタライブQ&A

注入治療の未来と解剖学の新常識!インスタライブQ&A

このブログはインスタライブの要約記事です。

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まとめ

本記事では、ヒアルロン酸をはじめとする注入治療の今後の展望や、美容医療における「解剖学の新常識」について詳しく解説しています。これまで常識とされていた「SMAS層」や「リガメント(靭帯)」に関する新たな発見、そして今後の新しい製剤の可能性について深掘りしました。また、後半ではインスタライブで患者様からいただいた「全身麻酔の副作用」「理想の仕上がりの伝え方」「ヒアルロン酸注入後の腫れ」「青クマ治療」に関するご質問に、丁寧にお答えしています。美容医療のトレンドと現場のリアルな知見をまとめた充実の内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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皆さま、おはようございます。今年もよろしくお願いいたします。

昨年も様々なことがありましたが、クリニックとしては「予約がなかなか取りにくい」というお声を多くいただき、大変申し訳なく思っております。 対応できるドクターを増やしてはいるものの、しっかりと技術を習得して独り立ちするまでにはやはり時間がかかります。抜本的な対策はなかなか難しいのが現状ですが、日々改善に向けて尽力してまいります。

 

また個人的な反省として、インスタライブ中に「イケメン」などと優しいお言葉をかけていただき、少し調子に乗ってしまったことがありました。今年は初心に帰り、しっかりと謙虚な姿勢で治療に向き合っていきたいと思っております。

 

注入治療の今後の展望:「縦の伸び」と「横の広がり」

さて、ここ数年でヒアルロン酸などの注入治療は劇的な成長を遂げてきました。 骨格を矯正するようなアプローチが登場したことで、飛躍的に治療効果が高まりましたが、現在では「注入治療でできること」の大半が解明されつつあります。そのため、これまでのような一気に技術が進歩する「縦の伸び」は、少し緩やかになってきている印象です。

これからの時代は、「横の広がり」が重要になると考えています。 現在、美容に関わるすべてのドクターにとって、骨格を意識した注入治療が当たり前のものになれば、業界全体がさらに変わっていくはずです。

 

外科手術と注入治療の複合的なアプローチ

最近では、骨を切ったり脂肪を取ったりする形成外科や美容外科の先生方の間でも、「骨や脂肪を減らすと土台が小さくなり、結果として皮膚が余ってたるむ(エイジングの方向に向かう)」という事実への認識が広まりつつあります。

土台のボリュームを減らしたら、その分皮膚をリフトアップさせたり、別の場所でボリュームを補ったりしなければ、物理的に皮膚が余ってしまいます。 そのため今後は、注入治療単独ではなく、外科手術や糸リフト、医療機器(高周波やHIFU)を使った引き締め治療など、それぞれの得意分野を掛け合わせた「複合的な治療」がさらに発展していくと予想しています。

複合治療の一例 大阪の勉強会で拝見した非常に興味深い治療があります。 お顔全体はすっきりしているのに、口角のあたり(マリオネットライン周辺)の脂肪だけが気になる場合、小さくミニ脂肪吸引を行い、糸で引き上げ、さらに高周波(ニードルRF)で引き締めるという3つの複合治療です。 非常に効果的で負担も少なく素晴らしい治療ですが、私自身が手を広げすぎるとヒアルロン酸注入の研究がおろそかになってしまうため、やはりそれぞれの専門の先生にお任せするのが患者様にとっても一番だと考えています。

 

【解剖学の新常識】常識が覆る美容医療の世界

注入治療の「縦の伸び」は緩やかになったとお話ししましたが、技術的な進歩が終わったわけではありません。実は昨年、美容医療の前提を覆すような解剖学の重大な発見がありました。

 

これまでの常識最近の研究で分かってきたこと
SMAS(表在性筋膜)
顔全体に広がる均一な筋膜の層があるとされ、HIFUのメインターゲットにされていた。
実は均一な層としては存在しない
手術をしやすくするために作り出された概念的な側面の強い層であり、部分的にあったりなかったりすることが分かった。これにより、機器のアプローチ方法が変わる可能性がある。
マンディブラリガメント
皮膚を引っ張り込み、ブルドッグ顔(たるみ)の原因となる強力な靭帯だと考えられていた。
靭帯(リガメント)ではなかった
単なる口角下制筋という筋肉の付着部(骨にくっついている部分)であり、それが繊維状に皮膚に繋がっているだけであることが判明した。

 

これまで「マンディブラリガメントを補強するようにヒアルロン酸を打つ」という理論が信じられてきましたが、前提が変われば打ち方もガラッと変わります。 実は私自身、日々の臨床(現場での治療)において、「ヒアルロン酸をここに打っても理論通りに持ち上がらないな」と、マンディブラリガメントの存在に疑問を感じていました。

 

「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ」という有名なセリフがありますが、まさにその通りです。研究データだけを鵜呑みにせず、現場で患者様のお顔に向き合って得られる感覚とのバランスを取ることが、本当に良い治療を行う上で不可欠です。

 

新しい製剤(道具)の進化

また、新しい性質を持った製剤が登場することで、技術が一気に進むこともあります。 例えば、「鼻が横に広がりにくく、シャープな形を長期間維持できる」といった性質のヒアルロン酸が出れば、お顔の整え方は大きく変わります。今後は、カルシウム成分(ハイドロキシアパタイト)が配合されたヒアルロン酸などが普及してくるかもしれません。 ただし、新しいものが必ずしも良いとは限りません。現場で使われて様々な問題が洗い出され、本当に良いものだと吟味されるまでには2〜3年ほど様子を見る必要があります。

 

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インスタライブでお答えしたご質問

Q.全身麻酔で2時間ほどの骨切りをした翌日、気持ち悪さとめまいが4日目まで続きました。今後、鼻と全額リフトで5〜6時間かかる手術を検討していますが、麻酔が長くなると副作用もひどく出ますか?

A.これは麻酔のお薬自体が患者様の体に合わなかった可能性と、手術中の麻酔管理による影響の、両方もしくはいずれかであると考えられます。全身麻酔中は呼吸や血圧の管理が行われますが、手術の進行に伴い酸素濃度が下がって脳に負担がかかったり、出血によって貧血や脱水が起きたりすると、術後に不快感が残ることがあります。

また、点滴の量によるむくみや、鼻の手術による口呼吸のストレスなど、単なるお薬の問題だけでなく複合的な要因が絡んできます。同じように手術をしても必ず同じ症状が出るとは限りませんが、似たような身体的負担が重なれば、再び気持ち悪さが出る可能性はゼロではありません。

 

Q.先生と理想の仕上がりイメージを共有するには、芸能人など「こんな人になりたい」という画像を持っていくと伝わりやすいですか?美容院などでイメージと違う仕上がりになることが多く、どうしたらうまく伝わるか知りたいです。

A.はい、おっしゃる通り画像をお持ちいただくのが非常に有効です。芸能人やモデルさん、インフルエンサーの方の写真など、「こういうイメージにしたい」という視覚的な情報があると、ドクター側もご希望の方向性を理解しやすくなります。そして何より大切なのは、カウンセリングでドクターとしっかりお話しすることです。

「丸みを持たせたい」と言っても、卵型にしたいのか、少しふっくらさせる程度なのか、言葉のニュアンスには個人差があります。時間をかけてじっくりご相談いただき、細かなニュアンスのすり合わせを行うことで、仕上がりのイメージのズレを最小限に防ぐことができます。

 

Q.以前、耳の下あたりにヒアルロン酸を打ったところ、かなり腫れてしまいました。ステロイドを1週間ほど内服して治りましたが、次回以降は同じ場所には打たない方が良いでしょうか?また、別の場所でも打たない方が良いですか?

A.注入から数ヶ月経過して急に腫れたのであれば、「遅発性アレルギー」や「遅発性有害事象」と呼ばれる状態である可能性が高いです。ステロイドを内服してしっかり炎症を抑え、1週間で治ったのであれば、治療の経過としては非常に良好です。

ご不安に思われるかもしれませんが、一度腫れたからといって、今後同じ場所や別の場所に注入したら必ずまた腫れるというわけではありません。同じように治療を繰り返しても、その後は全く問題なく過ごせることもよくあります。一般的なアレルギーのように「二度と打てない」というものではありませんので、過度に心配されず、まずは担当医としっかりとご相談の上で今後の治療を検討していただければと思います。

 

Q.青クマの治療には、脱脂(脂肪取り)よりもヒアルロン酸注入の方が良く見えることはありますか?

A.青クマは、文字通り皮膚の下の組織や静脈などが青く透けて見えている状態を指します。皮膚が薄いことや、下にある血流の問題などが主な原因です。この場合、ヒアルロン酸を注入して皮膚に厚みを持たせることで、透け感を改善できるケースは確かにあります。

しかし、ヒアルロン酸注入だけで十分に改善できるものと、そうでないものがあるのも事実です。患者様の皮膚の厚さやクマの根本的な原因に合わせて、他の治療を組み合わせながら形や色味を整えていく必要がありますので、具体的な治療方針は診察でお顔の状態を拝見してから決めていきましょう。

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