HIFU、俗にハイフと呼ばれる治療器がいろいろな種類あるようです。初期の頃はウルセラに始まり、それを真似たダブロという治療器がメインでしたが、今は各社、各国そろっているようです。
そうなると興味が湧くというかよく聞かれるのが、どれが一番効くのか。
HIFUは、日本で承認を受けた機械は今現在まだありませんので、承認機か未承認機かという違いはありません。日本におけるHIFU治療器は全て未承認機です。そうなると焦点は機械そのものの精度や信頼度が重要になります。
しかし、先に言ってしまうと私自身が全ての機械を知っているわけではないので、ここでは答えは出せません。私が良く知っているのはウルセラとダブロです。HIFU治療器の走りとしてはウルセラが有名です。日本での承認は取得していませんがアメリカのFDAの承認は取得しており、その意味では安心感はあります。
そして、そのウルセラを、簡単に言えば真似して作られたのがダブロだったと思います。しかしただ真似しただけでなく、ウルセラでは痛みが強かった点やコストがかかる部分を改良し、クリニックとしても導入しやすい価格を実現しました。メーカー情報ですが、ウルセラとダブロは照射される超音波の精度が他の機械に比べて高いと聞いたことがあります。
私はHIFUをクリニックに導入しようと考えた時、ウルセラとダブロの両方とも実際に施術を受けてみて、それぞれ非常に効果が高いこと、痛みも許容範囲であることを確認し、ダブロに決めました。当時はHIFUと言えばウルセラかダブロかという雰囲気でしたので。
治療の効果や持ちを比べるのは非常に難しいです。出力を上げれば当然効果は上がるので、パワーが弱いと言われている機械でも出力を上げてしまえば高い効果は出せますし、効果の持続期間を定量的に判定するのは難しい作業です。
ただし、効果を上げようとして出力を高めたり施術の頻度を高くするのは良いように見えてそれなりにリスクがあります。HIFUは皮膚の奥に高いエネルギーを届けてかなり強い炎症を起こします。小さく火傷を起こすようなものですから。そうすると、高出力であったり高頻度に施術すると、炎症により瘢痕という、皮膚が硬くなってしまう合併症が発生してしまうことがあります。
また、施術者によって同じ機械でも効果が大きく異なることもわかっています。照射方法によって効果が変わるわけです。この治療の仕組みをちゃんと理解し、機械の特徴を良くわかっている施術者が、患者様の顔の状態を分析して最適な部位に最適な設定で照射してあげると結構驚くくらいの効果がありますが、ただマニュアル的に照射すると今度は逆に驚くほど効果が見られないこともあります。
先に述べたように、数あるHIFU治療器の中でどれが良いかをここで述べることはできません。私が知っているHIFU治療器はごく一部だからです。しかし知っている中でウルセラとダブロは機械の信頼性、効果の高さは安定しているのでオススメはできます。
機械も重要ですが施術者による差も大きいです。結局、機械の治療とはいえ、扱い方が悪ければ効果を引き出せず、熟知した施術者にかかれば驚くほどの効果を発揮します。どの機械が良いというよりもどのように施術してもらえるか、そこにちょっと注目してみてください。
いくら安く受けられるとしても、効果が感じられなかったらもったいないですし、下手に出力を高くして火傷や炎症が強くなるのもちょっとリスクがあると思います。ウルセラ、ダブロが優れているかはわかりませんが、広く使われている機械であればより効果の出る方法、逆にリスクを抑えた方法など、データが多いために上手い扱い方がわかっていることもメリットの一つになるかと思います。
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