「カウンセリングに何が大事か」「カウンセリングは何のためにするのか」「なぜ必要か」「ゴールは何か」
考えたことはありますか?
2024年、誰よりもカウンセリングについて考え悩んだ自信があります。
というのも、今年の6月にドクター50名ほどにも参加していただいた院内セミナーでカウンセリングについてお話した機会があり、そして先日はドクターとスタッフさん両方含んだ50名ほどに参加してもらいカウンセリングセミナーをさせていただきました。
色々な人が参加しているからこそ、全員が納得できる答えを出さなければいけない。
そして、聞いて下さる以上、それを機会に今以上のカウンセリングをしたいと思っていただき、より良いものにしていってほしい。
そんな思いでやってきました。
本音を言うと、6月も11月もかなりしんどかった‥‥笑
しかしこの与えてもらった2つの機会によって、自分自身のカウンセリングをさらに見直すきっかけにもなりました。
「カウンセリングのゴールは何か」
6月のブログにもちらっと書いていますが、今回でも私の結論は「イメージの一致」です。
「イメージ」と一言で言っても色々あります。
「患者さんがなりたい顔のイメージ」
これは「お悩みなんですか?」「法令線です。」といった単純な質問だけではなりたい顔のイメージはわかりません。患者さん自身も、自分のなりたい顔を具体的にイメージし、それを伝えることはすごく難しいです。なのでそこはドクターやスタッフ、そして患者さんみんなでなりたい顔のイメージを具体的にし、正確に共有するためにカウンセリングの技術が重要になってきます。
「治療後にできる顔の一致」
ヒアルロン酸治療は顔を大きく変えるのではなく、お顔の時間を巻き戻す、整える、治療です。とはいえ、この治療を受けた後どんな顔になるかのイメージするのは難しいです。人によって治療の度合いも変わってきます。ゴールがわからないものをやるのは不安です。このゴール、治療後のお顔のイメージをできる限り伝える必要があり、このイメージが一致していなければなりません。一致させるためにカウンセリングの技術が必要になってきます。
「治療に関することのイメージ」
自分が受ける治療についてしっかり理解していただきたいです。理解というのはどれくらいかというと、具体的にイメージできるくらいにです。例えば、「施術によって内出血が起こることがありますよ。」これだけ聞くと別に難しいことではないので理解できていると思いがちですが、内出血にも程度があります。ひどいものが顔にできたら?殴られたみたいなお顔になってしまう可能性も0ではありません。大事なイベント前だったら?ここまで出るなんて思ってなかったと思うかもしれません。それは理解はしているけれどもイメージできていなかったが故に思ってしまうことなのです。しっかり理解、イメージできるくらいに伝えるカウンセリング技術が必要です。
などなど。もっともっと「イメージ」はあります。
イメージが一致してようやく患者さんは自分の正しい選択をできます。
その結果、治療を受けないとなってもそれはゴールです。
ここまで読んで技術という言葉に気がついた方もいると思います。
そうなんです。カウンセリングは技術なのです。つまり技術なので誰でも勉強すれば身につきます、磨けます。
イメージをしっかり作る、読み取る、伝える、イメージ力という1つの技術です。
1つの技術?
そうなんです、実はイメージ力以外にも色々な技術がカウンセリングには必要です。
カウンセリングって奥深いのです。カウンセリング講座という講座が1年単位で余裕でやれるなと思うくらいです。
今回のセミナーではイメージ力の一部をお伝えしました。
カウンセリングは重要であり、そして磨ける技術であります。医師は純粋なテクニックだけでなく、カウンセリングからしっかり勉強する必要があると思います。カウンセリングがしっかりできれば結果もまた変わります。それが私の結論です。
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