たれ目院長ブログ 〜すごい!これなら糸いらないんじゃない!?〜
ヒアルロン酸注入治療をしていると色々喜んでいただけることが多いのですが、「これなら糸いらないんじゃない!?」と言われることが時々あります。そしてその度にやんわりと説明します。糸には糸の特徴があり、ヒアルにはヒアルの特徴があること、今回の症状にはヒアルロン酸注入が最適だったけれども、場合によっては糸やオペなど、その他の治療が必要となることもあることなどを。
そう、技術と製剤の進化によりヒアルロン酸できれいに若返ることができるようになりましたが、注入治療は万全ではありません。私がいつも言うように、オペでしか作れないこと、糸でしか出せない効果、ヒアルロン酸にしかできないことがあり、他の治療でしかできないことをヒアルロン酸ではできません。
逆に、ヒアルロン酸でしかできないことを他の治療で実現するのは難しいです。ヒアルロン酸の最大の特徴は適度な弾力を持ったボリューム(形)を作り出すことであり、糸でもオペでもそれはできません。脂肪注入はヒアルロン酸注入と一部同じような効果を出せますが、皮膚を筋肉や靭帯ごと持ち上げるようなリフトアップ力はありません。そこまでの弾力がないからです。
結局のところ、症状に合わせた最適な治療があり、それらを最適に組み合わせることがトータルでバランス良い治療となります。一つ二つの治療で全ての症状をナチュラルに改善させることはできません。それを無理して狙うとややバランスが崩れたり、ちょっと違和感のある状態となるリスクがあります。
今のところ、新世代のヒアルロン酸製剤を使った新しい注入治療は、今までの治療では難しかった効果を発揮し、他の治療を補完するような治療が可能となっています。つまり、今までは放っておかれた症状を改善することができ、かつ今までの治療では得られなかった効果を実感できるため、患者様が驚かれるわけです。
それほどまでに注入治療は進化しており、従来の治療では難しかった部分だけでなく、他の治療の範囲であった部分をよりナチュラルに、きれいに改善させることもできるがためにもうヒアルロン酸注入で十分、注入治療があれば全ての悩みが改善できる、と思われるのも無理はないでしょう。
しかし、何度も言うように万能ではありません。しっかりとした理論と仕組みによって行われており、注入治療では難しい症状もあります。そこは他の治療を組み合わせる必要があります。たまたま、悩みの種となる症状や老化現象に対し、注入治療で改善できる範囲が近年すごく広がっただけです。ヒアルロン酸注入治療の効果に驚き、喜んでくださるのは大変嬉しいことですが、その勢いに乗ってもう他の治療はいりませんよ、と言うほどヒアル馬鹿ではない私としては、いえいえ、他の治療でないと改善できない症状もありますよと冷静に説明します。
ヒアルロン酸注入治療は大好きで、奥行き深くかなり可能性がある治療と思っていますが、それだけが全てと思うほどバカでもビジネスマンでもないつもりです。
ちなみに、ヒアルロン酸注入治療と相性が良い治療としては、
・ボトックス
・脂肪溶解注射
・HIFU、サーマクール
この中でボトックスは相性というより必須と言って良い治療となります。ヒアルロン酸注入では最終的に表情筋の動きまでをコントロールしていくのですが、その際にボトックスと組み合わせると良いところ、ボトックスでしかコントロールできない筋肉があるので、ヒアルロン酸とボトックスを含めて注入治療と呼んだ方が良いくらいです。(ボトックスはアラガン社の商品名ですが皆さん知っているのであえてボトックスと書いてます。)
脂肪溶解注射とHIFUは共に部分痩せの治療として注入治療と組み合わせます。ヒアルロン酸はボリュームを作り出すことは得意中の得意ですが、ボリュームを減らすことはできません。顔をきれいな輪郭、若々しい表情とするにはたいていの場合、痩せて減ってしまったボリュームや土台となる部分を補うこと、つまりヒアルロン酸を注入することで整えることができますが、顔の中には一部きれいな輪郭や表情には必要ない脂肪、もっと言えば邪魔な脂肪があります。
この邪魔な脂肪を減らすには、溶解注射で溶かしていくかHIFUで焼き縮めるか、あと最終的にはオペで切除、吸引する方法があります。その中でオペはちょっと侵襲が大きいため、注入治療との組み合わせでは注射で済む脂肪溶解かダウンタイムのないHIFUがお勧めとなります。思い切って切除するのも時として有効であり、その場合には上手なドクターを探されると良いでしょう。
サーマクールは引き締めとコラーゲン産生によるリフト効果、小顔効果が非常に高い良い治療ですが、同じダウンタイムのない治療といってもHIFUとは仕組みが異なり、部分痩せという目的とは少しずれるかと思います。ただし、最新のサーマクールの効果は目を見張るものがあり、ヒアルロン酸注入治療とぜひ組み合わせてより小顔に張りのある肌になって欲しいなと思います。
二重のオペや骨切りなどは注入治療では出せない変化であり、組み合わせるというよりも完全に目的が別の治療と考えた方が良いでしょう。鼻のプロテーゼも、ヒアルロン酸では出せない高さやシャープ感が出ますので、これも組み合わせるというよりか最初から別の選択肢として考えるべきかと思います。ある程度まではヒアルロン酸による隆鼻は可能ですがそれ以上となるとプロテーゼ、軟骨移植が必要となります。
一つの治療で全てを改善させることはできません。大事なのは最適な治療を組み合わせること。ラベールではクリニックでできるできないに関わらず最適と思われる治療を提案します。必要であればオペは信頼できるクリニックを紹介します。もしその悩みや症状がヒアルロン酸で改善できるのであれば全力で治療します。そして皆様が想像する以上にヒアルロン酸でできることが広がっています。ぜひ驚いて欲しいなと思います。
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