たれ目院長ブログ ~ヒアルロン酸治療の失敗は質の悪い製剤のため?~

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ヒアルロン酸は世界規模で使用される製剤であり、各メーカーから性質や持続期間、弾力の異なるものがたくさん発売されています。どの整品を使うかは治療するドクター、またはクリニックの選択によります。治療に最適な製剤を選ぶドクターもいればコスト重視の人もいたり、製剤を選ぶ理由は様々です。ただ、同じヒアルロン酸製剤であっても、不純物やバイオフィルム化などの副作用の発生率には差があり、質の悪いヒアルロン酸製剤があるのもたしかです。

 

質の良いヒアルロン酸、悪いヒアルロン酸の違いは何か。一般の人がその情報を得る機会は少ないですが、ドクター間ではあの製剤は形を作りやすい、あの製剤は意外と持続しない、などと話し合っていることはよくあります。それ以外に質の良いヒアルロン酸を見極める一つの指標は、厚生労働省の承認薬であるかどうか。厚生労働省の承認薬であるということは日本人に対する一定の安全性が国によって認められたことを意味します。承認があるとないでは大きな差があります。

 

日本において現在流通している承認ヒアルロン酸製剤は2種類で、新製品も加わり性質も良いアラガン社のジュビダームシリーズがよく広まっています。逆に言えばそれ以外のヒアルロン酸製剤は国内未承認であり、ドクターの個人輸入により使用することはできますが厚生労働省のチェックがないため、安全性に保証がありません。なかには安かろう、悪かろうの製剤もあります。もしジュビダームシリーズ以外のヒアルロン酸で治療を受ける場合は、最低でも評判の良くて有名な製品を選んだ方が良いと思います。そうすると当然ある程度の費用はかかりますが、良いものが激安、なんておいしい話はそうそうないので、あまりに安いものはちょっと注意してください。

 

承認薬であるジュビダームシリーズは、最近新しく「ジュビダーム ボリフト」が加わって種類が増えました。これでバイクロス製剤は「ジュビダーム ボリューマ」とあわせて2種類になり、治療目的にあわせてより最適な弾力を持つ製剤を使い分けられるようになりました。ボリフトの特徴は極めて滑らかな触感であること。それによって痩せこけた頬やこめかみをふっくらと、ナチュラルに張りを出すことができます。

 

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