たれ目院長ブログ ~にんにく注射はビタミンB1のこと~

Ascorbic Acid

暑い日が続きますね!夜も気温が下がらない日が続き、熱中症の危険性が非常に高かった2週間でした。台風12号で雨風があり、少し暑さが落ち着いた感じがしますが、日差しは依然として暑く、注意が必要です。外で30分ほど日に当たっただけで少し頭痛がしてくるほどで、1時間もいれば大人でも熱中症になり得ます。

 

私も途中で体調が悪くなり、何回か点滴をしました。もともと肌が白くてメラノサイトの活動が弱いため、少し日に当たっただけですぐに火傷のように赤くなります。点滴は高濃度ビタミンC点滴をベースににんにく注射がお気に入り。高濃度ビタミンCによる美白作用、抗酸化作用に加えて疲労回復効果を求めつつ、にんにく注射で弱った肝臓の働きを助けてさらなる疲労回復をします。

 

ビタミンCは短時間で高濃度摂取することにより一時的に血中濃度を上げることが目的です。ある濃度以上で抗酸化作用、抗癌作用を発揮することがわかってきており、いまも研究が進められています。水溶性ビタミンのため血中濃度を上げても副作用がなく、すみやかに排出されるから安全で使いやすいのがビタミンCのポイントです。では「にんにく注射」とはなんでしょう?にんにくのエキスが入っているのでしょうか??

 

その答えは「ビタミンB1」です。正確に言うとビタミンB1誘導体の注射がにんにく注射の正体であり、にんにくを注射するわけではありません。ビタミンB1誘導体注射がにんにくのようなニオイを発するために俗称としてにんにく注射と呼ばれるようになりました。実際、注射しだしてから1分もしないうちににんにくのニオイがしてきます。これは血管から粘膜を通して揮発した成分が鼻に入り、ニオイとして感じるためです。ただ、食べるにんにくと違って注射が終わればニオイも消えます。にんにく注射の後は1日中にんにく臭がすることはありませんのでご安心ください。

 

ちなみにビタミンB1誘導体を開発した製薬会社が商品名として「アリナミン」と名付けており、「にんにく注射」と「アリナミン注射」は同じことです。両方とも正体は「ビタミンB1注射」ということになります。このビタミンB1は身体のエネルギー産生に関る重要なビタミンであり、疲労や飲酒、甘いものをよく摂取すると消費されて少なくなってきます。そういう時に食事での摂取が足りないと欠乏症となり、身体の疲れがとれなくなってきます。本当に足りないと脚気やコルサコフ症候群といった病気になりますが、現代の日本の生活だとよほど食事が偏ったり、強度のアルコール依存症でもなければそこまでいくことは少ないのではないでしょうか。

 

 

にんにく注射は暑い夏の疲労回復に役立ちます。政治家やスポーツ選手ににんにく注射を好む人が多く、私も昔はそんなに良いのかなあとちょっと懐疑的でしたが、自分に初めて注射してみた時にその効果を実感し、それ以来疲れた時や飲み会が続くときには欠かせなくなってしまいました。特に夏は日焼け対策に高濃度ビタミンC点滴、疲労回復ににんにく注射のセットが最強と思ってます。

 

 

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