ヒアルロン酸リフトアップの仕組みとダウンタイム・持続期間の真実

ヒアルロン酸リフトアップの仕組みとダウンタイム・持続期間の真実

このブログはインスタライブの要約記事です。

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皆様、おはようございます。ラベールミラクリニック院長の新井です。最近は旅行系のYouTubeを見て、行った気分になって楽しんでいるのですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

年齢を重ねると、お金は多少貯まっても時間と体力が落ちてきて、なかなか旅行にも行けなくなってきますね。さて、本日のインスタライブでは、最近よく耳にする「ヒアルロン酸によるリフトアップ治療」について、その仕組みや安全性、そして皆様からいただいたご質問に詳しくお答えしていきたいと思います。

ヒアルロン酸でリフトアップできる仕組み

最近、InstagramやYouTubeなどで「ヒアルロン酸によるリフトアップ」や「本格的なTFT治療」、「輪郭の治療」といった言葉をよく見かけるようになりました。ヒアルロン酸で若返りができるという治療が、だいぶ世間に広まってきた印象を受けます。

しかし、一般の方だけでなく、美容のドクターの中でも「ヒアルロン酸治療って本当にいいの?」と疑問視する意見を聞くことがありますので、ここで一度しっかりと情報を整理してみたいと思います。

現在巷で言われているヒアルロン酸によるリフトアップ治療の仕組みは、実は非常にシンプルです。最大のキーワードは**「頭蓋骨」**です。

昔から分かってはいたことなのですが、CTなどで10年、20年というスパンで研究された結果、年齢とともに頭蓋骨そのものが萎縮して縮んでしまうことが明確になってきました。皮膚や筋肉は骨の表面に張り付いているため、中の土台である頭蓋骨が萎縮して小さくなると、それに伴って表面の皮膚も下がってきてしまいます。これが、お顔のたるみの大きな原因なのです。

この「土台の萎縮」に対してアプローチしてしまおうというのが、ヒアルロン酸注入によるリフトアップ治療の根本的な理論となります。

家の建築に例える注入治療

この治療は、よく「家の建築」に例えられます。

上にどれだけ立派な家(皮膚や表面の組織)を建てても、地盤(頭蓋骨)が弱いと、地震などで傾いたり崩れたりしてしまいます。家を建ててしまってから地盤を改良するのは非常に難しいのですが、ヒアルロン酸注入治療の素晴らしいところは、メスで皮膚を切らなくても、注射針ひとつでこの「土台の治療」ができる点にあります。

加齢によって見えないところで驚くほど縮んでしまった頭蓋骨に対して、若い頃にあった形へ戻してあげる。頭蓋骨の形が元の状態(若い頃の骨格)に近づくことで、物理的に皮膚の位置や見え方も若い頃の本来の位置に戻っていく、という非常にシンプルで理にかなった治療なのです。

なぜヒアルロン酸を使用するのか?

減ってしまった骨は勝手には増えません。そこで代わりとして登場するのが「ヒアルロン酸」です。皮膚を通して骨まで針をコツンと当て、骨の表面にヒアルロン酸を打つことで、骨の形をふっくらと若い頃の状態に近づけます。

では、なぜ骨の代わりにヒアルロン酸が選ばれているのでしょうか。理由は大きく分けて以下の通りです。

  • 体内に存在する成分であること:元々人間の体の中にある成分のため、アレルギーや異物反応を起こしにくいという大きなメリットがあります。(※絶対に起こさないというわけではありませんが、非常に起こしにくい素材です)
  • 硬さや弾力の調節が可能であること:ヒアルロン酸は加工によって硬さを調節できます。骨を補うためには骨に近い硬さが必要ですが、本物の骨のように硬すぎる素材を体内に打ち込むのは危険です。ヒアルロン酸であれば、骨の硬さを安全に補える弾力に調節できます。
  • 脂肪の代わりにもなること:加齢によって減るのは骨だけでなく、良い脂肪も減っていきます。ヒアルロン酸は、その脂肪の代わりとなるような柔らかい弾力に調節して作ることもできるため、非常に扱いやすいのです。

将来的に骨そのものを増やす再生医療が開発されるかもしれませんが、現時点で安全性、弾力、扱いやすさのバランスを総合的に考えると、ヒアルロン酸が最適な素材として選ばれています。

注入治療のリスクとドクターの技術

「物理的に減ったものを、物理的に元の形に戻せば若返る」という理論は非常にシンプルですが、だからといって「どんどん打てばいい」という簡単な話ではありません。医療である以上、一定のリスクが存在します。

主なリスクリスクの詳細と原因
アレルギーのような腫れ体内で長持ちさせるための加工による影響、またはヒアルロン酸そのものの要因によって、腫れが生じることがあります。
血流障害針が血管に当たり、ヒアルロン酸が血流を邪魔してしまうことで、皮膚が黒ずむなどのリスクがあります。

私たち注入治療を専門とするドクターは、皮膚の下に無数に走っている血管に当たらないよう、安全に外して打つテクニックを日々研究し、トレーニングを重ねています。

私は、「美容医療で世界を平和に」といった大それた夢を持っているわけではありません。ただ純粋に、目の前の美容医療を科学的に、そして医学的に正しく検証しながら、一つひとつ丁寧に行っていきたいと強く思っています。治療によって患者様が喜んでくださり、「幸せです」と言っていただけることが、私自身の何よりの幸せです。

インスタライブでお答えしたご質問

Q. ヒアルロン酸を入れた後は、腫れるのは何日くらいですか?

A.まず大前提として、多くの方はそれほど大きく腫れることはありません。ヒアルロン酸の注入は、たとえ1ccの量であっても数箇所に針を分けて細かく治療を行っていきます。そのため、数箇所針を刺した刺激によって多少の腫れ感やむくみ感が出る方はいらっしゃいます。割合としては、10人治療された場合、およそ3分の2の方々は「あまり腫れなかった」という感覚で過ごされている印象です。残りの3分の1の方々に関しては、少しむくみ感が出ることがあります。感覚としては、お酒を飲んだ翌日のむくみや、少し頬を叩かれたときのような腫れぼったい感覚が数日続き、多くの場合1週間しないうちに落ち着いてきます。腫れたからといって別人のような顔になるわけではありません。

ただし、注意しなければならない点として、お顔の部位によっては明らかに人相が変わるくらい腫れやすい場所が存在します。これは100人中2〜3人程度のイレギュラーなケースですが、口周りなどに打った場合、一時的にたらこ唇のように大きく腫れてしまい、数日間は人と会いたくなくなるようなお顔になってしまうリスクが誰にでもあります。もちろん時間とともに引いてはきますが、ヒアルロン酸注入は「完全にダウンタイムがない治療」とは考えず、そうした腫れが起こり得る治療であるとご理解いただいた上で受けていただくのが良いかと思います。

Q. 唇ヒアルはどれくらい持ちますか?ヒアルがなくなったら元の唇に戻るだけですか?唇が柔らかいのでヒアルがなくなった後、元の唇と形が変わったりボコつきが残ることはありますか?

A.唇のヒアルロン酸の持続期間については、注入する製剤によって異なりますが、当院では主に「ボルベラ」と呼ばれる柔らかい製剤を使用しています。硬い製剤だと動きに違和感が出たり感触が不自然になったりするためです。一般的に持ちは1年と言われることが多いのですが、実際には1年経ってもヒアルロン酸は半分以上残っています。ご自身の感覚として「少し減ってきたかな」と感じるのがだいたい1年半前後であり、その時点でも体内にはまだヒアルロン酸が残存しています。完全に体内でゼロになるタイミングを考えると、おそらく数年先になるとお考えください。数年かけてじわじわと吸収されていきます。

次に、ヒアルロン酸がなくなったら元の唇に戻るのかという点ですが、理論上はその通り元の形に戻ります。しかし、完全に吸収される数年後には、患者様ご自身も元の唇の形を正確には覚えていないことがほとんどです。さらに、ヒアルロン酸が入っている間の刺激によって唇にハリが出ることがあるため、完全に元に戻るというよりは、むしろ注入前よりも少しハリのある良い状態で落ち着く可能性もあります。一方で、最新の研究ではヒアルロン酸が完全には無くならず、8〜10年残存していたというデータもあります。残ることで長持ちするというメリットがある反面、長期残存による合併症のリスクもゼロではありません。最後にボコつきに関してですが、柔らかい製剤を使用し、正常な過程で吸収されていく限りは、部分的に残ってボコボコしたり形に違和感が出たりすることは起こりにくいと考えていただいて大丈夫です。ヒアルロン酸は滑らかに全体的に吸収されていくのがメリットです。

ただし、体内で炎症を起こしてしこりのようになってしまったり、綺麗に吸収されにくい質の悪い製剤を使用したりした場合は、吸収過程で違和感が残るリスクも医学的には否定できません。

Q. 今まで年に1回、若返りを目的に9本ずつくらい入れていましたが、これから現状維持にしたいと思っています。年1回だと何本くらい入れ続けると現状維持になりますか?

A.こちらに関しては、正直なところ患者様お一人おひとりの状態によって全く異なるとしかお答えできません。数本のヒアルロン酸で十分現状を維持できる方もいらっしゃいますし、「維持」と言ってもたるみをご自身でそこまで感じていない場合は、今年はあえて治療を見送って様子を見る、あるいは1〜2本で軽くリタッチするだけに留めるという選択肢もあります。

一方で、患者様ご自身は「現状維持」とおっしゃっていても、前回の治療時からお顔の状態が少し緩んできており、ご納得いただけるレベルの「維持」を達成するためには、結果的に本数が必要になったり、場合によってはヒアルロン酸以外の別のアプローチ(他の機器治療など)を組み合わせる必要が出てきたりすることもあります。

必ずしも毎回同じ量が必要というわけではありませんが、ダイエットで大きく痩せられたり、逆に少しふくよかになられたりといったお体の変化によってもお顔のボリュームは変わってきますので、まずは実際の診察で状態をしっかりと見させていただき、患者様の感覚やご希望に合わせた具体的な治療プランをご相談していく形になります。

 

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