美容皮膚科学会から学ぶ、肌のハリを出す最先端治療と注入医療のトレンド

美容皮膚科学会から学ぶ、肌のハリを出す最先端治療と注入医療のトレンド

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先日、美容皮膚科学会に参加し、最新の美容皮膚治療について多くの知見を得てきました。美容皮膚科学会は、美容外科関連の学会に比べて皮膚の専門医が多く集まる場であり、オペよりも肌や皮膚の治療に焦点が当てられています。今回は、そこで学んできた肌のハリを出す治療のトレンドと、ヒアルロン酸注入をはじめとする注入治療の最新情報についてお話ししたいと思います。

 

肌のハリを出す治療の三大柱

 

今回の学会を通して特に強く感じたのは、肌のハリを出す治療がまさに全盛期を迎えているということです。様々な治療法が出揃い、非常に盛り上がっています。

 

これまで、肌のハリを出す治療としては、高周波やHIFU、そしてヒアルロン酸やリジュランなどの肌質の改善を目的とした注入治療、さらにフラクショナルレーザーやダーマペンといった肌に穴を開ける治療などが挙げられてきました。

 

学会全体を通して大きなテーマとなっていたのは、特に以下の3つの治療法です。

 

  1. HIFU(ハイフ):高密度焦点式超音波を用いた治療法で、肌の深層に熱エネルギーを届け、リフトアップ効果をもたらします。

 

  1. 高周波(RF):ラジオ波とも呼ばれ、肌の表面から深層までを均一に温めることで、コラーゲンの生成を促し、引き締めやハリ感をもたらします。

 

  1. 注入系治療:ヒアルロン酸注入やリジュラン、PRP(多血小板血漿)など、直接肌に有効成分を注入する治療法です。

 

これらの治療は、似たような効果を持つように見えても、その仕組みや得意な分野が異なります。現在では、これら3つの治療をすべて組み合わせて行うことが、最も効果的であるという考え方が主流になっています。例えば、高周波で全体的な引き締めとハリを出し、部分的にボリュームを減らしたい箇所にはHIFUをしっかり当てる、といったように、それぞれの特性を活かした使い分けが研究されています。

 

当院では、ヒアルロン酸注入に関して、「皮膚から深い層へと注入し、老化現象と逆の変化を起こすことでナチュラルに若返る治療」としています。具体的には、若々しい顔に必要な骨格や筋肉、脂肪をヒアルロン酸で補い、靭帯の支えを作ることでリフトアップを実現します。

 

最新!注入系治療のトレンド

 

注入系治療においては、新しい薬剤が次々と登場していますが、最近の傾向として、リスクの少ない治療に戻りつつあると感じます。

 

ポリヌクレオチド製剤(サーモン注射系):プルリアルやリジュランといったサーモン注射系と呼ばれる製剤は、リスクが少なく、効果とリスクのバランスが確立されている点で再評価されています。特にリジュランは歴史も長く、その良さが再認識されています。

PRP(多血小板血漿)治療:自己の血液から採取した血小板を注入するPRP治療も、成長因子を過剰に入れない限りは、長い歴史と確立された治療法であり、良い治療として注目されています。

 

当院のブログでも、院長ブログやまなか先生ブログ、みか先生のブログ、前原先生ブログなど、様々な注入治療に関する情報を発信しております。

 

患者様からのよくある質問に答えます!

 

学会で得た知見と経験から、患者様からよくいただく質問についてお答えします。

 

Q1: ヒアルロン酸注入後の黒ずみについて

 

「口横にアラガンのヒアルロン酸を注入後、半年以上経っても黒く内出血のようになっています。チンダル現象とは違うのでしょうか?」というご質問をいただきました。

 

ヒアルロン酸自体は透明なゼリー状であるため、直接色が付くことはほとんどありません。

 

考えられる可能性としては以下が挙げられます。

 

内出血の残存

直後の内出血が黒っぽく見え、条件が悪いと色素沈着として長く残る可能性はあります。

 

塞栓(血流障害)

血流障害の場合は、色の変化が激しく、赤黒くから紫に変色したり、潰瘍ができるなどの症状が現れます。半年以上経過して黒い状態が続く場合は、塞栓とは異なる可能性が高いです。

 

チンダル現象

チンダル現象は、ヒアルロン酸が皮膚の浅い層に注入され、光の透過によって青みがかって見える現象です。口周りは皮膚に厚みがあるため、通常はチンダル現象が起こりにくい部位です。極端に多くの量を注入した場合を除き、半年以上経って黒い場合はチンダル現象とは異なる可能性が高いでしょう。

 

この場合は、元々口周りにあった色素沈着が治療後に目立つようになった可能性も考えられます。もしご来院の機会がありましたら、ぜひ拝見させていただけるとより詳しい診断が可能です。

 

Q2: ヒアルロン酸注入によるリフトアップ維持の考え方

 

「3年前にヒアルロン酸30本注入し現状で満足していますが、現状維持するには年に1回どのくらい注入すると良いでしょうか?」というご質問です。

 

ヒアルロン酸注入によるリフトアップ効果は非常に長持ちするため、1年で全て元に戻るわけではありません。維持に必要な注入量や頻度は、個人の目指す「若さ」のレベルによって大きく異なります。

 

現状維持の場合

1年経って特に気にならなければ、さらに1年様子を見るという選択肢もあります。

 

微調整の場合

少し気になるところをリタッチしたい場合は、2~3本、あるいは5~6本程度でリフトアップを行うこともあります。

 

さらなる改善の場合

治療後の状態に慣れて、もう少し良くしたいと考える場合は、7~8本でさらに若返りを図ることもあります。

 

「維持」と一言で言っても、患者様によってその捉え方は様々です。2~3年経っても急激に崩れることはないため、ご自身の気になるタイミングで相談し、調整していくのが良いでしょう。

 

Q3: 顔のリフトアップ、ヒアルロン酸注入とリフトアップ糸(スレッドリフト)の見分け方

 

「顔のリフトアップはヒアルロン酸注入かリフトアップ糸のどちらが良いか、見分け方はありますか?」という質問です。

 

どちらもリフトアップ効果はありますが、その仕組みと得意な状態が異なります。

 

糸リフトアップ(スレッドリフト)

得意なケース

ブルドッグのように頬やフェイスラインが明確に下がり、物理的に引き上げたい場合に非常に効果的です。糸で引っ掛けて上方に移動させることで、位置をずらすのが得意です。

 

苦手なケース

顔のボリューム自体を減らすことはできません。また、げっそりと痩せている顔に糸を入れるのは、純粋な適応とは少し異なります。

 

ヒアルロン酸注入

得意なケース

顔が痩せて骨格が浮き出ている方や、頬がこけている方など、ボリュームを補い、形を整えたい場合に非常に向いています。若い頃の骨格構造に戻すことで、自然な若返りをもたらします。

 

対応可能なケース

適度なたるみであれば、リフトアップ効果も期待できます。また、ボリュームのある顔の方でも、骨格は年齢と共に縮んでいるため、ヒアルロン酸注入は可能です。ただし、ボリュームを減らす必要がある場合は、ヒアルロン酸注入だけではなく、他の治療との組み合わせが必要となることがあります。

 

最終的には、お顔の状態をプロの医師が診断し、最適な治療法をご提案することになります。当院は注入治療専門クリニックとして、患者様の骨格や状態を見極め、ヒアルロン酸注入による最適な治療計画をご提案いたします。

 

Q4: ヒアルロン酸が長持ちする部分はどこですか?

 

「ヒアルロン酸が長持ちする部分はどこでしょう?」という質問です。

 

一般的に、あまり動きにくい部分は代謝が遅く、ヒアルロン酸が長持ちしやすいと言われています。例えば、おでこなどです。一方で、口周りのように活発に動く部分は代謝が早く、ヒアルロン酸の減りが早いと言われます。

 

しかし、ヒアルロン酸の持続期間には、その種類(硬さ)も大きく影響します。柔らかいヒアルロン酸は硬いものに比べて吸収が早い傾向にあります。そのため、動きによる影響なのか、ヒアルロン酸の種類による影響なのかは、正確な研究データが少ないのが現状です。

 

最も重要なのは、長持ちするかどうかでヒアルロン酸を選ぶのではなく、注入する部位の目的と、自然な仕上がりになる最適な硬さのヒアルロン酸を選ぶことです。

 

Q5: ヒアルロン酸でのおでこのリフトアップはできますか?

 

「ヒアルロン酸でのリフトアップはできますか?」というご質問です。

 

はい、ヒアルロン酸注入によるリフトアップは可能です。特に、おでこのリフトアップは、額の痩せが皮膚の緩みを引き起こし、それが目の上のたるみとして現れるため、非常に有効な治療です。

 

おでこにヒアルロン酸を注入して丸みを持たせることで、眉が上方に上がり、目元が軽くなり、目の開きが改善されます。これによっておでこのシワも段階的に減っていく効果が期待できます。

 

女性の場合、おでこの丸みは若々しく可愛らしい印象を与えますが、他の部分とのバランスも重要です。患者様のご希望(例えば、バービー人形のようなおでこ、特定のキャラクターの顔など)に合わせて、最適な丸みを相談しながらデザインしていきます。ナチュラルな仕上がりを目指す場合は、ご自身の骨格や顔全体のバランスに合わせた丸みに留めるのが一般的です。

 

美容医療を選ぶ上での大切なこと

 

美容医療を受ける上で最も重要なのは、「自分がどのような顔になりたいのか」「どこまで若返りたいのか」を明確にすることです。

 

例えば、「ほうれい線を消して若返りたい」と思っていても、実は心の中では「若い頃の自分」ではなく、「特定のモデルのような顔」を目指している、といったケースがあります。この目標設定のずれが、治療後の「なんか違う」という不満に繋がりかねません。

 

「ほうれい線だけを消す」といった部分的な視点だけでなく、顔全体のボリューム感や立体感、骨格的な若返りを意識することが大切です。当院の医師は、カウンセリング時に何度も患者様の「理想の顔」や「治療のゴール」について確認し、最適な治療法を提案できるよう努めています。

 

まとめ

 

美容医療は、HIFUや高周波、注入治療など、様々な技術が進化し、非常に複雑化しています。一つの機械で複数の効果を持つものも増えており、治療の目的や患者様の状態に合わせて最適な組み合わせを選ぶには、プロの医師の知識と経験が不可欠です。

 

私たちラベールミラクリニックは、解剖学に基づく注入治療の知識と技術を追究し、美容医療の発展に貢献することを目指しています。患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療をご提案し、ナチュラルな若返りをサポートいたします。

 

ご自身の理想の姿について、ぜひお気軽にご相談ください。

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