たれ目院長ブログ 〜ヒアルロン酸注入治療はなぜ細かく治療する必要があるのか?〜

ラベールでのヒアルロン酸注入治療は、ときには一箇所に0.05cc単位で非常に細かく細かく注入していくことがあります。そんな0.05ccで何が変わるんだ!?といっているうちは0.05ccでできることを見極めていないとも言えます。

0.05あれば人の顔はラインを変えることも皮膚を釣り上げることもできます。もちろん状況によってはそれは非常に小さい変化ですが、状況によっては大きな効果にすることもできます。我々注入治療を専門とする者にとってはその0.05で変化が出るくらいの状態に顔を整えることが役割であり、そのための勉強と見極める力を日々鍛えているわけです。

そして、なぜヒアルロン酸注入は0.05単位で考える必要があるのか。

それは、ヒアルロン酸注入はそもそも0.01cc単位でうち分けられる治療なので、0.05単位での治療は当然その範囲内にあるという単純な理由がまずあります。0.01でうち分けられるのに、0.1cc以上でないと使えないというのはやや理論的ではないです。0.01で効果を出せるかどうかは別の話として、理論的に考えてそれだけ細かい治療ができるので細かい治療をしましょう、という単純な話です。

もう一つは治療の理論に関わる理由です。注入治療の理論は顔の骨格に対して全体的かつ立体的に治療を施し、かつ顔全体のバランスをそろえます。その際に、部位によっては骨と皮膚との間の距離が近い部分があります。そうすると、たとえ骨膜上の0.1ccであっても皮膚に膨らみを作ってしまう場合があり、そのような場合などには0.05以下で細かくうち分けて顔の骨格を立体整形するのです。

ただし、0.05以下で打ち分けるのはあまり一般的ではありません。はっきり言ってオタクの世界。マツダのロードスターがビッグマイチェンによって高回転のレッドゾーンが200回転高められた、というのと似たような感じで、あまり気にしない人にとってはほとんど差を感じませんが、その領域を使う人にとってはすごく意味がある差になります。

私はたまたまヒアルロン酸注入でしたが、スレッドにしろオペにしろ、必ずそれだけ細かい差を気にするくらい突き詰めた治療をする専門家というのは存在します。突き詰めることが100%正しいわけではありませんが、突き詰めることによって見えてくる世界というものがあります。専門家はその世界を知り、その領域をコントロールすることに喜びを感じていると(勝手に)思っています。たとえ他の人に理解されなくても。

ファミレスのラーメンと突き詰めたラーメン専門店では差があるのと同じで、ファミレスではどうしても出せない味、こだわりが専門店にはあったりします。でもファミレスの味で満足する人にとっては専門店の存在意義はあまり理解されず、むしろファミレスの方が行きやすくて便利と思うでしょう。

どちらにもそれぞれのこだわりと考えがあって存在し、それぞれを求める人がいて成り立ちます。結論としてはどちらも正しく存在しているということです。

そして、ラベールは後者であり、他の専門家から見れば理解できないような部分を突き詰めているクリニックであるということです。


ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

052-253-8155


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