ラーベルミラクリニックのこだわりはなんですか?ここでしかないオリジナルなものは何ですか?
以前に、ふとしたことからこう聞かれてちょっと答えに詰まった時がありました。ラベールにしかないもの?こだわり??
…シミ治療がちょっと広まっているようだけど、シミ治療自体は医学的知識と技術に従って、効果とリスクがわかっている安定した治療を丁寧にしているだけだし、使っている機械もメドライトC6というおそらく最も広まっているレーザー機で、うちのだけが特別なんてことはないし…
…あ、ヒアルロン酸、ボトックスの注入治療はかなりこだわっているぞ。ていうか注入専門クリニックで指導医がいるから当然。でも治療自体はそんな特別なものではなくて、老化現象の根本的な原因に対して医学的にごく真っ当な改善方法を施術しているだけで、特段魔法のような方法があるわけでもなし。技術はちょっと自信はあるけれどもそれも数年真面目に修行すれば普通のドクターであれば習得できるはずのものだし…
…オペ、腫れないナントカ法とか傷が見えない方法。いやそもそもうちはオペはしてない。それどころか今流行りのダーマペンも水光注射もないしゼオスキンもないし、あるものを言った方が早いくらい。切らないリフトアップのダブロがある!しかしドクターであれば同じ機械は買えてしまう。後は施術で差をつけるしかないけど、そんなこと言い出したらどんな施術でも腕の差はあるので、他にはないオリジナルなものとはちょっと違う…
と考え込んでしまって、結局あまり答えは出ませんでした。その後ちょくちょく考えてましたが、普段の診察、診療風景を見ていてわかりました。
他が追随できない日本一の注入技術!
いやいや、これは目指していることであって、現状ではそんなこと言うのも恐れ多い。でも本気で目指してますよ。そのための注入専門クリニックですから。専門クリニックが総合クリニックに負けるわけにはいかないですから。
じゃあ何か。答えは診察、カウンセリングにかける圧倒的な時間の長さ。よく考えたらこれこそがラベールのこだわりであり、他のクリニックはなかなか真似することができないオリジナルの「技術」なのでは、と今更ながら気づきました(^_^;)
ラベールの診察は長いことで有名です。(院内で)
シミ一つの診察でも30分以上話すことはざらにありますし、ヒアルロン酸注入となれば平気で1時間以上かけて説明します。もちろん無駄話をしているわけではなくて、患者様の考えをしっかりと聞き取り、状態を事細かに把握して症状を見極め、必要な治療をクリニックにあるものもないものもとことん納得するまで説明する、そんなことをしているとあっという間に時間が経ってしまいます。
そんなことを毎日していると、1日で診られる患者様は限りがあります。余裕を持って予約枠を取っていても説明が長引けば次の患者様をお待たせしてしまうこともあります。
さらにはそれだけ診察、説明をしてもカウンセリングのみで終わることもあります。治療が適していない場合や患者様が迷われている時など。
でもそれでなんの問題もありません。いいんです。治療はとことん理解できるまで説明を受けて、納得した上で受けるものであって、急ぐ必要もないし慌てるものでもないし、ましてや勢いでやってしまうものでもありません。
カウンセリング、説明だけで終わっても、それは正しく理解した上でのことなので良い結果であり、むしろこれだけ話せて、理解していただいてよかったという満足感すらあります。世の経営者からは怒られそうなことをしていますが、幸いラベールではそれを怒る人はいないのでドクターは皆自由にのびのびとやっています。
患者様と話をしていると色々なことに悩まれていて情報収集したりクリニックを受診されたりしていますが、何が正しいのかを見極めることが難しい上に専門家に聞くチャンスもなかなか無いだろうことがわかります。日頃から悩んでいたことや疑問に思っていることがどんどん出てきますし、それらを一つ一つ整理してある程度の答えを出してあげると、皆さんすごくスッキリした顔で帰られます。
この瞬間は医師としてやりがいがあります。
この利益度外視、反ビジネス的な、異常とも言えるくらいの手厚い診察、カウンセリングは、多分他のクリニックではなかなかできないことかと。シミ一つの治療に診察で1時間、ヒアルロン酸1本に説明だけで時には1時間以上、しかもドクター自身が説明する。こんなことをしていたら大手のクリニックではおそらく赤字で経営が成り立たないことでしょう。ラベールは小さいクリニックで、開業から今まで広告を一度も出しておらず、赤字にならなければ良いやくらいの精神なのでできるワザです。
ラベールのやり方は確かに反ビジネス的かもしれませんが、医療の本質からは全く外れていないと思っています。美容とは言っても医療は医療。安全性を疎かにしてまで利益を追求したり医療の本質から外れるようなことはあってはならない。これがラベールのこだわりです。広告を出せば有名になり患者数も増えるかもしれませんが、その分一人の患者様に対する時間を減らしてしまうようなことになれば本末転倒です。
それに、ドクターとしてもとことん説明して理解してもらうことで、その後に治療となった時も断然やりがいがあります!何かを隠したり説明が足りない状況で治療に進むことの方がドクターも不安が残りますし、何やらモヤモヤとスッキリしないことがあります。本当はあまり効果がないけどちょっとごまかして説明する、実は少なからず副作用が出ているけれども隠して施術する、といったことがある治療も世の中にはありますが、今のラベールでは包み隠さず説明し、施術する際には何も負い目なくできています。これは大事なことだと思いますし、ドクターやスタッフにとってもストレスがなく自分の仕事に誇りと充実感が持てます。
今のこだわりと体制でしっかりと診られる患者数には限りがあり、広告を出しても患者数が増えてもその需要を受け止めきれません。ラベールさんもっと宣伝すれば良いのに、とよく言われますが、こういった事情から今はこのままで良いと思っています。知る人ぞ知る、それくらいでちょうど良いかなと。
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