たれ目院長ブログ 〜自分で思うほど他人はあなたのシワや左右差は気にしていないかも。でも治療する?治療しない?〜

女性

自分で自分の顔を美しい、きれい、とうっとりして見られる人は幸せでしょうが、多くの人にとっては自分の顔に大小の悩みを持っています。その悩みが他人から見ても共感できるものであるかは別として。

人の悩みは様々であり、一言でまとめて言えるものではありませんが、大きく分けるとすると、

①加齢による変化

シミ、シワ、たるみなどの老化症状。個人差はあれど時間とともに発生してくる、多くの人にとって共通の悩み。

②元々の骨格、構造的な悩み

単純に顔が大きい、顎が長い、一重瞼である、などといった元々の顔の形によるもの。治療に手術を必要とするものもある。

③細かいシワ、左右差や皮膚表面の凹凸

特定の表情の時にのみ現れるシワや窪み、非常に小さいシワや左右差。他人からは指摘されなくても本人は気になることが多い。

このうち、①と②に対しては治療による変化も大きく、周囲の人に与える印象もグッと良くなるため患者様にとっても満足度の高い治療となり得ます。しかし、③の悩みは、もしかすると気になっているのは自分だけというくらい小さな症状であることがあります。

例えば、少し笑った時に右の口元にうっすらと出るシワというか凹み、これがどうしても気になるんです、とか、頬が右に比べると左の方が少し凹んでいる気がする…、こう相談された時に、その症状が誰が見ても明らかであれば話が早いですが、客観的に見てもそのような症状や左右差が無い、もしくは誰も気づかないくらいであった時にどうするか。今回はそんなお話です。

この、言われなければ気付かないような小さな症状に対する治療は、まずは患者様とじっくりと話をすることです。

誰もが気にしないようなものでも本人にとっては悩みであり、人によってはコンプレックスとなっていることもあります。それを、こんなのは誰も気にしないから放っておくべき、治療対象ではない、としてしまうのは簡単ですが、それはやはり医療の本質からは外れてしまうと考えます。

とにかくよく患者様の話をよく聞いて、指摘する部位をよく観察して、何を気にしているのか、どれが悩みなのかを把握するようにします。非常に細かい症状である場合、こちらの思い込みで、「ああ、これね」と症状を誤って捉えてしまうともう治療の最初からズレてしまうので、患者様の悩みを寸分のズレなく正確にキャッチします。これが治療の第一段階。

症状、部位など悩みを正確に捉えたら、次はそれをどうしていくかを一緒に考えます。そう、治療すべきかどうかをようやくここで考えるのです。そのうちの、治療をしない場合の考え方としてはこうです。

・その症状が、他人が指摘するのは難しいほど小さく、かつ専門家である私が客観的に見てもそれが顔全体の印象に対してマイナスの要因とならないものであれば、気にしないようにするのも一つの手段。

・確かに悩みとなる症状はあるが、それが顔全体に与える影響は小さくて、それ以上に悪影響となるマイナス要素(顔全体のたるみや痩せなど)があるためそれらの治療を優先させた方が治療効果が大きい。

本人は悩みだったとしても、診察で話をしてそれが気にならないものになってくるようであれば、無駄なコストは避けられますし悩みが減ることで気分も良くなることでしょう。この場合は診察でのお話こそが治療とも言えます。

変な例えですが、美術品において世界中の誰一人贋作と見抜けないとすればそれはもはや真作となってしまうのです。同じように世界中の誰もが気にならない症状はもはや問題とはならないのです。ちょっと極端に言いましたが。ただ、そういった考え方も大事ということです。そうでなければ美容医療をどこまで受ければ良いのかと自分でブレーキをかけれなくなってしまいます。自分の顔の中で気になるところが全く無い人など現実的にはなかなかいないので。

しかし、そういった話は理解しつつもやはり気になる、どうしても治療したい、という方もいらっしゃいます。私の考えとしては、それも全然アリです。ついさっきと真逆なことを言うようですが、誰もが気付かないけど自分だけが気になる、そんな症状を改善し、悩みを取ることができるのが医療ではないかと。それこそがまた医療の本質でもある、と。

そのような症状に対する治療は、変化の度合いは小さく、治療前後で気付く人も少ないこともあります。しかしそれとは逆に患者様自身は悩みが取れ、心のつっかえがなくなることで明るくなられたり満足される方が多く、治療としてはやりがいを感じますし、とことん話し合って良かったと思います。他人から気付かれなくても良いじゃないですか。患者様の悩みがなくなって楽しく過ごせれば。

ただし、治療に進む前にはよく話し合いをして、本当に治療したいかをよく確認します。と言うのは、治療には必ずリスクが伴うからです。特にヒアルロン酸注入はこのブログでも何回も言う通り、塞栓という小さくない合併症がありますし、ヒアルロニダーゼにもアレルギーという合併症が存在します。もちろん極めて丁寧に気をつけて施術することでそれらの確率を限りなく下げていきますが、どうしても避けられないものもあります。

特にヒアルロニダーゼのアレルギーは技術に関係なく一定に確率で起きてしまうものであり、常に頭に置きながら治療をしています。全くリスクの無い治療であれば悩むことはありませんし、もっと小さいリスクのものであれば、気になるところはとりあえず治療しちゃえば良いと思いますが、現実はそうではありませんので、例え小さい治療とはいえよくよく考えた上で進むようにしています。

患者:「先生、このシワが気になるからヒアルロン酸/ボトックスうって。話はいらないからとりあえずうって。」

医者:「はいはい、わかりました。すぐうちますね。」

とはならないのがラベールの治療です。

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