たれ目院長ブログ ~解剖実習のため海外研修しておりました~

 

 

長期休診すみませんでした。ちょっとグアムまで出て解剖実習に参加してきました。解剖と言っても単なる解剖ではなく、フレッシュな状態での解剖実習です。日本国内ではホルマリン処理された献体で解剖を学びますが、ホルマリン処理されると血管も神経も皆同じ様な色になり、筋肉や脂肪は硬くなって本来の感触は失われます。

フレッシュな解剖というのはホルマリン処理されず、氷漬けで組織が新鮮な状態で保たれた献体を解剖します。そのため、皮膚も筋肉も脂肪も、血管も神経も通常の色や感触を保っているため、より実際の状況に近い状態で解剖実習が行えます。顔の見た目を扱う美容医療においては血管や筋肉の位置などの「解剖」を学ぶことは非常に重要なことです。

 

このキャダバートレーニングはハワイ、韓国、タイなどでも開催されますが、グアムは名古屋から行きやすく、さらに主催するインディアナ大学の計らいでヒアルロン酸を使ったトレーニングを自由に行うことができるのが良くて昨年も今年も連続で参加しています。インディアナ大学はアメリカで2番目に大きい大学とのこと。そこの医学部や麻酔科講師のドクターも参加され、講義を行います。グアム大学は姉妹校であり、毎年グアム大学を借りて開催されるということですが、インディアナ大学までは遠いのでこれはありがたいことです。

今回はいつも使っているジュビダームシリーズのヒアルロン酸やカニューレなど事前にしっかりと準備して解剖に臨みました。そのかいあって普段の施術で注入しているヒアルロン酸が実際にどこの場所に、どのように入っているかを実際に見て確かめることができました。また、こうすると良いかも、というような発想も、実際の患者様に試すことはできませんが、キャダバートレーニングであれば実験的な治療も効果や安全性を確かめることができます。

身体の組織の位置を医学的に「解剖」と呼びます。筋肉の配置、流れ、血管の位置など、臓器の位置を把握することを解剖を理解すると言います。顔にヒアルロン酸を注入するドクターはこの解剖をしっかりと理解しなくてはなりません。実際に注入する時はもちろん針先は見えないため、解剖を把握して重要な血管や組織を避けて注入します。機械と違って人の身体の構造は一人ひとり異なりますが、大きな血管や骨の構造はある程度位置が決まっており、傷つけてはいけない組織は避けて正しい位置にヒアルロン酸を正確に、精密に注入するためにはこの解剖の知識は基本となります。

ただし、解剖の知識はあくまで基本であって、他にも必要な知識、大事な技術はたくさんあり、注入治療を行うドクターは実は学ぶべきことがいっぱい。注入治療はダウンタイムの少ないプチ整形と呼ばれるジャンルですが、最新の注入治療の効果はプチではなく驚くほどナチュラルに若返り、望む輪郭を手に入れることができるかなり奥深い治療となっています。そんなヒアルロン酸注入治療をとことん追求したい私ですが、それでも基本の解剖の知識をアップデートするのは欠かしません。どこまでいっても基本は大切です。

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