顔のシワは、シワの場所によって原因が異なるため治療も異なります。額、眉間、目尻のシワは筋肉が縮むことによりできるシワなのでボトックスが有効です。ボトックスには筋肉を緩めて皮膚を伸ばす効果があり、それによってシワがとれて若かりし頃の顔に近付くわけです。
また、ボトックスには他にも、
「毛穴を収縮させて肌がつるっとする」
「汗腺を引き締めて汗を減らす」
「咬筋を小さくして顔を細くする」
「ふくらはぎを小さくして脚を細くする」
「肩こりをとる」
などなど、色々な効果があります。今日はそのうちの基本的な効果であるシワ伸ばしについて。
顔で一番歳を感じさせるシワと言えば額と目尻のシワ。眉間のシワは表情が険しくなるため年齢に関係なく取りたい方が多いです。額と目尻のシワはボトックスの効果が出やすく、比較的簡単にシワのない肌になります。しかし、注射は一般的には痛いから嫌だとか、ボトックスは表情が硬くなるから心配、と思われている方が多いですが、それらは技術的にクリアできます。
当院では髪の毛に近いほどの細い針を用い、場合によっては表面麻酔も併用することで痛みを最小限にしています。さらに、マイクロボトックスと呼ばれる特殊な注射方法で、表情は強張らずにシワを伸ばしていきます。
マイクロボトックスはイントラダーマルとも呼ばれ、皮膚の浅いところに細かくうちわけていきます。下の写真は額のシワをマイクロボトックスで施術した直後です。よく見るとぽつぽつ膨らんでいる部分があります。ここが注射した場所で、この膨らみは15分程でなくなってきます。
この注射方法の素晴らしいところは、普通に注射する方法い比べてマイルドに効くことで自然な仕上がりになることです。ボトックス注射をよくされている方の中には、ボトックス注射後にシワが消えすぎて目立つ、という方もいます。その場合にこのマイクロボトックスをするとシワは薄くなるけど表情は硬くならないため、最近こちらの好んで注射される方が増えています。
マイクロボトックスのデメリットとしては注射する箇所が増えるので少し痛いということと皮膚に浅く注射するドクターの技術の問題でしょうか。痛みは麻酔や細い針を使うことでかなり軽減できますが、技術に関しては上手なドクターを選んでいただくしかありません。
ボトックスは効果が高いのに副作用が少なく、顔面けいれんの治療など保険診療においても広く使われています。美容医療で使われるようになってからもけっこう長いですが、まだ漠然と恐いという印象を持つ方が意外に多いです。そのような方も一度経験されると思ったほど恐くなく、逆にアンチエイジングの効果にびっくりされます。私はそのような良い治療を皆様に広げていきたいと考えます。
当院では治療部位の写真を提供していただくモニター患者様を随時募集しております。治療部位やモニター価格などはクリニックにご相談ください。
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