額のヒアルロン酸で目は重たくなる?

こんにちは松元です。
遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。
今年の始まりは色々なことが起こりましたが
自分たちにできることを一つ一つ
1日も早く日常が戻りますよう、祈っております。

先日Xで額のヒアルロン酸の話題を見かけました。
その内容が「額ヒアル、入れすぎると目が重たくなるから注意して!」という内容。

間違ってはいないけど色々とミスリードする内容なので、詳しく解説しますね。

額ヒアルで目は重たくなる?

答えは「入れる層と量による」です。

まずは額の構造について図で説明します。

文字が小さいですが、下から順に骨、筋肉、脂肪、皮膚とあります。

若い人の額は凹みもなく滑らかですが、老化とともに骨が減り、余った皮膚が上から押し寄せます。

そしてこの状態にヒアルロン酸を入れていきます。

 

老化の原因が骨の痩せであれば、骨の痩せを埋めるように骨膜下に薄く全体的にヒアルロン酸を注入します。
他のヒアルロン酸と同様、骨の直上に入れ1番下から持ち上げるので

昔の骨格に戻り、自然な若い時の滑らかなラインに戻り、リフトアップしていきます。

 

これが脂肪層にはいるとこんなイメージです。

これは見かけはボリュームアップしていますが骨の痩せを埋めている訳ではないので、ぱっと見丸くはなりますがリフトアップはしません。
この層にしっかり量を入れていくとむしろ重力で落ちていき目は重たくなります。

脂肪層は安全性もイマイチ

この層に注入しない理由でもう一つ重要なことがあります。

それは、中間層には血管がたくさん走っているため、塞栓のリスクが高く危険ということです。

ラベールの治療において、最も優先すべきことは安全性です。

安全性も高くなく、治療理論から外れた脂肪層に注入することは、ラベールの治療に採用されることはありません。
そのため、ラベールのスタンダードとしては額のヒアルロン酸は骨膜下に注入することになっています。

同じ「額のヒアルロン酸」でも、入れ方によってリフトアップしたり、真逆の方向に向かうこともあります。

「額ヒアル、入れすぎると目が重たくなるから注意して!」

というツイートは、必ずしもそうなる訳ではないので、
少なくともラベールでの治療は安心して受けていただけたらなと思います。

 

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