ヒアルロン酸注入治療の合併症〜遅発性有害事象〜

ヒアルロン酸治療の合併症についてご存知ですか?
シリーズ第2弾🙋‍♀️(←いつの間にシリーズ化したのかw)

前回、1番怖い動脈塞栓について書きました。
今回はアレルギーについて。

アレルギーと言うと、ヒアルロン酸注入治療をしたあとすぐに出るのでしょ?とか、前に治療した時何ともなかったから大丈夫と思っている方が多いと思います。
が、そうではないです。
もちろん治療後や治療中に症状が出るアレルギーもあります。注入剤に含まれている微量のタンパク質や架橋剤、麻酔薬がアレルギーの原因じゃないかと言われているのですが、最近の注入剤は含まれたタンパク質の量がさらに減ったこともあり、アレルギーの報告が少なくなったと言われています。
ではいつ起こるんだ?!というと、
治療後数ヶ月経って忘れたころです。

先日も知り合いに、
「2ヶ月以上前にヒアルロン酸入れたところが、腫れてるんですけど関係あります?」と聞かれました

あります🙋‍♀️
これが遅発性アレルギーです。

注入したところが赤くなったり、腫れて触ると硬く触れたりすることがあります。
硬結、結節の頻度は0.02〜0.5%と報告されているみたいですが、私的にはもう少しいるのではないかと思っています。

特徴としては
症状が出る数日前に風邪をひいて調子が悪かった、怪我をした、感染症状が他にある、などの発症起点に傾向があります。
さっき出てきた知人も、数日前に体の手術をしたのと、手の感染がありました。
症状としては、硬結、発赤が多く、かゆみ、蕁麻疹、痛みは少ない傾向にあります。
何もしなくても治る人も多いですが、当院では内服治療や点滴治療などを状況によって行うこともあります。
最悪、ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を溶かす薬を使って、原因を除去することもできます。

また以前に遅発生のアレルギーが出たからと次も必ず出るとは限りません。
遅発生アレルギーが出た同じ種類のヒアルロン酸を当院で再度注入した患者さんもいますが、今のところ症状は見られません。。

最近、コロナワクチンを打った後にヒアルロン酸が腫れると話題になったのですが、これも遅発性アレルギーと考えられます。

ワクチンを打ったあとに体調が悪くなり、それをきっかけに発症したと考えます。
なので前から存在する合併症です。
遅発性アレルギーの可能性はやってみないとわからないですが、対応策もあるので、恐れすぎる合併症ではないと思います。
施術前する側はもちろん、施術される側の患者さんも知っておくべき合併症の1つだと思います。

 

 

上記は2022年の記事です。現在は遅発性アレルギーではなく、遅発性有害事象と呼ばれています。詳しくは2024年のブログ記事へ

 

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