ヒアルロン酸治療ってチュッて打つだけじゃないんです。

ヒアルロン酸治療ってオペと違ってダウンタイムも少ないし、注射を打つだけで若返れる手軽な美容施術と思っている患者さんは多いのではないでしょうか?
いや、もしかしたらドクターの中でもそう思っている人がいるかもしれません。
が、全然そうじゃないです。

むしろヒアルロン酸治療は難しいです。
合併症に関してはオペと同じ、いやもしかしたらそれ以上にリスクの高い施術だと思います。
(合併症のリスクに関しては、1つ前、2つ前のブログに詳しく書いているのでよかったら是非)
ヒアルロン酸治療は注射器でいわゆるゼリーを入れていくのですが、切って中を直接見ながらやるオペと違って、頭の中にイメージした顔の中の構造と触って確かめる感触、注射器の先から伝わる感触を頼りに施術していきます。この感覚とイメージがしっかりできないと結果がいまいちになったり、塞栓のリスクが高くなったりします。

また施術するドクターによっても結果が全然違います。
ヒアルロン酸治療は答えは1つではないということもヒアルロン酸治療が簡単ではない理由の1つです。
人によって骨格も筋肉や脂肪のつき方も全然違います。なので打つべき量、打つべき場所、使うヒアルロン酸の種類(硬さ)が毎回変わります。
さらに人によって好みも違うので、その人の希望の顔にしなければいけません。
例えば、涙袋希望の患者さんがいたとします。実は年齢とともに老けて見えることを気にしていて、涙袋を入れれば、可愛くなって老け感がなくなるんじゃないかと勝手に思っていただけかもしれません。
5分のカウンセリグでは本当のなりたい顔をなかなか知ることはできません。
なのでラベールのカウンセリングは長すぎると言われるくらい長いです。

実際ラベールでは、毎回このようなアセスメントを書いています。
※患者さんのは出せないので、私が新井先生に書いてもらったアセスメントをご紹介

(汚い字は新井先生ですからねwwww🤣)
黒い色で描かれたのが、ヒアルロン酸治療でできる6割程度を施術した場合のアセスメントで赤い字が実際に施術した量です。
細かいですよねw
指定された本数で患者さんにとってベストの顔にするためにカウンセリング中はもちろん、裏でも指定された本数バージョンのアセスメントを練り直しめちゃめちゃシュミレーションしています。

ここまで読んでいただいたら、ヒアルロン酸治療って注射をチュッと打つだけでしょ?って考えが少し変わったのではないかと思います。

気になる方は是非♡

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2024.04.16

    解剖の知識は重要

  2. 2024.04.15

    たれ目院長ブログ 〜美容治療は終わりのない治療、ではあり…

  3. 2024.04.15

    「説明力」を鍛える

  4. 2024.04.11

    「美容医療に関わる人の心理を行動経済学で考えてみる」

  5. 2024.04.10

    「ヒアルロン酸治療、ダウンタイムはない!?」