ご褒美のような一日

今日は月に一度のお茶のお稽古の日

東山荘の庭の紅葉が真っ赤に色づいています。

一体何年ここに通っているでしょう。

10年以上かもしれません。

途中何年間も来られない時があったり今も数か月来れない時もあります。

それでも通い続けているのは先生が

「細く長く楽しんでね」と言ってくださるから。

今日はどんなお菓子かなぁ。

 

炭がパチパチ燃える音

ゆるゆると湯気を立てる釜

この小さな部屋は別世界です。

ただ一服のお茶のため無心に所作に集中する

すると仕事の事も家の事もどこかへ行ってしまいます。

炭の香ばしい匂いをすーっと吸いこみ

「あー、今日も来られて良かった」

と思う。

ここは忙しい頭の中を一旦停止してくれる場所です。

 

お楽しみのお菓子はさざんかの練り切り

掛け軸は柚子

今日使ったお道具を次に使うのは1年後

干支のお道具を次に使うのは12年後

まさに一期一会です。

心が解けてしばし無になり

季節を感じながらお茶とお菓子をいただく

それだけで満足している私に

「お免状取りたくなったらいつでも言ってね」

と先生は何回でも言ってくださいます。

はいと答え考えてみるのですが、

楽しめたらそれでいいじゃないか

というのが今の答えです。

不出来な弟子ですいません。

これからも細く長く楽しませてください。

 

季節や自然を感じたり身体を動かすことが好きです。

山、ヨガ、茶道、着付け

どれも時々しか行けませんが、

だからこそ行けた時の喜びは格別です。

今日はご褒美のような一日でした。

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