たれ目院長ブログ 〜ボトックスが効いてくるまでの変化と効果が発現している時の違和感〜
9日前に自分の顔に注射したボトックス、だいぶ効果が出てきました。顔の場合、ボトックスの効果は注射後約2週間で一旦ピークになりますので、もうそろそろ最大限に効いてくるころ。
前後比較の写真でも載せようとしたのですが注射前の写真を撮り忘れました。正確に言うと撮ったはずなんですがデータが見当たらない。おかしいなぁ…
ボトックスが効いてくると筋肉の動きが抑制されてシワが伸びてくるのですが、いざ力を入れてもその筋肉は動かなくなります。またはいつもよりも少ししか動かなくなります。動かなくても別に他人から見て違和感はありません。シワのある表情というのは一般的に険しい表情なので、違和感よりもむしろ相手に優しい、好印象を与えることになります。
しかし、他人から見て変でなくても自分ではけっこう違和感はあります。眉間にシワを作ろうとして力を入れても動かず、痛みでも痺れでも痒みでもない、何とも言えない違和感があります。例えるなら、まるで厚めのガムテープをベタっと貼ったかのような、もしくは薄い金属プレートでも貼り付けられたような違和感。
額のボトックスも同様の違和感があります。このちょっと押さえつけられてる感は、人によっては重みと感じると思います。私の場合、額のボトックスは中村先生に上手にうってもらったので、シワは伸びつつもある程度は眉が上がるので表情に違和感はなく、上瞼も全く下がってはいないのですが、それでも人によっては重いと感じるかもしれない違和感があります。注射後2週間するとその違和感は軽くなりますが。
もしこれを下手に注射したり従来からの古いテクニックでボトックスをうったとしたら瞼は落ちてきて相当重いと感じることでしょう。そうすると瞼が重くて目が開かないので、わずかに残った前頭筋で一生懸命瞼を上げようと頑張るので返って筋肉は疲れ、それを発端として頭痛や肩こりが発生します。ボトックスは必ず効果が切れるので一生そのままということはありませんが、2〜3ヶ月はけっこう辛い思いをすることになってしまいます。
そして一度でもこれを経験したり身近な人で見たりすると、ボトックスは変な顔になる、もうあんなことは二度と嫌だ、となり、かくしてボトックスは嫌だという方が増えていきます。上手に使うと大変良い効果を発揮しますし、本当はそんな変な顔にはならない治療であることをもっと世に広めたくてセミナーなどをしていますが微力すぎて何のプラスにもなっていないのがお恥ずかしい話です。
ちなみに顔の中でボトックスの違和感を感じやすい部分は眉間と額で、他の部位、目尻、鼻(バニーライン)、アゴ(梅干しシワ)、エラ(小顔ボト)、美肌のマイクロボトックスは特に違和感を感じません。ですから自覚症状は特にないけどいつの間にか若返り、表情が優しくなっていたり小顔になっていたりします。
あともう一つ、ボトックスは筋肉に効かせる薬ですが、面白いことにその効果が発現するまでにある程度の時間がかかります。その時間とは1〜2週間程度。もちろん個人差があるため、注射して2〜3日ですぐ効く人もいれば2週間経ってもまだ弱い人もいますが。
この効果が出てくるまでの間に、筋肉の中で薬が効いてきた部分とまだ効いていない部分とのズレが生じる時期があります。この間は、効いている筋肉は動かないけどまだボトックスが効いていない筋肉は動くので、一時的に筋肉の動きに偏りができて変な形や膨らみができることがあります。
上の写真は私のアゴのシワに対してボトックスをうってから2日目。力を入れると顎先にポコンとした妙な膨らみができるのがわかります。この膨らみは注射前には当然ありません。注射前は力を入れるとウメボシのようなシワができるだけ。しかしこの膨らみは4日、5日と経つにつれ減っていきます。
上の写真は注射後4日目の写真。同じように力を入れても膨らみが小さくなってきているのがわかります。
さらに6日目になるともうほとんど膨らみはできなくなり、
10日目となると膨らみは無くなり、シワも消えて表情が若く優しくなってきます。このアゴに対してのボトックスは違和感はなく、膨らみができている時も特に変な感覚はありません。
同じように、ボトックスが効いてくるまでの間に変な膨らみができやすい部分としては咬筋にうつエラボトックスがあります。ここも注射して数日間は力を入れると変な膨らみができて、逆に四角い顔が強調されてしまうことがあります。
上記のような状態は一時的であり、ボトックスがちゃんと効いてくると治まって綺麗になります。ボトックスの注射のことをよく勉強し、こういった経過になることもちゃんと知っておかないと、患者様が驚いて来られた時にドクターも驚いて、焦って追加のボトックスをうった結果、効果が強過ぎてしまい変な顔になってしまうリスクもあります。
筋肉の中でボトックスが上手く広まらず、変な膨らみが一時的ではなくて残ってしまうこともあります。ヒアルロン酸注入と違ってボトックスは薬を効かせる治療なので、個人差だけでなく同じ患者様であっても治療毎の誤差というのも必ずあります。そのような場合には修正のボトックス注射を追加します。変な膨らみができるということは一部動きが残る筋肉があるということですから、そこに対してリタッチすれば良いだけです。
大事なのはボトックスの特徴を知り、そのような経過になることも修正方法も熟知しておくこと。もちろんこれは患者様ではなくてドクターが勉強して知っておくことです。
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