ボトックスは単なるシワ取り薬ではない

昨日はある大手化粧品メーカーの方にお話させていただく機会をいただいたため、ボトックスを中心にTFT(Total Face Treatment)についてお話させていただきました。

院長と比べると、私はまだまだ人前で話すのに慣れていないのと、お話させていただい方の中にすごくオーラのある方がいらっしゃったので、最初緊張して、めちゃくちゃ噛んでました😅(よく噛むんですけど、今日はいつも以上w)

ボトックスって何かご存知ですかと聞いてみると、
「しわをとるもの」と答えられました。
さすが美容業界にいらっしゃるだけあってどんなものかはご存知でした。

このように
ボトックス=しわとり
と認識されている方が多いと感じます。

しかし、ボトックスは単なるシワ取り薬ではなく、アンチエイジングなどの美容に必要不可欠な素晴しい治療薬ということを伝えたくてお話させていただきました。

顔の老化は、皮膚だけでに起きているのではなく、骨や筋肉、脂肪など顔全体の組織構造が立体的に変化することによって起きます。

1番深いところから、、、
*骨は加齢とともに痩せていきます。骨が痩せることにより、眼窩は広がり、目は徐々に窪みます。梨状口も広がり、鼻はどんどん埋もれて低く横に広がります。また骨のやせはたるみの原因です。
*筋肉は長年使うことにより、硬く、大きくなります。例えば、エラのところにある咬筋は大きくなり、フェイスランを外側にして顔を大きく見せてしまいます。また眉間のしわなども眉間を寄せる癖がある人はその筋肉がもりっっと大きくなっていたりします。
*脂肪は痩せたり、下垂したりします。体重は減っていないのに頬は痩けてきたとかありますよね?また脂肪の下垂によって法令線やマリオネットラインを作ったり、フェイスラインを乱したりもします。
*皮膚は皮膚の水分量の低下による乾燥小皺やハリ低下などが起きます。

それぞれの加齢に対しての治療は、
骨のやせに関してはヒアルロン酸、筋肉の加齢に対してはボトックス、脂肪の加齢に関しては痩せた部分はヒアルロン酸、下垂に対して脂肪溶解注射やHIFU、皮膚の加齢に関してはピーリングやエレクトロポレーション、マイクロボトックス、サーマクールなど。

TFTはトータルフェイシャルトリートメントの文字通り、顔を部分的に治療するのではなく、全体のバランスを崩さないように行う治療概念で、患者さんの悩みを本当に改善するために必要な考え方です。上の治療を組み合わせてバランス良く治療していきます。

メインでお話させてもらったボトックスはTFTの一部で、しわをできにくく、大きくなった筋肉を小さくすることによって、優しく若いお顔にするための治療であって単なるしわ取り薬ではないんです。

今回お話させていただき、ボトックスやヒアルロン酸などを使ったTFTに興味を持ってもらえ、そして順番に治療していきたいとおっしゃってくださいました。昨日はボトックスの治療をされ、後日ヒアルロン酸治療の予約も取って帰られました。

注入治療を中心にしたTFTはすごく魅力的なので、正しく知ってもらい、治療し、喜んでいただくために今日も語りますw

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