たれ目院長ブログ 〜ヒアルロン酸注入治療が向いているタイプは?〜

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先日は注入治療向きなドクターのタイプを考えてみました。ざっくり言えば、素直に学び丁寧な手技で利益よりも安全性を重視し、コミュニケーション能力の高いドクター。となると、注入治療に限らずどのジャンルであっても必要な要素となってしまいましたが(^_^;)

今度は注入治療が向いている患者タイプを考えてみます。注入治療はヒアルロン酸を注入することで形を整え、皮膚や靭帯の土台を作ることでリフトアップし、ボトックスを正しく使うことで筋肉の緊張をほぐしてシワをとったりフェイスラインを細くすることができます。その特徴を考えると、

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・痩せ顔の人

まずヒアルロン酸注入治療が最も得意とするボリュームを作ること、そのメリットを最大限に発揮できるのはボリュームロスの強い人、つまり痩せ顔の人です。頬がコケていたり目の下の凹みが深い人、こめかみが窪んでいる人、額が平らな人はヒアルロン酸でその痩せを改善させることで驚くほど若く、元気な表情となってきます。ただ、例えふっくらとされていても奥にある土台となるべき頭蓋骨は萎縮しているため、それを補ってあげることである程度リフトアップすることは可能です。その次のボリュームダウンの治療が早く必要とはなってくると思いますが。

・若くても、もともと骨格的な左右差や凹みがある人

若年層であっても、もともとの骨格的な左右差や凹みが目立つ場合はヒアルロン酸で整えることができます。また、人間誰しも左右差はあり、それを細かく調整しようとすると大がかりな治療では難しく、微調整が可能なヒアルロン酸治療が向いています。ただ、骨格が大きくてそれを物理的に小さくしたい場合には注入治療ではできません。

・わずかなライン、影、凹み、高さなどを調整したい人

ラインの崩れや凹みがあるけどそれがわずかである場合、下手に治療をするとかえってバランスを崩してしまう恐れもあります。ヒアルロン酸注入治療は0.1cc単位で注入し、ラインや形をかなり細かく微調整することができます。この微調整の治療の域までできるのは注入治療ぐらいしかないのではと感じています。

3番目の極微調整の領域は、例えばモデルやタレントさんへの治療の場合などで、もうすでに整っている状態から治療をしてさらに良い状態にしなければなりません。ただし、整っている分、治療することでかえってバランスを崩しやすいので最新の注意を払いながら施術します。もう限界と言ってしまえばその緊張から解放されるのですが、できるポイントが見えてしまう場合にはやらないわけにはいきません。

骨格から脂肪の配置までを捉え、筋肉の動かし方をよく観察し、皮膚の動きまでを計算しながらヒアルロン酸でコントロールしていきます。美の基準はもちろんフル活用しますし、それだけではなく人の目からどのように見えるか、どうすればよりきれいに、小顔に、リフトアップされて美しく感じるか、といった視覚効果(visual  effects)までも考えて治療していきます。

この領域の治療は集中力を要し、例え1本の治療であっても疲労困憊になることもありますが、職人としてやりがいのある治療をできるというのは嬉しいことでもあります。そのチャンスに恵まれていることに感謝しつつ、目の前の患者様にとにかく集中します。

注入治療というのは、よくレクチャーの際や患者様に説明する時に言うことですが、治療の方向性と程度を無限にかつ無段階に選ぶことができます。つまり、顔を細長くしたいのか丸くしたいのか、若くしたいのか優しい表情にしたいのかシャープなフェイスラインにしたいのか、さらにはその程度を、例えば若返るにしても2歳を目標とするのか5歳とするのか、10歳若返りを目指すのか、というように選べるということ。そのためにはカウンセリング、診察でよく話し合い、どこに治療のゴールを置くかが非常に重要となってきます。それをサボってしまうとせっかくの優れた治療であっても患者様の求めるものとズレが生じ、ちょっとガッカリな治療となってしまいます。

注入治療はテクニックと同時に患者様としっかりと話し合って治療プランを決めることが大切です。

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