たれ目院長ブログ 〜治療の程度を0から100%無段階で調節できる注入治療においてはチャンピオン写真は存在しません。〜

美容医療において治療の変化を患者様にイメージしていただくための症例写真は重要ですが、よく問題となるのはいわゆるチャンピオン写真。治療が最も上手くいった症例の写真を提示する時に使われる写真をチャンピオン写真と俗に言います。

チャンピオン写真を使って皆同じようにキレイになるように見せてミスリードするのはあまり良いこととは言えませんが、美容治療は多くの人にとって未体験であり、どれくらいの治療でどのような変化をするのかイメージを持ってもらうためには症例写真は必要です。

治療結果をよく見せるために撮影の条件や角度を明らかに変えた症例写真なども見られますが、これはチャンピオン写真以前に患者様を騙すような意図が含まれていて良いとは言えません。同業のドクターから見るとすぐわかっても一般の方では見抜けないこともあるでしょう。自由診療である美容医療ではビジネス的側面を持ち、保険診療よりも集客活動が重要になることを考えるとある程度強調したり誇張するのは仕方ないことかもしれませんが、やはり無い方が好ましいと思います。

 

ちなみにラベールではチャンピオン写真は存在しません。チャンピオン写真というのは、同じ治療を何人にも行って、最も良くなった症例を使います。しかし注入治療において同じ治療というのが存在しません。

10人いれば10パターンの治療が存在し、一つも同じ治療というのは存在せず、例え同じ治療を10人に行ったとしても、そもそも骨格が違うために変化も10パターンある、それが注入治療なのです。ですから同じように治療していてたまたますごく改善したとしたら、それはその患者様の元々の骨格やボリュームロスがその治療パターンで改善しやすかっただけであり、腕や技術だけの結果ではありません。

さらにさらに、一人の患者様についても治療の方向性や程度はバラバラで、それによっても結果は全く違います。もちろんそれは他の治療においても当てはまりますが、治療の幅や程度の自由度がめちゃくちゃ高いのが注入治療の特徴であり、そのために非常にナチュラルな仕上がりが可能となる反面、施術するドクターに求められる技術が高いものになってしまい、難しい治療となってしまいます。

例を挙げると、50歳の患者様が若くなりたいと注入治療を受けるとき、まずは何歳若返るのかを決めます。3〜4歳若返りたいのか20歳若返りたいか、ヒアルロン酸注入であればそれを無段階で調節できます。あくまでイメージですが。

で、3歳若返った時の写真と20歳若返った時の写真、どちらがインパクトあるかというと当然20歳若返った写真です。でも患者様本人がそれを望んでおらず、3歳若返りたい、をゴールとするならば3歳若返った治療は正しい治療であり、その患者様にとっては100%と言える治療になります。

患者様が望む変化に合わせると3歳若返った写真は100%満足されたチャンピオン写真とも言えますが、20歳若返った写真の方がインパクトはあり、一般的なチャンピオン写真のイメージに近いです。何が100%と考えるかによってガラッと変わります。患者様の求めるものなのか注入治療でできることなのか。

また、そこに治療の方向性という考えが加わり、コトはより複雑になります。先ほどの例の患者様が若返る時に、顔をシャープなラインにしながら若返りたいか、丸みのあるラインにして若返りたいのか、フェイスラインひとつとっても全く方向性が異なります。そうすると、丸みのあるラインにした結果に本人は満足であっても、シャープなラインを好む人がその症例写真を見ると丸いのは嫌だ、この治療はダメだ、となってしまう可能性があります。

無限にある治療パターンの中で、ある人はたまたま丸みのあるラインにしただけであって、注入治療が顔を丸くしてしまうわけではありません。シャープなラインを好む人にはそれに合わせて治療をしていきます。この注入治療の幅と奥行きを症例写真で表そうとしても不可能に近く、ましてはチャンピオン写真を作ろうとしても何を持って最高の仕上がり、100%の治療とするかが決められないのです。

これは旅行のプランにおいてチャンピオンプランなるものが無いことにも例えられます。パリで5星ホテルに泊まって最高のレストランに行くプランは、ある人にとっては最高ですが都会よりも自然や遺跡を見たかった人には魅力的には見えず、逆にオーロラを見るツアーは人によってはそんな寒いところまで行っても見られないかもしれないし興味も無い、となるかも。

つまり、大事なのは何を求めるか。旅行プランにおいてはお客さまがどこへ行って何をしたいか、クリニックにおいては患者様がどのような印象で、どの程度若返りたいか、整えたいか、それが非常に重要であり、それによって治療結果が決まります。

治療の方向性や程度が人によって異なる以上、チャンピオン写真というものは存在しません。

ただし、治療の方向性や程度を限定した場合の症例写真というのは参考になると思います。例えば60歳の方が20歳若返りを目指した場合の治療のビフォーアフター、30歳の方が顔の輪郭をシャープにして明るい表情にした場合の治療、などなどです。

その場合に大事なのは治療の方向性と程度を明示すること。注入治療でできることの50%、7〜8歳の若返りを目指した治療、完全に卵型のフェイスラインにする場合を100%として70%程の治療をした場合、というように。

私がセミナーやカウンセリングで用いている症例写真を見せる時には必ずそのような説明を加えています。60歳の方ができるだけ短期間に80%程度の若返り治療を行った場合、34歳の方が治療のことがわからないくらいナチュラルに、でも全体をリフトアップして疲れ感を改善してスッキリした表情にしたいとリクエストされた場合の症例、というように。

今後も症例写真は治療のイメージを正しく持っていただくために活用していこうと思いますが、注入治療の症例写真は必ず治療の条件、患者様のリクエストなどが付属の説明でついてきます。症例写真を見るときはその説明も含んで見てみてください。

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