たれ目院長ブログ ~ヒアルロン酸の実験。新しい治療も可能?~

 

 

常日頃からヒアルロン酸による治療の可能性について考えており、時々実験も行います。ヒアルロン酸だけでなく、ヒアルロニダーゼでどのようにヒアルロン酸が溶けるか、ということのやっています。

たれ目院長ブログ ヒアルロン酸はヒアルロニダーゼで溶ける?

 

今回はヒアルロン酸であるジュビダームボリフトを使って、それを生理食塩水で薄めることによってもっと滑らかに皮膚の薄い層に注入できないか研究です。生食で薄めると当然ヒアルロン酸は軟らかくさらさらとした感触になり、より広範囲に広がるのですが、生理食塩水はいずれ身体に吸収されてしまうのでその後はヒアルロン酸部分だけが残ります。つまり、注入直後はきれいでも時間が経つにつれてややいびつな形となる恐れがあり、それを回避しながらどうすればきれいに仕上がるかを調べます。

薄めてもさすがヒアルロン酸です。このように粘りがあり、針先から糸を引くようにしてヒアルロン酸が押し出されます。ただ、通常の状態に比べるとかなりサラッとしています。皮膚の浅い部分にヒアルロン酸を注射して肌のハリを出し、細かいシワを薄くするような治療を行う場合にはポコッとした塊にならないように非常に繊細なテクニックが要求されます。しかし治療目的に見合った性質のヒアルロン酸を使用することでそのテクニックを補う、またはより安定して良い結果を引き出すことができます。

実は海外ではもうすでに新しいヒアルロン酸が発売されています。それはジュビダームボリフトよりもさらに軟らかい「ジュビダームボルベラ」と「ジュビダームボライト」で、ともに同じアラガン社が開発して発売しています。

画像はネットからちょっと拝借しましたが、ボライトとボリフトを間違えてしまいました(^^;)

ボルベラはボリフトよりも粘性が低いため、目の下のクマをふっくらとさせて薄くすることができ、唇をふっくらとさせるのにも向いています。ボライトはボルベラよりもさらに滑らかで、リップにも同様に使え、さらに皮膚の表面に水光注射のように注入することができます。真皮のヒアルロン酸を補充することで肌はハリが出て滑らかになります。

日本でまだ発売されていないのは理由があります。アラガン社は日本で扱う時に安心、安全性が高くなるように、必ず厚生労働省の認定を取るために厳しい審査を通しています。そのため海外よりも発売は少し遅れてしまうのですが、日本人における安全性や効果、アレルギーなどを国がしっかりチェックしたものを使用することは絶大な安心感があり、当院はそこにこだわって使用しております。自分の顔に注射する時に安心なものを使いたいですし、自分に注射するのが嫌なものを患者様にも使いたくはないですからね。

新しいヒアルロン酸はおそらく来年から順次発売される予想ですが、まだ時期は確定していませ。楽しみに待ちましょう。もちろんテクニック次第で今のボリューマ、ボリフトでも最適な注入ができますから、当院で今注入治療を受ける方もご安心ください。

問い合わせメール:labellemiraclinic.jp@gmail.com

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