たれ目院長ブログ ~ヒアルロン酸溶解治療のポイント~

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ヒアルロン酸はもともと体内に多く存在する物質で、皮膚の弾力を出したり、関節の動きを滑らかにして衝撃を和らげる効果を発揮します。身体の中では絶えず生産されていて、若い頃は多かった量は歳とともに減っていきます。

 

リフトアップや輪郭調整など、美容医療で使用するヒアルロン酸は基本的には体内にあるヒアルロン酸と同じものですが、吸収のスピードを遅くするためにヒアルロン酸の分子同士をつなぐ架橋という構造を持たせ、半年から長いものでは2年以上かけて吸収されるように作られています。

 

ヒアルロニダーゼはそのヒアルロン酸を水に分解してしまう薬で、何らかの理由により注入したヒアルロン酸を溶解する時に使います。溶解治療の時にはポイントがあります。

まず、注入したものが本当にヒアルロン酸であるかどうか。ヒアルロン酸製剤はたくさんの種類がありますが、その中にはヒアルロン酸だけでなくてカルシウム成分を混ぜて長く残るようにしたものもあり、その部分はヒアルロニダーゼでは溶けません。また、注入したものが実はヒアルロン酸ではなくてコラーゲンであったり、プラスチック系の素材であると当然ヒアルロニダーゼでは反応しません。

 

次に、注入したヒアルロン酸の場所、量、時期です。これは非常に大事な情報で、どこの場所にどれくらいの量が入っているかが正確にわかれば溶解治療の成功率も上がります。注入治療の時期も大事で、数カ月経っている場合にはその分のヒアルロン酸が減っている量を計算してヒアルロニダーゼの量を決めます。時々、なぜこんな場所にこんな量を注入しちゃったの?と思うような状況を見ることがあります。施術したドクターにしっかりとした理論と目的があればまだよいのですが、あまりそれを感じられないこともあり、ちょっと残念に感じる時があります。

 

最後に、これは患者様にとっては難しいことですが、注入した「深さ」がわかると良いです。最新のリフトアップ治療では、委縮してなくなってしまった骨を戻すように、頭蓋骨にくっつけるようにしてヒアルロン酸を注入します。従来のヒアルロン酸ではそれに見合う性能が足りず、皮膚の表面に近い浅い場所に注入する治療ばかりでした。この方法では注入量が多くなると顔全体が膨らんだように見え、いわゆる整形顔になってしまいますが、最新の治療法ではそのようになることは基本的にありません。

この骨萎縮を補うようなヒアルロン酸注入法で行われている場合、もし溶解治療をするとなると骨の近くまでヒアルロニダーゼを注射する必要があります。同じ部位であっても、皮膚の浅いところか筋肉よりも下の深いところか、深さによって場所が異なります。

 

ただ、このヒアルロン酸を深部に注入する最先端治療を行っているクリニックはまだそんなになくて、他院で注入したヒアルロン酸を当院で修正する時に診察すると皮膚の浅いところに注入する従来法がほとんどです。ヒアルロン酸治療を専門的に行っているので診察でだいたいのことはわかりますが、上記の情報がたくさんあるほど正確な治療が行えます。

 

 

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ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

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