春になり急に暖かくなってきました。そうなるとちょっと嫌なのがジワ~っと汗をかくこと。一日の寒暖差が大きい春先は、朝晩が冷えるからといってそれに合わせた格好で出かけると、日中は暑くてけっこう汗をかいてしまう、というパターンが増えますね。
ボトックスを始め、ボツリヌス製剤は筋肉の作用を緩ませることで顔の表情シワを取る ことができるのが有名ですが、別の効果として汗を止める働きもあります。汗は、気温の変化や緊張によって脳から皮膚へ汗を出す命令が出て、汗腺がその指示 を受けることで汗を分泌します。その指示を途中でストップすると命令が無い汗腺は、いくら暑くても汗を出すことがなくなります。それを可能にするのがボ トックス。
多汗症という病気があります。この病気は、通常よりも多く汗を出してしまう病気で、 手の汗を多くかいてしまうパターンを特に手掌多汗症と呼びます。汗をコントロールする神経の働きに異常があるためと言われ、私が医師になりたてのころは手 術で脊椎の近くにある交感神経節を焼灼して汗を止める治療がよく行われていましたが、一時的にはストップしても再発したり、手の汗は止まる代わりに他の場 所の汗が増える代償性発汗の副作用が起こったりすることもあり、現在ではあまり積極的には行われていないようです。
塗り薬で直接手の汗を減らす治療もありますが、これも決め手となるほどの効果はな く、今のところ完全な治療は難しい「多汗症」。ボトックスで汗を止める対症療法は、根本的な治療ではないものの薬が作用している期間は患者様の悩みがなく なり、生活の質(QOL)が飛躍的に向上するため広まりつつあるようです。
当院でも多汗症の治療は喜ばれています。
・ワキ
・手(手のひら)
・足(足の裏)
・頭(頭皮)
主な治療部位は上記で、ワキ汗や足、頭皮の汗を止めると汗ジミがなくなりニオイもな くなるので多汗症ではなくても一般的な治療として人気です。汗を拭いても10分程で滴るほど汗をかく手掌多汗症の方は、手の汗がなくなることで勉強や仕事 に支障を来すことがなくなり、恋人と手をつなぐことも躊躇わなくてよいため格段に悩みが減ります。
ただし、ボトックスの効果は5~6カ月なので、手掌多汗症の方は年に2~3回治療す ると良い状態を保てます。夏を不快な汗なく過ごしたい方は、この4~6月の間に一度治療をしておくと真夏でも嫌な汗、汗ジミ、ニオイがなくすっきりと過ご すことができます。両ワキ、両手、両足の治療費はそれぞれ136000円(外税)です。当院では厚生労働省承認のボトックスを使い、しかもちゃんと効果の ある薬量を使用するので安心してください。施術時間は10分程度ですが、痛みをとる麻酔や処置をしっかりと行うと30~40分追加でかかります。春になっ て汗をかくようになると駆け込んでくる患者様が増えました。嫌な汗やニオイがなくなるボトックスの効果を知っている方にはもう手放せない治療となっている ようです。
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ラベールミラクリニック
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