たれ目院長ブログ ~注射は腕により差がある?~

施術チェック

先日、注入治療に興味あるドクターをお招きして注入治療の勉強会が開かれ、各ドクターの考え方を話し合ったり実際にモデル患者への注入治療を行いました。その中で、普段私が意識していること、注射する際に気を付けているポイントなどを発表させていただきました。全員一致する意見もあれば意外と別れるポイントもあったりと、非常に有意義な勉強会となりました。

医師の行う施術というのは限られた者にしか許されない行為ですが、その動きというのはそれほど特別ではなく、訓練の成果によってできる動きであり誰でも訓練すれば同じ動きをすることはできます。では訓練すれば人に注射などの施術ができちゃうかというとそれはやはり無理です。相手が機械や物であれば、同じ動きができればそう失敗するものではないし、もし失敗したとしても部品を交換してしまえば直ります。しかし相手が人となると話は異なって失敗は許されず、しかも人の顔は同じ形であることはなく、常にこの世で唯一の顔に施術することになります。皮膚、脂肪、筋肉、骨、神経、血管の位置や大きさ、太さ、深さなど、解剖と呼ばれる組織の配置を立体的にイメージし、人によって異なるその解剖を実際に把握しながら施術します。

ヒアルロン酸1本とっても、やみくもに注射しても効果が出ないばかりか、血管や神経を傷つけてしまうと副作用が残るリスクがあります。もちろん皮膚の下が透けて見えるわけではないので、視覚、触覚を駆使して患者様の顔の構造を常に意識して最適なポイントを見極めて注入するのですが、別々のドクターが同じような部位に注射しても同じ結果となるとは限りません。それは、注射する際の針の刺入点の位置や針の角度、その時の左手のサポート、注入する圧力、ハリの向き…等々、微妙な差が集まって大きな差となります。

ドクターであっても、どれだけ患者様の顔の解剖を正確に捉えられるか、作業の微細な点にどこまでこだわって施術ができるか、一般の方には一見同じように見えても我々施術者側からするとそれが気になるところであり、いわゆる腕の差として見えてくるところでもあります。私の場合は最小量で最大の効果を発揮することはもちろん、注射の痛みをどれだけ減らせるか、場合によっては痛みをゼロにできないか、という点にもこだわって、針1本刺す瞬間にも集中しています。自由診療で完全予約制だからこそできる贅沢な時間の使い方ができ、それによって可能となるこだわりですね。

当院では診察、カウンセリング、施術を丁寧に行うため、一般的な美容クリニックよりもそれぞれにかかる時間が長くなる傾向があります。患者様の質問にも一つ一つ丁寧に答えていることも要因ではありますが、やはり患者様には納得した治療を受けていただきたいとの思いがあるからです。ただ、もうすでに経験がある場合やちょっと急ぐ場合には遠慮なく申し出てください。丁寧な施術ながらも短時間で行うこともできます。

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ラベールミラクリニック

〒460-0008

愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1

052-253-8155

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