院長ブログ ~安全へのこだわり~

Hylenex
当院では私の強いこだわりにより、治療の安全性に配慮しています。ヒアルロン酸、ボトックスは厚生労働省の承認のあるアラガン社のものしか採用していませんし、ヒアルロン酸を溶かすヒアルロニダーゼはまだ国内で採用がほとんどないヒト由来の製剤をアメリカから取り寄せています。ヒアルロン酸は使用して残ったものを保存しておいて他の患者さんに使用することはありませんし、肌に触れる部分の機械は清掃のみでなく毎回消毒して処理しています。
安全性に配慮するとコストに跳ね返ってきます。アラガン社のヒアルロン酸にこだわるのはもちろん製品としての性能が良く、効果が高くて長持ちするからですが、やはり国内で承認がとれてるという理由も大きいです。製品の安全性、効果、製造から流通までの管理を国が認めているわけですから、未承認の薬剤に比べると安心感が格段に違います。美容医療は病気を治す治療とは違って、治療の結果副作用が大きく出てしまうのは意味がないと考えています。治療の効果には個人差があるので確実な結果となるかはなかなか難しいところであり、100%の満足度を目指して日々努力することが大事ですが、避けられるリスクはそれ以上の努力をしてでも避けるべきと思います。

Hylenex

ヒアルロン酸を溶かす薬も安全性にこだわっているポイントです。上の写真は昨年新規に開発されたばかりのHYLENEXというヒアルロン酸分解剤です。今日本で広く流通しているのはウシや羊由来のヒアルロニダーゼであり、これらはアレルギーの問題があります。確率でいうと数%といっても、アレルギーが出てしまうと負担が大きくなるのは患者様であり、まれにアナフィラキシーが起こると重症化する恐れがあります。私も以前に皮内テストで陽性反応が出たためヒアルロニダーゼを使えないことがありました。もっと怖いのはテストで陰性であっても遅発性のアレルギーが出ることもあるので、陽性のために投与しなかったのは良かったこととも言えます。
ヒアルロン酸注射をするとまれに緊急で処置が必要になることが起こる可能性があります。その場合どうしてもヒアルロニダーゼを投与しなくてはなりませんが、その際に無用なアレルギーを起こしたくはありません。ヒト由来のHYLENEXであればアレルギーの発生は非常に少なくなると言われております。価格は一般的なヒアルロニダーゼの数十倍しますが、いざという時のリスクは少ない方が良いに決まっています。そのためにコストは高くなっても、事務長に文句を言われても、やはり私は安全にこだわりたいですから。
幸いこのHYLENEXを当院で使用したことはありません。もちろんヒアルロニダーゼが必要になる事態を招くことがないよう、高い技術で丁寧に治療することが大事です。保険は使わないですめば一番幸せなことですから、そう思えばHYLENEXも安いものです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ラベールミラクリニック
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄1-3-3 ヒルトンプラザB1
052-253-8155
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

関連記事

  1. 唇

    院長ブログ ~宿泊プランの近隣ホテル~

  2. 集合写真

    院長ブログ ~医者のお勉強~

  3. 鏡を見る女性

    ついに、、!!!!

  4. カプレーブ商品

    紫外線A派ブロックできていますか?

  5. 問診

    たれ目院長ブログ 〜ずばり、ラベールの特徴とは?ラベールのこ…

  6. ロゴ

    美肌を作る!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 2024.07.19

    ボライトと施術ドクター

  2. 2024.07.11

    ヒントの与え方を考えてみる

  3. 2024.07.08

    「ヒアルロン酸無くなった?」 ⁡

  4. 2024.07.03

    「なぜ」、「どうすれば」でヒアルロン酸の合併症を減らす

  5. 2024.06.19

    カウンセリングとは何か。ゴールは何か。