ヒアルロン酸のダウンタイム

こんにちは、松元です。

前回、注入治療の好きなところについてお話ししました。
注入治療の魅力3つ
その中で「ダウンタイムがほとんどない」とお伝えしましたが、
実際にゼロかというとそうではありません。
実際に治療をする前に、
自分に起こりうる事を知っておくことで
あらかじめ対応ができることも多くありますので
今日はダウンタイムについてお話しをしていきます。

①内出血

【持続期間】
〜1、2週間程度
【対処法】
・直後に体を温める行為は避ける
・コンシーラーで隠す

内出血は針を刺す以上起こりうる合併症です。
TFTでは1回の治療で10〜20箇所針を刺すので
深い場所にある血管に当たってしまうことがあります。
そのため注入直後は問題なくても
その日の夜〜翌朝にかけて内出血が出ることがあります。
施術した当日に体を温めてしまうと(飲酒、運動、サウナなど)
内出血が広がりやすくなってしまうために注意が必要です。

丁寧に注入操作を行うこと、出血が出たらすぐに止血をすることで
内出血が広がらないように努めております。

出てしまった場合には
コンシーラーで隠すというように対応をお願いしております。

②腫れ

【持続期間】
〜1、2週間
【好発部位】
額、目周り、口周り
【対処法】
・マスク、サングラス等で隠す
・スケジュールの調整

ヒアルロン酸を入れることで反応性に腫れることがあります。
そもそもヒアルロン酸という物質は水を大量に保持することができるので
体に水が溜まると(むくみの状態)同時に顔の中のヒアルロン酸も膨らみます。
この状態はおよそ2、3日でピークを迎えて、1、2週間で改善していきます。

特に額は、全員が全員ではありませんが、たまに強く腫れる人がいて
目が重くなるレベルで腫れることがあります。
その状態は日常生活に差し障りますので、
ご連絡をいただけたらと思います。

もしくは、腫れても大丈夫なようにスケジュール調整することも大切です。
これから年の瀬に向けて会食が多くなるシーズンになると思いますので
額などの注入はまた年明けにしておこう、など
ご自身のライフスタイルにあった計画を立てると良いと思います。

ちなみに、私が治療した時の術後3日ごろの写真がこちら。

顎に内出血が1つ(小さくて軽度)
そしてなんとなく顎、口周りが大きく見えますが
これは腫れている状態です。
1週間ほどで元の状態に戻りました。

③疼痛

【持続期間】
〜1、2週間
【対処法】
・必要に応じて鎮痛剤の内服

これは周囲の人が気づくダウンタイムではありませんが
ご心配な方も多いだろうと思いますのでご紹介します。

ヒアルロン酸は注入後当日から触ると少し痛むことがあります。
触らなければ痛くも痒くもないのですが
私は注入してから数日、子供が飛びついてきて
子供の頭や手が顎に直撃すると身悶えていました・・・・。

額の注入直後から痛みが強く出る人がいます。
これは比較的早く、麻酔が切れてきた頃から
額だけではなく全体的に頭痛のような痛みが起こります。
このような場合には、無理せず鎮痛剤の内服をしています。

痛みは2、3日をピークに軽減していき、およそ1、2週間で改善します。

ここで重要なのが、注入後の痛みの「通常」を理解しておくことです。

少し話はずれますが、通常の経過の痛み方を患者さんも、医療者も、知っておく必要があります。

ヒアルロン酸注入後の痛みは、夜寝れないほどの痛みではありません。
痛みは2、3日をピークに、軽減していきます。

逆に、

夜寝れないほどの痛みであれば、それは異常かもしれません
どんどん増してく痛みは、異常かもしれません

異常というのは、イレギュラーなことが起こっているということ
つまり、他の合併症が起こっていることが予想される、ということです。
これについてはまた次回のブログにて・・・

 

今日は一般的なダウンタイムについてお話をしました。
どの症状も概ね1、2週間で落ち着いてきます。
切ったり縫ったりする手術と比べるとダウンタイムは少なめです。
ですが、これらのダウンタイムを知った上で治療のプランニングをすると
よりご自身に合った治療計画を立てられるのではないでしょうか!

幸せな注入ライフを♥

それではまた!

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