講師デビューをしました(ダイジェスト版あり)

お久しぶりです、松元です。

先日院内セミナーの講師をしました。

教えられる立場だった私が教える立場に・・・感慨深いです

ヒアルロン酸注入は奥が深く、当院のセミナーは

注入治療として初級、中級、上級、さらにはカウンセリング、合併症と

さまざまなセミナーを定期的に開催しております。

入門編は私が勝手に名前をつけたのですが(笑)

これからヒアルロン酸を始める先生方が最初に知るべき内容を詰め込んでいます。

今日は少し内容をお裾分けしますね。

まずは老化のメカニズム、そしてバランス治療の重要性について。

老化は骨から皮膚まで全層の変化です。

ヒアルロン酸は骨の痩せた部分に直接打ちつけて骨の代わりになるように形作ります。
柔らかいヒアルロン酸は脂肪の代わりにもなりますし靱帯を補強するような形で打つこともあります。凝り固まった筋肉に対してはボトックスで緩めて縮めていきますし
今は皮膚の弾力性を改善するヒアルロン酸製剤も出ていますので(ボライトのこと)
余剰皮膚以外のほとんどを注入治療のみで改善することができるとわかります。

 

注入治療にはバランスが重要です。バランスを崩すといわゆるヒアル顔になります。
大きくバランスを崩すことは実際多くなくても、小さなアンバランスは日常診療にごろごろ転がっています。

例えばほうれい線が気になっている人にほうれい線だけ消しても
他のエイジングサインがそのままだと違和感が生じたり
患者さん自身もあまり満足度が上がらないことがあります。
それは患者さんの中でほうれい線が消えれば若返るだろうという考えがあり
潜在的には若返りたいというニーズが隠れているからです。

若返りたいのであれば全体的に治療して薄くしていくことが
我々が普段やっているTotal  Facial Treatmentの考え方になります。

 

注入治療で大切な要素は3つ、カウンセリング、アセスメント、テクニックです

これら3つは同じ重みでどれも重要です、どれか一つでも欠けると治療はうまくいきません。

カウンセリングが足りないと客観的に見て美しくても「こんな顔になりたくなかった!」と言われ
アセスメントが足りないとニーズを拾っても治療プランが伴わないためイメージ通りの治療ができず
テクニックが足りないと塞栓のような重大な合併症が起こり得ます。

テクニックだけではなくカウンセリングとアセスメントの能力も上げていかなくてはなりません。

 

カウンセリングでニーズを拾い、正確な情報提供をすることで、ゴールを共有して期待値を揃えることができます。
治療の答えは患者さんの中にしかありません。
この答えを見つけ出し実際にイメージ通り(時にはそれ以上)の結果を出すことで患者さんの満足度が高まります。

 

アセスメントは現状把握をして、バランス、限界値、美の基準、MDcodeを使いながら組み立てていきます。
注入治療はセンスではありません、必要なのは理論と考え方とそれを可能にするツールです。

正しい理論によって世界各国で高層ビルが建てられるようになったように、
正しい注入理論によって誰でも高度な若返り治療ができるようになったのです。

詳しくはこちらから ⇨ みんなで学ぼうMD codes

注入治療を行うにあたって絶対に押さえておきたいことが合併症への知識です。
この知識無くして治療に進むのは身ひとつで戦場に乗り込むようなものです。

絶対に起きないようにする努力と、起きても確実に対応できるような準備

矛盾する二つですが、重要です。

午後はインジェクション。

たくさんの先生方に囲まれて治療するのは初めてでしたが
本当に熱心な先生しかいなくて、たくさん質問もいただいて、
先生方のおかげで良いセミナーになったと思います。

 

講師を終えて

入職してからおよそ2年、私も教える立場になることができました。

ラベールは人こそ温かいですが、技術にはとことん厳しいです。

中途半端なことも誤魔化しも許されません。

そんな環境で育ててもらって辛いことも悔しいことも落ち込むこともたくさんありましたが

ラベールを背負って講師としてデビューさせてもらえた、という意味を考えると

また一つステージが上がったのかな、と思いました。

ここまで引っ張り上げてくれて、背中を押してくれて、ずっと応援してくれたのは、

ラベールファミリーのみんなのおかげです。

これは1年間毎日スタッフ全員分のM弁作ってくれてた母(マネージャー)への感謝の写真。
私は緊張してやや心ここに在らずだったけど本当に感謝。本当にみなさん温かくて大好き。

 

最高の環境に感謝を、そしてそれに報いるだけの結果を出していきます。

それではまた。

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