みんなで学ぼうMD codes

こんにちは、松元です。

もう1ヶ月くらい前の話になるのですが
ヒアルロン酸注入の神様、Mauricio de Maio先生(通称:デマイオ先生)のセミナーに行ってきました。

コロナ禍のため日本に来るのは3年ぶり。
実際にデマイオ先生を目の前にして思ったことは

「本当にいたんだ・・・」

我々が教科書のように学んでいるMD codesの創設者、創造主、神様が実在し
今まさに同じ空気を吸っていると言うことだけでなんだか不思議な気持ちでした。

MD codesってなに?

さてMD codesの話ですが、これは我々が注入を行ううえで使う暗号です。

カウンセリングを受けると必ず書かれるこのアセスメントシート

たくさんの数字が書かれていて何がなんだかわからないですよね。
このアセスメントシート、MD codesをベースとして作成されています。

なんか適当に数字書いてると思ってました?
実はちゃんと暗号通りに書かれているんですよ〜

MD codesはほったて小屋をタワマンにする

この暗号MD codesが何のために使われているかというと、
注入マニュアルとしての役割を持ちます。

デマイオ先生はほったて小屋とタワマンを並べていました。

100年前の家から現代の家を比較します。
このほったて小屋、建築がわからなくてもなんとなく作れそうです。
しかしタワマンはどう頑張っても作れなさそうですよね。

どうして人類がこんな建造物を作れるようになったのか。

正しい理論とマニュアル、それを可能にするツールと技術
これらが組み合わさることでより高度なものを生み出すことができます。

美容医療は医療業界の中ではまだまだ発展途上の分野であり
注入治療においてはマニュアルができている最中です。

これまで雰囲気でなされていた治療が体系化されていくと
世界中でどこで治療を受けても均一化された治療が受けられ
たくさんの知見が集まることで今後より一層洗練されていきます。

MD codesの読み方

MD codesはアルファベット+番号で構成され、
注入部位、注入層、製剤、量、注入方法が細かく決められています。

 

これは、最も効果的で安全に注入治療をするためのレシピです。

そして注入治療の順番の表もあります。

これは建築に例えられていますが、料理に例えると
普通牛丼を作る時には暖かいご飯のうえに牛丼の具を乗せて、お好みで温玉をのせますよね
逆の順番で乗せてく人はいません。
つまり、レシピ通り作られた食材も、順番通り載せていかないと不恰好です。

美しさを追求する分野だからこそ不恰好では意味がありません、順番は大切です

「まずはこの場所にこの通りにやってみよう!」

これから注入を始める先生でも、闇雲に始めるよりはわかりやすそうです。

 

さて赤色に染められている部位がいくつかありますね。

 

これは危険な部位、danger zoneを示しています。
重要な動脈が近くを走行している部位です。

注入治療は手術のように切り開くわけではないので盲目的に治療をしていきます。
動脈にヒアルロン酸が入ってしまうと塞栓を起こしてしまい
皮膚壊死を起こしたり場合によっては失明することもあります。

いくら効果が出ても安全でなければ元も子もありません。

「このエリアは動脈が走っていることが多いから、注意して治療しましょう」

そんなメッセージが込められています。

 

また、医療従事者間での情報共有のツールとしても有効です。

「右の頬の高いところに0.1ccを骨膜上に3つ並べてボーラスで注入しました」

という事細かな事実が

「右Ck1に0.3cc」

で伝わります。ほら、暗号みたいですよね。

MD codesに隠されたメッセージ?

新井先生はMD codesには隠されたメッセージがあると言います。

MD codeszipファイルのように情報が圧縮されています。
圧縮されたメッセージを解凍してくれるのが新井先生です。
新井先生はラベール所属ドクター(通称:娘たち)に解凍した内容を丁寧に教えてくれます。

そんな内容を他のドクターたちに伝えているのが
定期的に開催されるラベールの院内
セミナーです。

デマイオ先生が各国のドクターに教育をするように、
新井先生、ラベールミラクリニックは、
日本のドクターに向けて注入治療の教育を発信しています。

(いつか海外からも来る可能性もあるのかしら・・・?)

進化し続けるMD codes

MD codesが上陸したのは2017

上陸後も加筆修正が加えられ、まだ日本では上陸していないコードもあります。

デマイオ先生は世界に向けて注入治療の教育を行っています。

Education is the most powerful weapon which you can use to change the world.

セミナーの中で、教育に対する格言がいくつも出てきたシーンがありました。

注入治療はセンスではありません、理論があり、それに沿って治療が行われます。

我々は注入のアーティストなのです。

今回一番痺れたデマイオ先生の一言。

私は昔からアーティストに憧れがあります。

私がアーティストになれる分野があるのか、と心が躍りました。

注入治療の神様、またぜひお目にかかりたいです。

それではまた!

松元

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