解剖の知識は重要

私の実家には猫が3匹います。そのうちの1匹は20年近く前に私が大学の裏の駐車場で拾った猫です。
忘れもしない「解剖」のテストの前日w
当時は学校に泊まり込みで勉強したりしていた時代です(今はダメなんじゃないかな?)その日は珍しく9時頃に家に浴びに帰ろうとしていたら、私の車の前に子猫がいました。危ないから退いてほしいのに、全然そこから退いてくれないので、「ついてくる?」と冗談で猫に向かって言ってみたら、ついてきたので連れて帰りました。
(今じゃなかなか捨て猫を見ないけど、当時よく猫が大学の敷地内に捨てられていて、私の同級生も何人か捨て猫を育てていました。)

連れて帰って、ご飯をあげたり、水飲ませたりとテスト勉強どころではなかった記憶と、その試験はしっかり追試になったのを覚えていますw
猫のせいにしていますが、多分そのことがなかったとしても、きっとテストは追試になっていたと思います。


というのも、私単純暗記がすごく苦手です。
大学での解剖のテスト勉強は単純暗記で、ひたすらよくわからない単語を覚えなければいけなかったのですごくストレスフルでした。
なので、私の中で解剖=苦手と思っていました。


前のブログでも最後にちょこっと書いたのですが、先日「こめかみ」のヒアルロン酸注入の勉強会に参加しました。
こめかみは、老化と共に起こる骨や脂肪などのボリュームロスにより、輪郭の乱れやたるみが起こります。なのでヒアルロン酸注入でボリュームを戻してあげると綺麗に整うポイントの1つです。
解剖を中心に勉強だったのですが、あの苦手意識はどこへ行ったのかと思うほど楽しく、スルスルと内容が入ってきて理解が深まりました。自分でもちょっとびっくりしています。

こめかみは何層にも分かれています。(何層なのかは諸説ありらしいのですが、今回は11層として考えます。)こめかみは危ないゾーンです。自分がどこの層に針先を入れているのかを正しくイメージできなければ、浅すぎる層に入れてボコつきがでたり、血管が通る危ない層にいるのに丁寧な動きをしてなくて血管に当たったりする可能性があります。また、少しでもリスクを避けるために、理由あっての動きをするべきです。なぜここから刺入したのか、なぜこの製剤を選択したのか、など。このなぜを常に意識して、自分の答えを持つことを意識しています。その理由には解剖の知識が必要です。


「解剖=苦手」という意識がなくなったのは、単純暗記ではなく、治療をする際にイメージをするための必要な知識になったからだと思います。
改めて解剖の知識は大事だと感じています。
来月はシンガポールとグアムで解剖の勉強をしてきます。
いつもイメージしていることが合っているかの答え合わせができるのではないかと楽しみにしてます。

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