ボトックス®︎(ボツリヌス毒素)ついて書いて行こうかなと。
(※ボトックス®︎はアラガン社の商品名でありますが、一般的に1番知られていることや当院で採用していることから、以下ボトックスと書かしていただきます)
▪ボトックスとは何?
これについては昔、今よりももっと拙い文章ではありますがブログに書いているのでそちらをまず読んでみてください。
ボトックスって何?〜基本編〜 | 名古屋でヒアルロン酸・ボトックス注射注入が得意なラベールミラクリニック
では今回は!の前に、、、
一部のクリニックが必要のない手技や薬剤などをあたかも必要かのように説明し、アップセルしているという噂がSNSを中心に巷に広がりつつあります。
私はそういうクリニックに勤めたり、自分が患者として行ったことがないため、自分の経験の中にはありません。しかしそういうクリニックに行ったことがある患者さんの話を聞くと、実際にそういうことが行われているのかもしれないなと思ったことは何回もあります。
そんなアップセルされるかもと怯える患者さんに、
「自分の希望以外は断りましょう」という人がいます。
ある意味、間違ってはいないですが、、、、うーん。
言い切るのはなんか違うんじゃないかなと思います。
そもそも患者さんはプロではないので、自分に本当に必要な施術がわからないことの方が多いですしね。
▪そのボトックスいる?いらない?
例えば、「顎のヒアルロン酸をやりたい」という患者さんがいるとします。
この患者さんには本当にヒアルロン酸だけでいいですか?
私の答えは、
「ヒアルロン酸だけでいい場合もあれば、ボトックスも併用した方がいい場合もあれば、ボトックスだけでいい場合もあります。」です。
ヒアルロ酸はゼリーみたいなもので、ボトックスは薬です。
元々骨格的に小さい顎の人の顎を作る際はまず、ヒアルロン酸を注入して形を作る必要はあります。
そういう方は顎のオトガイ筋が発達している場合が多いです。
オトガイ筋が発達していると、ヒアルロン酸を注入しただけでは筋肉の強さでヒアルロン酸自体を動かして形を崩してしまうことがあります。また筋肉が強すぎるとせっかくヒアルロン酸で形を作っても筋肉の動きにより、フェイスラインが崩れてしまう場合もあります。よってそれらの場合はボトックスも併用する必要があります。ボトックスを使った後の形も予想しながらヒアルロン酸を注入する必要もあります。
この写真の症例のように顎の形を作る場合はヒアルロン酸は必須であり、ボトックスも併用が必要となります。
しかし、オトガイ筋が弱い場合や、もしくはオトガイ筋の動きをコントロールするようにヒアルロ酸をおくことができる場合はボトックスの併用は必要ありません。
この写真はボトックスを使わずにヒアルロ酸だけでオトガイ筋をコントロールしています。
反対にオトガイ筋が強いたためにフェイスラインを乱してしまっているだけの場合は、ボトックスだけでも十分です。
この写真beforeは顔の力を抜いた状態でもオトガイ筋が収縮しており、顎を持ち上げ短くしています。また、筋肉の収縮により下唇も持ち上がってしまっています。ボトックスのみ注入したafterでは、顎がスッと下がり持ち上がっていた下唇も下に下がっています。この変化で満足な場合はヒアルロン酸は入りません。
▪まとめると、、、
ボトックスいる?いらない?問題は人によって違います。
やはり信頼できるドクターにしっかり診てもらい、正しい選択のためのアドバイスを受ける必要があるかなと思います。
この記事へのコメントはありません。