顎のヒアルロン酸注入のこだわり


美の基準と言われる自然と整った顔に見える基準があります。
その基準の1つに上顔面:中顔面:下顔面=1:1:1というものがあります。
またEラインと言われる横から見た時に鼻と唇と顎を結んだ線が1直線(正確に言うと上唇が若干内側)が綺麗というものもあります。
色々ある美の基準の中で特にこの2つが整った顔に近づける近道の1つだと思っています。

アジア人は西洋人と比べると顎が小さく後退している人が多いです。
顎が小さいと、上顔面、中顔面に比べ下顔面が短くなります。
顎にヒアルロン酸を入れて下顔面も揃えてあげればそれだけで何故か整った顔に近づけます。
またEラインを揃えることで、顔に立体感もでます。

顎にヒアルロン酸注入を行うとき、私のこだわりが出ます✨

「顎の先にヒアルロン酸をチューっと注入して、はい終わり。」ではありません。
20代前半くらいまでのパーンと肌が張った若い人にはそれで十分綺麗になるかもしれませんが、それより上の方は、その人の骨格や骨の萎縮具合、肌のハリ、他の部位とのバランスも考えながら注入していかないと、一見顎は良さそうに見えても、顔全体でのバランスが崩れたり、笑った時にそこだけポコんと浮き出たりなど違和感ある顔になってしまいます。
顎が小さく、後退している方は、理想のラインまで顎を作ろうとすると、バランスを考えると他の部位にもそれなりに注入することをオススメするのでそれなりにヒアルロン酸の量が必要になってきます。

ただ予算というものもあります。
美容医療は、「今日やって、はい終わり」ではなく定期的に続けていくメンテナンスだと思っています。長い目で見て継続できるのが大事です。
よって私たちドクターは最初はこちらができること100%をお伝えします。そして患者さんの予算が「○○円です、それでお願いします。」となったら、そこでできることに全力投球します。

この患者さんは顎が小さいことと全体的なたるみが主な悩みでした。
顎をメインにヒアルロン酸3本から始めることとなりました。

まず顎だけでも色んな方向から注入し、最初に書いた美の基準も意識しながら、前に下に斜めに立体的に顎を作ります。
そしてその顎につながるフェイスラインをシャープになるようにヒアルロン酸を注入、さらにそのシャープ感に頬のたるみがそのままだと違和感が出てしまうので、頬のたるみも改善されるポイントに注入しました。
エラに張り出した咬筋をボトックスを使い縮めるか迷いましたが、咬筋を縮めると今まで外に張り出し皮膚にテンションをかけていて目立たないようにしてくれてた大きなコケとたるみが出てしまうので、今回はその改善に使うヒアルロン酸のことを考えると顎に使いたかったのであえてそのままにすることを選択しました。

また、顎が小さく後退していると、口を閉じるのにオトガイ筋を強く使うくせがある人がほとんどです。オトガイ筋の過緊張により、顎は丸くなりフェイスラインを乱す上に、顎に皺が入ることにより常に怒ったような顔に見せてしまいます。ヒアルロン酸をオトガイ筋の上に置くことにより筋肉の動きをブロックする、もしくはボトックスを使ってブロックすると改善され、フェイスラインが整い、さらに優しい表情になります。
この写真の患者さんはヒアルロン酸注入直後の写真です。ヒアルロン酸だけで表情が変わっています。

顎にヒアルロン酸入れるだけでも、患者さんによって注入する量、部位、製剤全て違います。こだわりを持ってやっています。もっと詳しいことを知りたい方、自分はどうなんだろうと思われる方は是非カウンセリングに。

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