自分で気になるところと他人が見ているところ

「気になるところを全て教えてください」

と患者さんに尋ねると、あれとこれとと沢山教えてくださる方もいらっしゃいますが、大抵の方は一つか二つ多くて三つです。

実際『これさえ無ければ』と毎日鏡を見ている方は多いと思います。

一方で老化は顔全体で起きています。

額やこめかみの凹凸、頬の痩せ、フェイスラインのたるみ、あごの後退、目の下のクマ、ほうれい線、マリオネットラインなどは多かれ少なかれ誰にも現れてきます。

シワやシミ、肌のハリの衰えもでてきます。

そして

人はこれらの老化サインを無意識に見抜きその人の年齢感を感じ取ります。

本人が気になるところはどうしても近視眼的で限られた部分に集中しがちですが

他人はもっと全体的にいくつもの老化サインを感じ取って見ています。

本人が気になっているところは他人が見ている老化サインの一部なのです。

 

変な感じがするかもしれませんが、

他人を見るときの自分の視線を思い出してみてください。

ほうれい線だけ、目の下のクマしか目に入らないということはないはずです。

正面からだけでなく横からとか表情が動くところとか多面的に見ています。

 

ですから

ここが気になる!という場合は自分の主観的な意見が全てだと思わず、医師の客観的な意見を聞いてみることをお勧めします。

きっと新たな発見があります。

どうするか決めるのはそれからでも遅くありません。

 

自分の顔ってわかっているようでわからないものです。

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