3月23日に院内勉強会を開催しました。
今回のテーマは「ヒアルロン酸治療における遅発性有害事象」です。ヒアルロン酸注入は日常診療の中でも非常に身近な治療ですが、だからこそ合併症に対する理解と対応力を常にアップデートしていく必要があります。
まず前半は座学からスタート。遅発性有害事象については、その発生機序や臨床での見分け方、そして実際の対応方法までを整理しました。特に感染や異物反応との鑑別、炎症のコントロールなど、ケースによって判断が分かれる部分については、実際の症例を交えながらディスカッション形式で理解を深めました。
また、血管塞栓に関しては「起こさないための知識」と「起きてしまった際の初期対応」の両方が重要です。解剖学的なリスクエリアの再確認に加え、視力障害など重篤な合併症を防ぐための迅速な判断と行動についても改めて共有しました。こうした内容は、知っているだけでは不十分で、いざという時に動けるレベルまで落とし込むことが大切だと感じます。
後半はワークショップ形式で、実際にさまざまなヒアルロン酸製剤に触れていただきました。同じ「ヒアルロン酸」といっても、硬さや粘稠性、伸展性などは製剤ごとに大きく異なります。普段何気なく使用している製剤も、改めて触って比較することで、その特性をより深く理解することができます。
さらに今回は、各製剤にヒアルロニダーゼを実際に作用させる実験も行いました。時間経過とともにどのように分解されていくのかを目で見て確認することで、「溶ける」という現象をよりリアルにイメージできたのではないかと思います。製剤ごとの反応の違いも興味深く、臨床での応用を考える良い機会となりました。
ラベールミラクリニックでは、解剖学的根拠に基づいた注入治療の理解と技術の向上を非常に重視しています。美容医療であっても医療である以上、理論と実践の両輪で学び続けることが不可欠です。
今回の勉強会も、知識の再確認だけでなく、「なぜそうするのか」を考える良い機会となりました。日々の診療の質をさらに高めるために、今後もこのような取り組みを継続していきたいと思います。








