Internal Medicine内服治療

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内服治療(ビタミンC、トラネキサム酸)

内服

・お薬をご希望の方へ

肌を美しく保つための重要な要素は保湿、紫外線対策を含む低刺激睡眠、そして栄養です。肌ケアを正しく行っていても、寝不足であったり皮膚細胞を活性化するためのビタミン、栄養が足りなければ肌の症状は改善しません。内服治療はヒアルロン酸注入のように1回で劇的に改善する治療ではありませんが、継続することで全身の肌に良い作用を起こします。当院では肌の必須ビタミンであるビタミンCと美白作用を持つトラネキサム酸を症状に合わせて処方しています。

・ビタミンC

ビタミンCは一般的に治療で使用する「シナール」よりも8倍の含有量があり、かつ余計な成分をほとんど含まない純粋なビタミンC製剤にこだわった製剤を採用しています。ビタミンCは肌の修復を助ける成分ですが、高濃度に摂取することにより高い抗酸化力を発揮します。

・トラネキサム酸

トラネキサム酸は体内で炎症を抑え、止血効果を持つ薬ですが、シミとなる色素の発生を抑えて分解を促進する美白作用も持っています。国内では美白作用があると認定された成分が約20種類ほどありますが、その中で副作用がほとんどなくて安全な薬であるトラネキサム酸は美白・美肌治療に広く使用されています。止血作用があるため、ピルを内服されている場合や抗凝固療法中の方は原則併せての内服はできません。

*当院のビタミンCはサプリメントの扱いですが、一応皮膚症状を診させていただいてから治療として提案しています。トラネキサム酸は処方薬となるため診察後の処方となり、薬だけの購入はできません。

・服用する上でお守りいただきたいこと

ビタミンC

服用時に特に注意することはありません。1日1回の服用で、好きなタイミングでも良いですが、成長ホルモンが分泌され、細胞修復が行われる睡眠時にビタミンCが働くように夜に摂取するとよいでしょう。

・トラネキサム酸

高い美白作用を持ちますが、止血効果もあるため、作用が影響する薬を内服している場合は原則禁止か、十分に注意して服用していただきます。具体的には抗凝固療法中のかたは基本的には内服は禁止であり、ピルやホルモン薬を内服している場合は血栓のリスクを理解したうえで治療について説明します。

外用薬

外用

・院内で採用している外用薬一覧

  • ハイドロキノン含有クリーム(4%)
  • ヒルドイドローション
  • ステロイド軟膏(キンダベート、リンデロン、デルモベート)

・使用する際にお守りいただきたいこと

ハイドロキノン含有クリーム

皮膚に浸透し色素を除去する強力な美白剤です。日中、紫外線を浴びると炎症を起こすことがあるため夜間のみ使用し、もしも塗った後に赤みや痒みなどの症状がある場合は中止してください。

ヒルドイドローション

乾燥治療として最も使用される保湿剤です。使用において特に注意する点はありませんが、乾燥が強い肌に塗ると若干刺激がありますので、液状の保湿剤をしっかりと肌になじませてから使用すると刺激を抑えられます。

ステロイド軟膏

炎症を抑え、湿疹や赤みを改善させます。皮膚に薄く塗ってあるだけで効果がありますので厚く塗る必要はありません。効力の強さに差があり、症状の程度によって使い分け、強ステロイド剤は2週間以上連続して使用しないように注意してもらいます。

ビタミン点滴ついて知りたい方はこちら