Glabellar-lines眉間のシワ

眉間のシワ

眉間のシワができるほとんどの原因は、眉間から眉毛の上に向かって存在する皺眉筋とよばれる筋肉によるものです。
原因のほとんどが筋肉である以上、ボトックス、ボツリヌストキシン製剤で改善させることが可能です。

眉間のシワができる原因

皺眉筋とよばれる横向きについた筋肉が、内側に向かってグッと引き寄せる動きをします。
筋肉がグッと寄ると、上にある皮膚は波打って眉間にシワを作ります。
そして皺眉筋が内側に寄るときに、眉間から鼻筋の方に向かい縦方向に存在する鼻根筋とよばれる筋肉が連動してギュッと縦に収縮します。
縦に収縮するとそこに落ち込み鼻に向かうようなシワができます。

眉間のシワの治療法

眉間注射

眉間のシワのほとんどの原因は筋肉の動きによるものであると分かっていますので、筋肉に対するボトックスでほとんどの治療が可能です。
ボトックスを打ち、そこの筋肉が動かないようにしておくことでシワは入らなくなります。

力を抜いても残る、刻まれたシワの治療法

力を抜いても残るような何十年とかけて刻まれた深いシワは、一度ボトックスを打っても消えません。
ですが、何度も何度もボトックスを繰り返し筋肉を柔らかく伸ばしていき、寄せる動きがない状態を長く継続することで、皮膚も少しずつ伸びていきます
中程度の刻まれたシワであれば、数年間ボトックスを繰り返すことで徐々に薄くなってきます。
数年間ボトックスを続けても残る深い眉間のシワは、奥の方からヒアルロン酸などで溝を埋めて起こすような処置をし、整えることが可能です。
しかし、眉間に対するヒアルロン酸は熟練したドクターでないと非常に危険なものですので、あまり最初から「ヒアルロン酸で眉間のシワをなくそう」という意識は持たない方がいいでしょう。
まずはボトックスを継続し、可能なところまで動きを止めて筋肉を柔らかくするという対処が良いと考えます

眉間のしわ

眉間のボトックスは目が重くなる?

眉間のボトックスは目が重くなる、視界がふさがるなど色々と言われることがありますが、横向きに、目を閉じる方向に動く筋肉なので、この筋肉を外さないよう上手に打てば基本的に目は開いて上がる方向にいきます。
しかし、「上がる」といってもリフトアップではありません。眉間のボトックスは自分で下げる動きを弱めるので、基本的に柔らかく開くような感じになり、表情が明るくなることが多いです。
目が重くなってしまったり、塞がるようになってしまったという場合は、本来打つべき筋肉にボトックスが効いていない可能性が高いです。正しく狙った筋肉にボトックスが入れば、眉間のボトックスによって目が重くなることはありません

ボトックス特有の抑えつけられているような違和感は感じますが、鏡を見てみると下がるのではなく、むしろやや開くような動きになってくるのが眉間のボトックスです。

眉間にシワを作らないために

「そもそもボトックスはあまりやりたくない」または「ずっとボトックスを続けるのは嫌だ」という方もいると思います。その場合は、眉間にシワを寄せないようにするのがお勧めです。筋肉に力を入れて眉を寄せるからシワが入るので、1日中ずっと眉間に力を入れずにいたらシワは入りません。頑張ってその状態を続ければ、最終的にはボトックスが必要ない状態として卒業(離脱)できる状態になります。

なぜ眉を寄せてしまうのかを考えてみましょう。例えば目が悪いと、近いところを見ようとするときに力を入れて眉を寄せます。それは目周りに力を入れることで目のレンズを調節する部分が緩み、レンズが分厚くなり近いところを見られるからです。
何かをしっかりと見る度に眉を寄せる動きをし、それがシワを作っているということです。
もしくはしかめ面をして怒ってばかりという人も、怒った顔をして眉を寄せることでシワを作っています。

では、改善策はどうすればいいのか。
それは、常に口角を上げて笑っていることです。なぜ笑っていればいいのかというと、笑うときの筋肉の動きと眉間にシワを寄せる動きというのは「拮抗とする」といって逆の動きになるからです。
意識的にやらない限り「笑いながらシワを寄せる」ということはあまりありません。
ですから常にニコニコと笑っていれば、眉間にシワは入らなくて自分もハッピーですし、きっと周りの人もちょっとハッピーになるのではないかと思います。

極論ではありますが、筋肉に力を入れて眉を寄せることをしなければ、眉間にシワは入らなくなるため、ボトックスは必要ではなくなります。